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2019年01月06日

【運転の基礎知識】G-Bowlアプリの設定を0.2Gや0.3Gにする意味

【運転の基礎知識】G-Bowlアプリの設定を0.2Gや0.3Gにする意味 先のブログで、限界(市販車では概ね1.0G前後)走行のクルマの動きを一般道に適用可能なように相似形で縮小することの意味を説明しました。これを行うためにG-Bowlアプリの採点基準GやGリミットという機能を活用していますが、その設定値を0.2G、或いは0.3Gにしている意味について説明します。

先ず相似形で縮小するのがG(加速度)である点は、これがクルマの限界を左右する要素である事実から来ています。

したがいG(加速度)を適切に制御することがクルマの運転では非常に重要で、G-Bowlアプリの製作者が「Gコントロールが大切」というのは、別にG-Bowlアプリを売りたいからではないのです(笑)。

ただクルマにはスピードメーターが付いていて、ドライバーは速度の管理は日常的に行っていますが、Gメーターなんて普通は付いてませんから、Gの大小には多くのドライバーが無頓着です。したがい車両に掛かる前後左右のGに着目しつつ、どうGの大小を制御するかを学ぶ必要があります。そのためにG-Bowlアプリを活用するのですが、そこで0.2G、0.3Gという特定の設定値なぜ選ぶのか?

理由は、一般道での日常的な運転で練習と活用(応用)が出来る値だから。
つまり練習を通じた学習のためです。

実は一般道でも0.3Gを超える運転が出来ないワケではありませんが、旋回Gが大きくなれば旋回速度が上がるため、段々と暴走行為の領域に入ってしまいます。また逆に、普通はそんなにゆっくり走らないようなスローペースになってしまっても、練習する意味がありません。

G-Bowlアプリを購入後に設定Gはアレコレ試したのですが、もっとも練習に適している上に極めて実用的なGの制限というコトで、0.2Gと0.3Gを選ぶことになりました。
碁盤の目で0.2Gって凄くゆっくりに思うかもしれませんが、案外そこいら辺の交差点や直角カーブって案外0.2Gくらいで曲がってたりします。

したがい、このGを無視して0.4Gや0.5Gといった旋回Gで走ることは別に悪いことではなくて、まぁあまり運転の練習にならないと、と理解すれば良いでしょう(^_^;)。

あまり練習にならないとはどういうことか?少し具体的に説明すると、先ずGの大小を制御することが走行ペースの上げ下げであることを理解する必要があります。
このように、0.2Gと0.3Gで同じコーナーを同じようにボールを回して走ろうと思えば、カーブの通過速度は言うに及ばず、カーブへの進入速度からブレーキングポイントから何から、色々なものが変わります。このパズルを理解するために二種類のGで走ってみると理解が容易です。

そしてこれも理解すべきパズルの一部ですが、Gを上下させることによって運転が変わる場合もあります。
首都高のあるロングコーナーです。
ここを0.2Gに抑えようと思えば減速が必要になります。(ボールは回る)
これを0.3Gまで許容するとなったら、減速が不要になります。(ボールが回らない)
これが0.4Gまで良いとなったら、更に速いスピードで曲がれます。

このコーナーを0.3Gや0.4Gと同じように0.2Gでもブレーキを踏まずに曲がりたければ、事前に速度を落としておけば良いです。
逆に0.2Gと同じように減速→旋回とGを揃えて0.3Gや0.4Gで曲がりたければ、進入速度を上げれば可能です。

ただそれだけなのですが、多くの一般ドライバーがこの辺りのパズル(理屈)を理解するには少し時間が必要です。そして、速度を落とす分には別に問題はありませんが、一般道の場合は速度を上げるには限度があります。このロングコーナーで0.3G、或いは0.4GのブレーキングでGを揃えようとすると、100km/hを遥かに上回る速度でコーナーに飛び込まねばなりません。

普通はそれは出来ないので、Gの制限を0.4G、或いはそれ以上に上げてしまうと、ほとんどのコーナーで進入時にブレーキを踏む必要が無くなってしまいます。それでは一般ドライバーがもっとも未熟なブレーキングの練習にならないので、いつまで経っても運転が上手くならないワケです。
※ワィンディングを0.3G制限で走るより、0.4G制限で走った方が簡単という話

というワケで、ワィンディングなどで0.3Gに制限して走るのは良し悪しでも決まりでもなく、もっとも練習に適している制限値だからであって、それ以外をダメと言っているワケではない点は覚えておいて下さい。

因みにこの0.2Gと0.3Gに制限した運転練習を積むと、試しに制限を0.4Gとか0.5Gに上げても、短時間で適応が可能なスキルが身に付きます。またグループi-DMsでは、一般道では試し難い0.4G以上の条件は、クローズドコースを借り切って体験する機会を設けています(年一回)。

最後に蛇足ですがワィンディングなどでブレーキを軽くしか踏まない、減速はエンジンブレーキが主体、でハンドル操作のみで走る(流す)というのは多くの一般ドライバーの極普通の走り方だと思います。ですからそれが悪いということはありません。

しかしそのような走り方で正しく上手になれるなら、世の中には運転が上手な人がもっと多くても良さそうなものです(苦笑)。

そしてこのような走り方をしている人たちは、重心が高かったり足が柔らかいクルマに乗っている人はゆっくり、足回りが固くロールが少ないクルマに乗っている人は速く走ります。

なぜそのような違いが生じるかというと、足が固くロールが少ないクルマであれば、カーブで速度が多少高くでも怖くないからスピードが出せるのです。

みんカラの多くのパーツレビューで、安物の車高調を入れて「ロールが減ってコーナリング性能が上がった」と書かれているのはそういうことですので、覚えておきましょう(笑)。
ブログ一覧 | 運転の基礎知識 | クルマ
Posted at 2019/01/20 17:13:33

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この記事へのコメント

2019年1月20日 21:46
最後の斜体字の箇所、超耳が痛いです。昔の自分に見せてやりたいですが、理解していない昔JOUSUIは、何度言ってもご理解できないことでしょう(^。^;)。
「高いGを使える(度胸がある)ことが運転が上手だと誤理解していましたから(爆)」←このご理解をしている方々、結構多い気が・・・
あのGグラフでよく現れています(^_^;)
最近、楽しいとは言え適当にワインディングをS660でブイブイやるのが、実は少し飽き気味になってきていたりしますが、ブレーキをほとんど使わない走りをしているためな気がします。
コメントへの返答
2019年1月21日 0:14
そんなこと、黙ってれば誰も気付かないのに(苦笑)。
別に理解できない人、する気が無い人の事はどうでも良いのです。d(^_^)

ただ一連のシリーズで書いている内容は恐らく真理なので、信じて精進すれば豊かなカーライフが待っていますが、そうでない人はそれなりのカーライフ(笑)しか送れない、それだけのことです。
テキトーな速度でコーナーに飛び込んで、横Gグワーンで曲がる走りってドラテクでも何でもなくて、スポーツカーに乗ってりゃ誰でも出来るただの「度胸試し」みたいなモンだから、自慢にもならないし、直ぐに飽きますわな(爆)。

結局、Be a driver.
自分の生き方は自分で決めればイイんですd(^^o)。

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