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ねこ助のブログ一覧

2015年05月27日 イイね!

タントのミラクルオープンドアの話(大変に興味がある話でした)

ダイハツ タント開発者「 ミラクルオープンドアは量産が難しい 」

「2014年に日本で一番売れたクルマ」ダイハツはタントの開発者インタビューです。 
日本一売れたクルマを作り上げたエンジニアはどんな人なのか
何を考え、何を目指してタントを作ったのか。
お話を伺うのはタント担当のエグゼクティブ チーフエンジニア、片山英則さんである。

F: なぜタントは日本一売れるクルマになったのでしょう。
どこが市場に評価されたのだと思いますか。チーフエンジニアとしての自己分析をお聞かせ下さい。
片: うーん、何でだろう(笑)。ヤマグチさんは何でだと思いますか?

F: そうですね。やはりあの軽らしからぬ圧倒的な広さでしょうか。
片:そう。軽自動車の大きな流れから見ると、(魅力は)やはりスペースです。昔はウチで言ったらミラとかスズキさんで言えばアルトなどの“小さい軽”が売れていた。しばらくするとムーブやワゴンRなどが売れるようになり、それから初代のタントが出た。「モアスペース」と僕らは言っていますけれども、より大きな軽、車内スペースの広い軽が売れるようになってきたのです。今までの軽よりも広い軽。2003年に我々がタントを発売して、そうした市場が育ってきているのです。

F: モアスペース、なるほど。今までよりもっと大きく、もっと広く、と。
そしてその「でっかい軽」のパイオニアはタントである、と。
片: はい。このクルマは3代目で、僕が担当したときには、初代と2代目とを合わせて既に100万人ものユーザーがいらっしゃいました。

F: ひええ。タントだけで100万人!
片: もともと初代タントを出したときは、「こんなに広い空間なんかいらんだろう」と周囲に言われたんです。こんなにダダッ広くて、頭の上なんか、高くても何も使わないじゃないかと。重量ばかり嵩んで、しかも背が高くて風でフラフラするじゃないか、とかね(苦笑)。回りからは結構ブーブー言われながら出したんです。でもやっぱり、家も天井が高いほうが気持ちが良いわけで。

F: それはそうです。家でもクルマでも、キュウキュウに狭いよりも、
広く高い方が間違いなく気持ちが良い。
片: そう。やっぱりそれが受けたんです。だからこそ、この市場が成長していったのだと思います。ウチには既に「でっかい軽」のユーザーさんが100万人ぐらいおられましたので、他社さんよりアドバンテージも有りましたし。



F: 一方で、市場を切り開いたパイオニアには必ず追随者が出てきます。
タントには既にいくつかの“そっくりさん”がいますよね。 その中でタントの圧勝(2014年1位のタントは23万4456台、2位のN-BOXは17万9930台、スペ-シアは9位で12万1086台)はどうしてでしょう。何が決定打になったとお考えですか。
片: 機能的にはやはり「ミラクル」「オープン」「ドア」(注:正式名称はミラクルオープンドア)ですね。あれはやはりお客様に喜ばれます。助手席側ドアを開けた時、空間がパッと広がるでしょう。あの開口部を初めて見たお客さんは、皆さん一様にびっくりされるんです。そして実際に暮らしの中で使っていくと、非常に使い勝手がいいことに改めて驚かれる。F: はい。私も最初に見た時は驚きました。あのガバっと開く開放感は大変なインパクトが有る。しかし一方でBピラーが無いという“怖さ”もあります。走行時の剛性は確保されているのか、横から衝突されたらヤバくないか、という。
やはりピラーがないので安全面に不安がある、と躊躇される方もおられます。そこは一長一短なんですけれども、あの開口部はやはり強みと言えますね。

F: どうして他社はピラーレスのマネをしないのでしょう。
タントの成功を見て、美味しい市場であるのは分かりきったことなのに。
片: それは、あの機構を作るのがとても難しいからです。設計する段階でも念入りな強度計算が要りますし、図面を起こしたら今度は生産するのがとても難しい。ええ、壁は“生産”です。量産することです。試作車をポコっと1台作ることはできても、そのクルマの品質を安定させて大量に生産するのはとても難しい。ウチがあの形のクルマを出して、市場に評価されたからといって、ヨソさんが簡単にマネできるものじゃないんです。

F: なるほど。生産するのが難しい。
片: 難しい。非常に難しいです。少しでも組み付けの精度が狂うと、とたんにドアがスムーズに閉まりにくくなったり、雨漏りしたりする。あのボディは組み立てるにもノウハウが要るんです。量産車で雨漏りなんかした日には、それこそエラいことになりますからね。そんな事にならないよう、予算と睨めっこしながら工程を組むのですが、その辺の管理がまたとても難しい。ミラクルオープンドアと言っても、ただ単純に大きく開くだけじゃないんです。
※現代自動車の新型SUVで雨漏り騒ぎが有り、購入者数十名がソウル中央地裁に提訴するという事件が起きた。片山さんの言う「エラいこと」は、僅か1年半前に実際に韓国で起きていることなのだ。

