ブレーキマスターヒートシールド製作

エンスー太郎さんに教えていただいて気づいたマスターシリンダー周りの遮熱の重要性。

ドイツ本国の左ハンドルではインテークホースの背後あたりにあるマスターシリンダー。右ハンドルだとタービンとキャタライザーの隣にあります。

マスターバックも純正状態で一部遮熱材をかぶせてあるなど、熱による害が想定される苦しいレイアウトなのかもしれません。

試しに温度を測ってみましたがエンジンを止めて30分以上経ってからでも写真のようにタービンはブランケット越しで90度でした。なお、この後近所を10分ほど走って戻ってきた直後は、タービンブランケットのメタルバンドは220度、キャタライザーは130度、ブレーキリザーバータンクのプラスチックは70度でした。一方で、タービンやキャタライザーを覆っている金属製遮熱板の表面側は95度ほど。

思っていたよりも温度が高かったのと、遮熱板があると温度が下がることが分かったので、マスターシリンダー周りの間に設置する遮熱板を製作することにしました。

最初はホームセンターへ赴いて断熱材を探したのですが、唯一見つけた耐火と唱っている飲食店の換気扇ダクト用のものは形があまりにもフィットせず。

かといって、あの狭いスペースでどこにも干渉せずにうまく固定できるようにアルミ板で制作するというのも私の加工スキル的に実現が難しそうです。

そこでもっとお手軽な素材で駄目でも惜しくないレベルのものをとりあえず用意することにしました。

ダイソーのアルミケース。100円で8枚入です。

8枚をそのまま重ねただけでは形がペラペラなのと、間に空気の層を作った方が断熱効果が出そうに思ったので加工をします。

手元に大量に余っているグラスウールのサーモバンデージがあったので、適当な長さに切って3本平行に貼り、ホッチキスで留めます。

バンデージの向きが縦方向のバージョンと横方向のバージョンを作り、それぞれを交互に向かい合わせてホッチキスで留めます。

その4組をさらにホッチキスでまとめ、外周をホッチキスでぐるっと留めます。

こうして、サーモバンデージをサンドしたミルフィーユ状の簡易遮熱板ができました。

厚みは大してありませんが、形は比較的自由になり、無理な力を加えなければ簡単に破れるようなことはなさそうです。

固定にはアルミテープを使ってマスターバックの遮熱シートやブレーキ液リザーバーの遮熱板などに留めました。

キャタライザー上部あたりの隙間はこんな感じ。接触して直接熱伝導してほしくはないので、距離はなるべく広くとるようにしました。

唯一、画面下左にエンジン側からせり出しているコネクターがエンジンが揺れたときなどに当たらないかだけが少々気がかりですが、ここはこまめにチェックして様子をみたいと思います。

装着後、再度10分ほど走って戻ってきてから遮熱板のマスターシリンダー周辺の裏側を測ってみたところ75度くらいでした。