前回のブログで、Gコントロールの本質はスピードコントロールである。しかし
スピードメーターを見ながらでは適切なGコントロールは出来ない、と述べました。
んじゃ具体的にどーすりゃイイのか?順を追って具体的に説明しましょう。
※ここまでのブログを読んでいれば敢えて説明しなくても解るハズですが、皆最初は解ったような気になってしまって、自分が何を解っていないかも分らない(笑)ので、運転という行為のパズルの組み上げ方法ですが、演習問題の模範回答だと思って読みましょう。
今、仮に、目の前のカーブを0.2Gの旋回Gで曲がるなら速度は45km/h前後、速度が55km/h前後なら0.3Gの旋回Gが生じるとします。
先ずどのくらいの旋回Gでカーブを曲がりたいか?それは貴方が決めなければなりません。「意のままに走る」の、正に貴方の「
意」は何なの?ということね。d(^_^)
じゃぁその意を
0.2Gと定めたとします。
すると、カーブでハンドルを切る直前の
スピードが45km/h前後になってなければイケません。
もし今のスピードが45km/h前後であればスピードを上げ下げする必要はありません。
しかし45km/hより速かったとしたら、ブレーキを踏んで速度を落とす必要がありますね?
では、どこからどの位の強さでブレーキを踏めばイイでしょう?
以前の
ブログで説明したG変化を丸くする(前後左右のGの大きさを揃える)前提とすると、貴方は
旋回Gを0.2Gと定めたのだから、
減速Gも最大で0.2Gのブレーキしか踏めません。こう考えると
ブレーキの強さは決まります。
では
どこから?ブレーキを踏めば良いのか?
それは
貴方が今何km/hで走っているか?によって変わります。減速Gは最大
0.2Gと決めたのだから、
・60km/hから45km/hなら約31m
・75km/hから45km/hなら約70m
の
距離が減速には必要になります。これは物理法則(等加速度運動)なので誰も逆らえません(笑)。
参考:
ドライビングのテクニックとスキル
つまり、
今何km/hで走っているかも、
どこからブレーキを踏むかも
重要ということ。
ということは、、、
そのカーブを何キロで曲がる?
→そのためにどこからブレーキを踏む?
→→その前提として、そのカーブの手前で何キロ出てる?
以上のことが、走っている道の
全てのカーブでわからなければ、
意のままに走るなんて
出来るワケがないですよね?(苦笑)
理屈の上では(^_^;)
そして、、、
・最初のカーブは直線60km/h、ブレーキはココから
・二番目のカーブは直線50km/h、ブレーキはソコから
・三番目のカーブは直線65km/h、ブレーキは・・・
・...
・...
これって
結局、貴方は何をしていることになると思いますか?
それは
走る道を知ること、つまり
コース攻略です。
Gコントロールが大事、大事と言うけれども、それって結局は速度コントロールだし、狙い通りに速度をコントロールするためにやることって、
道をどう走るのかを知ること、なんですよ(^_^;)。
そして上記の例では
貴方の意を0.2Gと定めましたが、それを
0.3G、0.4Gに変えれば、走る速度もブレーキングポイントも、諸々のことが全て変わってきます。物理法則にしたがって(笑)。
しかしここまでで述べたことは、一般公道の市街地だろうが碁盤の目だろうが、クローズドコースのサーキットだろうが全て理屈は同じです。
コース攻略とは先ず何がわからなければいけないのか?、以上の通り理解できたと思います。
と・こ・ろ・で、、、
「道を知らなきゃ意のままになんて走れるワケない」と述べましたが、ホントにそうでしょうか?(笑)
以下、2018年の6月にボクが九州に行った際、
初めて走った
ショウケ越えの、
一本目の走行ログです。

知らない峠を初めて走ったハズなのに、
概ね0.3Gにイキナリ揃えて走れちゃうのはなぜなんでしょう?(爆)
その辺りは次回の話題で。d(^_^)
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Posted at
2019/03/03 18:25:03