
もう12月なんですね。早いw
今月の15日は、誕生日。
53歳になりますw
もうこの歳になると誕生日はいらない(笑)
その内に、おじいちゃんと言われるんだろう…。
嫁いわく、「私はおばあちゃんと言われてもいい心の準備はできてるw」と。
自分はまだ、正直言ってイヤですw
お遍路に先月の15(金)に東京から夜行バスで高知に行き、
室戸岬で、嫁さんと合流しました。
私は一昨年、八十八箇所のお遍路を結願して、
高野山へも行ってきました。
私は、二度目のお遍路です。
今回周ったところは、高知県の38番札所、金剛福寺から
愛媛県の64番札所、前神寺まで行ってきました。
嫁さんは、私と合流する1週間前から、お遍路周っていて
今回は、高知県の室戸岬にある24番札所、最御崎寺から、
64番札所まででした。
先に1週間歩いている嫁さん方が、足が出来上がっています。
自分の方が、足が出来ていない分、最初の方が辛かったです。
途中嫁さんは、一人でお遍路を歩いて回っていたら、
国分寺で、高知新聞の方から取材を受けたそうです。
その記事が新聞に乗りました。
先週自宅に帰った時(単身赴任してますので)、
新聞社から届いた新聞を読みながら、
3年前、三女が家出して、その後嫁さんとの関係は最悪となり、
家の中がゴタゴタして、嫁さんも行き詰ったのでしょう。
何かを求めてお遍路に行ったその頃の嫁さんのことを思い出しました。
その後、癒されるでも浄化されるのでなく、
ますます態度は硬化し余計に酷くなりました。
行き詰った私は、
お遍路がどういうものなのかさえ無知。
お遍路に出かけた嫁さんが何を求め、
そのお遍路の道中に何を感じたのかを知ってみたくなって、
行ってみたのが、最初のお遍路でした。
あれから3年、ホント色々あったけど…。
二人で一緒に歩くとは、その頃は思いませんでした。
一昨年に一人で歩きお遍路で、周ったことは、
自分の人生に大きなものを与えてくれました。
あんなに最悪な状態だったにも関わらず、
別れずに、今も一緒の人生を歩いてますw
その関係は、毎年毎年良くなっています。
これも大きな導きだと。
今回は、少しくショートカットして、バスや電車を使いましたが、
歩かない日で20キロ、歩く日で33キロ。
朝の6時半から夕方6時まで。
でもこれも辛くないんです。
歩いていくうちに、色々な我欲や不浄な心が削ぎ落とされていくのでしょう。
そこに歩きお遍路の醍醐味があると。
ご利益を求めて、周る人も要るけど、
本当はそうではないと、思っています。
すがる気持ちは悪くないけど…。
その願いの中に、どれだけ自分の我欲がそがれた祈りとなっているか?
そこが一番大切だと。
いつも思う。
「こうなりますように!」
「ああなりますように!」
その思いの中に、自分の思い通りにならない不満を持ち、
自分の思い通りになることを相手に願う。
それが、親の愛だと錯覚している人が
どれだけ多いことか。
相手のことを思う気持ち、愛のようでありながら、
自分の思い通りにさせたいという欲望の実現を
願いや祈りと履き違えている。
それは、願いのようでありながら、
自分の我欲の実現望む。
ドロドロした人間のエゴ。
その線引きが、されてこそ本当に大切なものが見えてくると思う。
自分は子供たちのことを願うとき、
「この子に縁のあるところに、導かれますように」と祈る。
人は縁のないところには決して出会わない。
どんな仕事に就こうが、どんな人と付き合おうが、
その子に縁があったからこそ、
そこに導かれていくとそう思っている。
だから、とうの昔に「こうさせたい。ああさせたい」は手放しています。
それが、子離れだと。
ある意味、三年前の三女の家出は、
嫁さんにそれを自覚させる為の行為だったかと。
嫁さんいわく!
「あなたが来てから、雨だけでなく雪まで降ったw」と!!
<おいおい、天気まで俺のせい?>
私「そりゃ、しっかり修行せい!と、神様が言ってるんじゃない」と
自己正当化(笑)
それでも、嫁さんは、
自分と合流してからは、ホッとしたみたい。
なぜなら、お遍路で泊まる民宿や旅館って、
部屋の鍵がかからない。
隣に男性が襖一枚の部屋で寝ているなんてところも
実は多いんです。
だから、女性一人の旅は色々な面で大変!
途中大学生の女の子のお遍路さんにも出会ったけど、
「若いうちにしかできないから」
なかなかの健脚でした。
高知は意外と平坦だけど、長いんです。
愛媛の40番札所、観自在寺に向かう県境の松尾峠と
60番札所の横峰寺は、難所と言われています。
1回目の時は、徳島県の12番札所、焼山寺に向かう時は、
偏ころがしと呼ばれる難所は暴風雨。
ここは、嫁さんも暴風雨だったそうです。
その後周ったいくつかの難所も自分は、雨でした。
そして、その中でも、特に印象に残ったのが、
今回嫁さんと歩いた横峰寺への遍路道でした。
その時も暴風雨。
遍路道と言っても山道です。
沢の水が増水し濁流の川の中を歩いて登りました。
でも今回は晴天。
自分の中の、肌の記憶が、ここは!と心も体も構えていました。
しかし、あの時の凄い光景の沢や山道は、
むしろ急ではありましたが、心地よい道でした。
今回の最大の難所であり修行は…。
なんと言っても!「嫁さんと喧嘩しないで過ごせるか」でした。
やっぱり二度ほど、でました。
また自分の弱点が浮き彫りにされたようで、
「身口意」を変えていこうと思いました。
再来年は、三女も大学を卒業します。
そしたら、夫婦二人の生活はもう目の前です。
今からその準備じゃないけど、
「今しか出来ないこと。後でも出来ること」をこれからもやろうと。
写真は四国八十八箇所の御朱印の掛軸です。
長い文章を読んでいただき、ありがとうございました。
Posted at 2013/12/01 09:14:45 | |
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