F: あの広大な開口部を確保して、さらに強度を維持するとなると、
設計だけでなく、生産も難しいと。あれだけガバっと横が開くからには、
どうやっても剛性は落ちますよね。やはり。
片: そのままにしていれば、当然剛性は落ちてしまいます。だからタントはドアのところに補強を入れてあるんです。ドアを閉めると、ドアの中に入っている柱が車体とカチッと結合してピラーの代わりになる訳です。走っているときは必ずドアを閉めますよね。ピラーと同等以上の補強をドアに入れて、それで高い強度と剛性を実現しています。うんと丈夫な補強を入れているので、側突(側面衝突)のテストをすると左の方が右よりもかえって強いぐらいで(笑)。

F: 側突の実験で、ピラーの無い左のほうがかえって強くなった。それは面白い話ですね。それじゃもう左右どちらからでも、どうぞ好きな方からブツけて下さい、ということですね(笑)。
片: いやブツけてもらっては困るのですが(苦笑)。でも本当に安心して頂きたいですね。イメージとして、どうしても「ピラーがない」と思われてしまうのですが、そうではないんです。我々も2代目のときにピラーレス、ピラーレスと言ったのが良くありませんでした。本当はピラーレスではなく、ピラー・イン・ドアなんです。そのことは十分ご理解頂きたいです。

F: いずれにしても、この機構は2代目タントから。
片: はい。2代目から採用しました。

F: 失礼ながら、その時はかなり酷評されたと記憶しています。
剛性が弱い、ふにゃふにゃしている、と散々な言われようでした。
片: 一部ジャーナリストの方で、そのように言われた方はいたかも知れません。ですが実際にタントに乗っているお客さまから、剛性が足りないとか、走っていてふにゃふにゃした、などのネガティブなお問い合わせは一切ありませんでした。更に3代目は、助手席側の補強だけでなく、ボディ剛性自体も上げています。

F: なるほど。ではドアを閉めるとBピラーの代わりになる柱がボディと結合される。
その仕組みを詳しく教えて下さい。
片: ドアの中の支柱の上と下にロックがあって、ドアを閉めるとそれが車体側とガチャっとロックされます。上下同時に噛ませるのが、実はなかなか難しい。ドアの立て付けがほんの少しでも狂うと、下が嵌っているのに上がダメとかね。ここは作り込みに時間をかけました。

F: この支柱のロック機構は自社開発なのですか、
それともどこかのベンダーが開発したものですか?
片: この部分はアイシン精機さんです。登録車の方で先行して……さっきお話した、ラウムとポルテとかで実績がありましたから、そういう技術を教えていただきながら、軽に合うようにアレンジして入れて行きました。

因みにアイシン精機もトヨタが発行株式数の23.2%を保有するトヨタ系列の会社である。タントのミラクルオープンドアはトヨタグループが総力を結集して……と表現したら言い過ぎだろうか。 次号ではN-BOX、スペーシア等の“そっくりさん”達の話も交えながら進めていこう。 タントの開発者インタビュー。次号へ続きます。
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20150428/416383/?ST=AT
Posted at 2015/05/27 06:24:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2015年05月08日 イイね!

初回車検前に手放しました

ホンダは個人的には、気に入っていたメーカーでしたが上記の様な理由で
当分、購入候補に成らないですね

唯一良かったのは、サービスマンの仕事は丁寧で親身になって対応していただきましたが、営業の品質は挨拶も出来ない最低の品質対応でした

前車ストリームの時もゴミ噛み塗装を経験しましたが、今回のCR-Vでも経験しましたので
購入当初製造していた埼玉製作所は完成検査の品質をチェックをもう少しした方が良いと思いますね
タイの洪水被害時やリーマンショック時に外資や他メーカーと組まなかったの評価出来ますが、顧客満足度を上げなければ、これからは危ういと思いますよ

勝てないF1を即刻撤退して、浮いたお金でホンダの屋台骨を支えるフィットなどのクオリティをあげて顧客満足度を上げた方が良いと思います
顧客満足度を上げないと、顧客離れ=販売数低下=利益減少=車両開発費減少の負のサイクルになると思いますので。。。。

それと、販売チャンネルは統一しない方が良いと思います
営業も品質が最低な上、売りやすい軽自動車ばかり販売して
複数販売チャンネルがあった時代に比べ、利益が稼げる高級車の販売数低下の為
ロクに開発出来ない=魅力無くなったクルマは売れない=廃盤になって負のサイクルを繰り返して
いますし

厳しい事をいうようですが、今のホンダ車は以前に比べ、本当に酷くなっている思います



Posted at 2015/05/08 09:41:34 | コメント(0) | クルマ | クルマレビュー

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「因みに巷では、Switch2ですが
我が家にはSwitch3があります
Switch×3ですが(笑)

因みに初代Switchは、全国で1名しか当選しないのを当てました
残念だったのは、有機ELを購入してから初代が来たのが残念でしたが( ノД`)…」
何シテル?   06/24 05:40
千葉市に住む ねこ助の足跡日記です クルマと名のつくものは何でも大好きです ベストカー編集部&イベントにも参加もしています 簡単なDIYから...
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