http://toyota.jp/markx/
ホームページを開くと「トヨタのFRスポーツセダン」のキャッチコピーが目に留まりました。でもトヨタ側のイメージと販売しているモノは乖離していると思います。
私は今回のマイナーチェンジでスポーツAT「SPDS」が採用されると思っていました。しかし搭載されませんでした。
86やIS200t等のスポーツモデルに搭載されているSPDSが「トヨタのFRスポーツセダン」には未搭載。
そういえば、年始頃でしたかマツコデラックス氏の番組でトヨタの開発現場に取材にいくというのがありましたがあのときに走っていた車はIS-FでもGS-Fでもなく、かなり特別なマークXのMTグレードでした。
“売りたいもの、好きなもの”と“売れるもの”を厳しく分けての商売、流石ですがかわいそうだし悲しいです。
2.0Lターボの搭載を期待していた方もいらっしゃると思いますが、たぶんフルモデルチェンジ時になると思います。2.0LターボとSPDSのセットが来るでしょう!
で、今回のマイナーチェンジの目玉となっているのは、ここ数年の流れとなっている衝突回避支援システムです。さすがマークX、コンパクトカー向けの簡易なものじゃなく上級車向けの「Toyota Safety Sense P」を搭載しています。
しかし“スポーツ”と言いながら“衝突回避支援システム(上級の)”、おもしろいですね。
1.8L、FR、5MTで113万円!
昭和の車好きならご存じ、マークXといえばマークⅡ、クレスタ、チェイサーの3兄弟が思い浮かぶでしょう。コロナが思い浮かぶ人もいるかもしれません。
1990年、3兄弟の販売台数はカローラを凌ぎました。当時は“国民総中流”時代でした。ハイソカーあるいは高級車というイメージもありながらのミドルセダンということで、上にはセルシオやクラウンやソアラやウインダムがいた時代でもあります。
3兄弟は薄給でもがんばれば購入できるような幅広い価格設定でした。1990年のカタログをみてみるとなんと一番安いモデルは113万円!これは客引きグレードとしても146~305万円まで幅広くラインナップされていました。
さまざまなドライバーの味方だった3兄弟、バブル崩壊やミニバンやSUVの流行り、給与低下、失われた○年等あり販売台数が減り終焉を・・
イメージ刷新!マークX登場
2004年に初代マークXが販売されました。名前は変わりましたが型式は「GRX120」「GRX130」と続いています。終焉していませんでした!
初代マークXは石橋を叩いて渡るトヨタの販売戦略から180度変わり、マーケティングを優先し、商品発表まで露出を抑える戦略が話題を呼びました。
3ボックスのベタなセダンという感じではなく今風の流れるようなフォルムをとり“スポーツセダン回帰”を思わせるものであったところも好感を得ました。
チェイサーツアラーVみたいなものは?
マークⅡ3兄弟が売れていた頃、日産も絶好調でスカイライン、ローレル、セフィーロの3兄弟が売れていました。
特にR32スカイラインの人気は絶頂でした。トヨタはR32スカイラインに勝つために90系の「1JZ」搭載車の開発をしたそうです。
その中でもチェイサーツアラーVはみんなの憧れでした。80スープラ、14アリスト、30ソアラ、90ツアラーV、そしてヴェロッサ、どれも実馬力280馬力を超えるスパルタンモデルでした。
もうそういう時代ではないのでしょうけど、レクサスの“F”だけじゃなく、トヨタの“GRMN”には限定ではなくカタログモデルとしてスパルタンモデルを販売して欲しいです。
https://www.sard.co.jp/parts/products/power_train/6mt/
ちなみに6MT搭載可能なのでこちらに問い合わせてみることをオススメします。私もIS250に搭載しようか悩んでいたことがあります。
マークXのようなミドルセダンがそこそこ売れるようになれば日本復活を感じられるのかもしれません。車離れの若者には無理でも、多くの車好きが憧れる真のトヨタのFRスポーツセダンとして注目を集めてもらいたいですね。
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2017/01/30 17:24:23