※グループメンバー向けのコンテンツでしたが、7月31日に一般向けにも公開します。
グループに参加する皆さん、こんにちわ。
東京をはじめ新型コロナウイルスの感染判明者数が増えてきている一方、政府は来週から「GO TO Travelキャンペーン」を全国的に開始する、などという微妙な情勢です。
この話題、先週の関東オフミでも当然、話題に上りましたが、話をしていて個々人で持っている情報量、状況認識に大きな差があることが判りました。
そこで、改めてメンバーの皆さんにグループ活動に留まらない、この感染症にどう向き合うか(含むグループの活動をどうするか)について、指針を記しておきます。
最初に述べておきますが、ここに書く内容には
大いなる矛盾があります。馬鹿正直に読めば、個々の事項に納得はいっても
「じゃぁどーすりゃいいのさ」と思うでしょう。
今、個々人、そして社会に求められていることは
この「これら大いなる矛盾をどう解決するのか」であることを先ず、明記しておきます。
1.新型コロナウイルスには絶対に感染してはならない
この感染症が広まりつつあった当初、ボクは世界の全人口の数割(20~30%など)が命を奪われる非常に危険な感染症ではないか?という危機感がありました。
幸いにしてこの懸念は徐々に後退し、少なくとも日本では重篤化する患者数は減り、重症者数も減り、新たに亡くなる死者数も減ってきています。
緊急事態宣言も解除され、先日のプチオフで一部のメンバーから「危機感が後退した」との言葉を聞きましたが、状況の推移からそう考えてしまうのは自然(無理からぬ)ことです。
しかしながら、、、
この感染症は、
絶対に感染してはならない病気である、ということを
改めて肝に銘じて下さい。
理由はこの感染症が、まだ
わからないことが非常に多い未知の病気であること。
これまで世界中で様々な研究(ワクチンの開発を含む)が進められてきましたが、未だに謎の多いウイルスというのが専門家の見解です。ということは、感染した結果、自身に何が起こるかは未だに不明な点があるということです。
ひとつ日本で今、注目され研究が始まろうとしているのが
後遺症です。
感染し、軽症のままPCR検査で陰性となり退院した方で、微熱、倦怠感、味覚障害といった感染中の症状が治まらず、2ヶ月以上通院を続けているが改善の見込みがない人が居るそうです。そういった人がどうも相当数、居そうだとわかって8月から国が本格的な調査・研究をはじめるということなので、最悪の場合は一生治らないリスクがあります。
一方で、感染している(PCR検査で陽性)にも拘らず全く症状が無い人たちも相当数いて、濃厚接触者という理由で検査されなければ感染していた事実に気付かなかった(自覚が無かった)人も多いです。こういった人たちはそもそも症状が出ていないのだから、後遺症の心配もないでしょう。
後遺症に苦しむ人、全く無症状でPCR陰性になってしまう人、両者の違いが何によって生じているのかは現時点で全く不明です。
フランスの医療従事者からの報告では、最近のウイルスは明らかに弱毒性になったという話がある一方、一旦PCR検査で陰性になった人が再陽性になる例もあって、感染者に免疫が出来るのかどうかも怪しい状況です。
だから、、、
致死率が下がろうが、無症感染者が多かろうが、このウイルスには感染してはイケないのだ、なぜならまだわからない事が多いウイルスなので、感染したら自分に何が起こるかは専門家も含めて誰にもわからないから、ということを肝に命じて下さい。
2.それでも社会活動は再開せねばならない
それでも我々は、経済活動を含む社会活動を再開させなければなりません。新しい生活様式(ニューノーマル)などと言われていますが、仕事も、遊びも、このコロナウイルスのパンデミックが起こる前に我々がやってきたことを、再び始めなければなりません。(ここにグループのミーティングも含まれますが)
外出し、人と会い、時間を共にすれば、感染するリスクがあります。相手が、或いは貴方自身が知らぬ間に感染している可能性は大いにあります。つまりうつされる可能性もうつす可能性も、常に両方があります。
絶対に感染しないと考えれば、唯一の確実な対策は「外出しない。誰にも会わない」ことなのですが、ワクチンが完成して世の中に行き渡り、多くの人が接種して感染リスクも、感染しても重症化するリスクもなくなる未来がいつ来るかは誰にもわかりません。
ワクチンの開発は早くて年末、或いは来年の中頃などと専門家は言いますが、これもどうなるかは誰にもわかりません。もっと時間が掛かることも、最悪有効なワクチンが作れない可能性もゼロではありません。
