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2019年01月07日 イイね!

【運転の基礎知識】運転操作の良し悪しとi-DM

【運転の基礎知識】運転操作の良し悪しとi-DM先のブログで、荷重移動がタイヤのグリップ力を高める重要な効果があり、プロ(上手な)ドライバーと、そうでないドライバーの運転に於ける大きな違いも、この荷重移動を伴う運転操作に鍵があると述べました。

それでは、下手なドライバーの運転操作のどこにどんな問題があるのでしょう?

マツダのSKYACTIVに塔載されているi-DMでは、ドライバーの運転操作によって白ランプが点きます。マツダ技報ではこれを「乱暴な運転」と表していますが、具体的には

「加速度変化によって体が前後または左右に動かされ,動きが急激な場合は振られた体の動きが“オーバシュート”し,更に体が跳ね返ってくる」という現象

に着目したと言います。

この「揺り戻し現象」がヘタクソの証(笑)ということのようですが、確かにドライバーにそんな運転をされたら、同乗者は「コイツ、運転ヘタクソ!」と思いますよね?(笑)

ということで、同乗者が不快というのはヘタクソドライバーの称号を与える表向きの理由としては大変判り易い。
マツダもi-DMをマツダ・テクノロジー・フォー・キッズのひとつと位置付け、第8回キッズデザイン賞において、最優秀賞となる「内閣総理大臣賞」を受賞していますし(^_^;)。

まぁ表向きの理由はそれでイイんですが、ここでは真の理由を説明しましょう♪車両運動力学的に(笑)。

ハンドル操作やペダル操作によって荷重移動が生じ、クルマは前後、左右に傾きます。ここではブレーキングによる前のめりの荷重移動を取り上げましょう。

揺り戻しが起こるというのは、ブレーキを踏んでクルマの姿勢が前のめりになり、前輪に一旦荷重が乗った直後に、その反動で乗員やクルマの姿勢が前から後へ若干、文字通り揺り戻される状態です。乗員の動きとしては、停車直後に起こるカックン・ブレーキをイメージすると判り易いでしょう。

揺り戻すと何が起こるか?

ブレーキングによって前輪に仮に+100kgの荷重が掛かるとフロントが5cm沈み込むとします。この荷重移動を維持出来れば、+100kgによって高められたグリップ力をそのまま制動力に活用出来ます。
ところが、揺り戻しが起こるという事は、例えば+100kgで前が5cm沈み込んだ後、それが反動で2cm伸びてしまうということです。この場合、つまり前輪の沈み込みは3cmとなってしまいますが、+100kgの荷重で5cm沈むんですから、3cmの沈み込みまで戻ってしまったら、荷重は+60kgに目減りしていることになります。

つまり、揺り戻しが起こってしまうと、折角移動した荷重が抜けてしまうんですね(^_^;)。

荷重が抜ければ、タイヤのグリップ力も減少してしまいます。F=μPの方程式の通り(^-^)。

ということで、一旦移動した荷重が揺り戻しによって抜ける事の無い、前のめりや傾きといった車両の姿勢変化が起こったときに、もっとも傾いた状態でクルマの姿勢変化がピタリ!と止まるように、ハンドルやアクセル、ブレーキを操作できるのが、上手なドライバーという話d(^-^)。

そしてこれが、子供を車酔いさせにくい、スムーズな運転操作でもあるんですが、まぁそれは表向きの理由、、、というか、一般に解り易い理由というコトで、そう説明しているのでしょう(^_^;)。

それでは次に、i-DMの青ランプ(走行タイプ1)が点く正しい運転操作について説明します。

タイトル画像はボクが最初にi-DM活用術を書いた時に紹介した運転操作の基本です。

ボクの勝手な想像ですが、この「はじめユックリ、徐々に速く」という運転操作が正しいというのを多くのドライバーが知らなくて、ボクのブログを読んでこれを知り、やってみるとなるほど白ゲージ(白ランプ)減点がなくなってi-DMを嫌いにならずに済んだ人が、意外に多いのではないでしょうか?(^_^;)

ではこの”はじめゆっくり・・・”がなぜ正しいのか?その理屈はここ2回のブログでも説明してきましたが、ここでもブレーキングを例に説明しましょう。

一定速度で走っているとき、クルマの四つのタイヤには車両重量配分の通りに荷重が掛かっています。この状態は荷重移動が生じる前ですから、相対的にはタイヤのグリップが低い状態です。

先ず「はじめユックリ」にしたがい優しくブレーキペダルを踏み始めます。

それに伴い、少しですが荷重が前輪に移動します。そしてタイヤのグリップが少し上がります。

続けてブレーキペダルを踏み増します。

それに伴い、更に荷重が移動します。先ほどに加えて更にタイヤのグリップが上がります。

更にブレーキを踏み増します。

それに伴い、更に荷重が前輪に移動し、、、グリップが更に高まり、、、

ハイ、もう解りましたねd(^.^)

最初の「はじめユックリ」はキッカケ作りです。少しではありますが荷重を移動してグリップを上げます。グリップが上がるのを追い掛けるようにブレーキを踏み増し、更に荷重が移動、グリップが高まり、、、というように、

荷重移動→グリップ上昇→ブレーキを踏み増す、、、というスパイラル

に導くことによって、タイヤの性能を最大限に引き出すことに繋がるのです。


恐らくボクのブログを読んだ多くの人が、書かれている通りに「はじめユックリ・・・」を実践してみて、なるほどアクセルやブレーキをこうして踏めば、多く/強く踏んでも白ゲージが点かず、加減によっては青ランプ(走行タイプ1)が点くというのを経験したと思います。しかしそれが「なぜ?」なのかが解った人は少なかったかもしれません。「こんな風に踏めばi-DMは減点しない」と知って「i-DM流操作方法」なんて思った人も居るかもしれませんが、別にi-DM流でも何でもありません(^_^;)。

荷重移動を追い掛けるように運転操作をすることによって、タイヤの性能を引き出す基本操作なのです。
Posted at 2019/01/14 23:36:19 | コメント(0) | トラックバック(0) | 運転の基礎知識 | クルマ

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