ということは、何かが抜本的に改善する未来が後1~2年は来ないことが確定しているようなものです。
そして、
今後1~2年間、外出もせず誰にも会わないということなど現実的には出来ません。
だから、、、
この新型コロナ以前に貴方がやっていた社会活動を、
以前と同じように再開させる必要があるのです。
但し感染を防ぎながらです。
したがい以前と厳密に同じにはならず、感染防止のためのカスタマイズは必要です。そして何をどうカスタマイズすれば感染防止が出来るのか、これは
実際に活動して実績を積み重ねていく以外にありません。
これが出来なければ、極論すれば以前の生活の一部、或いはほとんどを捨てるしかありません。
なので恐ろしい病気ではありますが、皆がみな、十分に慎重に、しかし勇気をもって知恵を絞りながら、どうすれば良いのかを考え、行動しなければならないのです。
3.感染したことは「悪」ではない
恐ろしい感染症であり、世界中が国を挙げて感染防止対策を行っていて、そこに外出自粛とか社会的距離の確保(ソーシャル・ディスタンス)などといった、個々人が行動を律する必要性が求められました。
それ故に、感染した人には自然と「自粛を守らなかった」「自業自得だ」といった目が向けられ、まるで感染した人は犯罪者のような目で見られる風潮が日本にもありました。
しかし感染したこと、それ自体は悪ではないとご認識して下さい。これは自分自身に対しても、周りの人たちに対してもけっして、感染したことを責めないで欲しい。
確かに緊急事態宣言が出ていた時期は、社会全体でやらなければならないことを守らない、社会的な協力・協調の姿勢を見せない人たちが居て、彼らが非難されても然りです。
しかし今現在は、かなり状況が変わってきています。未だに不明な点が多い感染症なのです。そして我々はなんとかして、以前の日常を取り戻さなければなりません。
今、国が各業種・業界向けに出しているガイドラインも完全ではありません。完璧にガイドラインを守った営業をしているお店に行っても、感染するリスクはゼロではありません。貴方自身が完璧に感染防止策を守っていても、感染してしまう可能性があります。
だから感染したこと自体を「悪」と捉えるのではなく、もし感染してしまったらその事実を受け止めつつ、「行動のどこに悪い所があったのか」を冷静に振り返り、必要ならガイドラインも積極的に更新(アップデート)していかなければなりません。
感染した個人は悪くありません。感染した事実に通じる行動の問題であり、その行動に感染リスクがあるか否かが広く人々の間で共有されているか否か、もし周知されていなければ、そのことが「悪」であると理解すべきです。
4.みんなの勇気が試されている
今、我々のみならず世界中の人々の勇気が試されていると思います。
こういうと、このブログの流れから
「感染することを
恐れず外出し、人と会い、経済活動を
行わなければならない」
と受け止められるかもしませんが、
必ずしもそうとは限りません。
例えばこのブログに書かれている内容から「外に出ろ!」と受け止めたのなら、それに反して「出掛けない」という決断をするのも
勇気、ですよね?
感染リスクを恐れずに外出するには勇気が要りますが、リスクを冷静に判断し、雰囲気に流されることなく
止める、
思い止まるのも
勇気です。
我々が直面している現状は、前代未聞であるが故に大いなる矛盾を解決しなければならず、その答えに唯一無二の正解などは誰にも解りません。そんな中で、判断し、決断し、行動しなければならないワケですから、多くの人が今までほとんど求められることが無かった(深く考えなくても良かった)ような、様々な決断を迫られ、勇気をもってそれを下していかなければなりません。
そして、その決断がどうであれ、我々は敬意を持って尊重すべきです。
昨今、国の「GO TO Travelキャンペーン」の来週開始の是非が問われていますが、これなどはまさに国の、政府の、国会議員の勇気が問われている事態です。
反対する人、懸念を述べる人が居る一方で、経済的な困窮から待望している人たちも少なからず居ます。賛否の双方が居る中で、どのような決断がなされるのか?
ここで既定路線だからと強行するのか、或いは立ち止まって冷静に考え、止める(開始時期を延期するとか)というのも勇気が居る決断です。
このようなことが今後も様々な局面で個々人に降りかかってくると思いますので、皆で努めて正しい決断を、勇気をもって下していきましょう。
Posted at 2020/07/16 17:51:45 | |
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