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2022年12月17日

新型シビックタイプR FL5 に乗ってみた

新型シビックタイプR FL5 に乗ってみた 車好きの素人が乗った車を体感かつ適当にレビューする乗ってみたシリーズも第10弾!
ついに発売した新型シビックタイプR(型式FL5)を乗り回して来ました!

FK2を7年近く乗り、FK8も何度か運転しているこの僕が、
新型のタイプRがどれだけ進化しているか、徹底比較してやりますよ!


2022年モデル、新型シビックタイプR(以後FL5)のスペック。


型式:6BA-FL5
全長×全幅×全高:4595×1890×1405mm
ホイールベース:2735mm
トレッド前/後:1625/1615mm
車両重量:1430kg
駆動方式:FF
トランスミッション:6MT
エンジン:直列4気筒直噴ターボ
総排気量:1995cc
最高出力:330ps/6500rpm
最大トルク:42.8kgm/2600-4000rpm
パワーウエイトレシオ:4.33
タイヤサイズ:265/30ZR19
WLTCモード燃費:12.5km/L
燃料タンク容量:46L
サスペンション形式(前):マクファーソン式
サスペンション形式(後):マルチリンク式
最小回転半径:5.9m



そして2017年モデル、先代シビックタイプR(以後FK8)と、

(写真は2020年にマイナーチェンジした後期モデル)
前期型FK8のレビューはこちら。
前期型と後期型の比較はこちら。

先々代となる我が相棒2015年モデルのシビックタイプR(以後FK2)、




このVTECターボ3兄弟の主なスペックを比較するとこうなる。



型式:FL5 x FK8 x FK2
全長:4595 x 4560 x 4390mm
全幅:1890 x 1875 x 1880mm
全高:1405 x 1435 x 1465mm
ホイールベース:2735 x 2700 x 2600mm
トレッド前/後:1625/1615 x 1600/1595 x 1605/1530mm
車両重量:1430 x 1390 x 1380kg
最高出力:330 x 320 x 310ps/6500rpm
最大トルク:42.8 x 40.8 x 40.8 kgm/
      2600-4000(FL5) x 2500-4500(FK8,FK2)rpm
パワーウエイトレシオ:4.33 x 4.34 x 4.45
タイヤサイズ:265/30ZR19 x 245/30ZR20 x 235/35ZR19
JC08モード燃費:12.5 x 12.8 x 13.0km/L
燃料タンク容量:46 x 47 x 50L
航続距離:575 x 602 x 650km




FL5になって外観はだいぶ大人しめでオシャレなデザインになりましたが、
車幅のせいか、迫力はあります。
FK8のような攻撃的でスタイリッシュな派手さは無くなりましたが、
これはこれで好みな人も多いのでは。

僕個人の感性では、
FK2やFK8が発表された時のようなビビっと感がなかったので
僕はまだまだやんちゃな見た目の車が好みのようです。

FK2もFK8もまだまだ型落ちを感じさせないデザインなのは良いですね。
この感性はいつまで続くのでしょうか。
あと10年は続いてほしい。



さて、FL5では車重がついに1400㎏を超えてしまいましたが、
トルクと馬力はしっかりとアップしパワーウエイトレシオも過去最強の4.33。

世代が変わる度に
全長は長く、車幅は広く(FK8は縮んでますが)、全高が低くなり
よりレーシーなスタイルになっていますね。


車幅1880のFK2も随分でかいですが、FL5はそれを超える1890mm。
だいぶ大きいです。
ちなみに、NSXは1940mm。さらにデカい。

NSX(NC1)のレビューはこちら。




FK2より6cmも全高が低いのも羨ましい。
ベース車の差でもありますが、FK2は全高が高めです。
その分室内空間も高いですけども。


マフラーはFK8同様の中央3本出し。
ただし、FK8と違い中央1本が大きくなっています。
アクティブサウンドコントロール機能もFK8から引き継いでいます。

FK8同様、FK2にはないリヤワイパーもついていますね。
(写真はFK8リミテッドエディションなのでついていません)


ホイールベースとホイールトレッドもFK2と比べるとだいぶ広くなっています。
前輪の位置を合わせるとこんな感じ。
FK2のフロントガラスが寝そべった流線形スタイルが目立ちますね。


そして先代FK8から採用されたボンネットフードですが、
先代では冷却風を取り込む為、後方寄りの配置となっていましたが、
FL5では放熱を意識した配置に。
ここから熱気を抜くことで空気抵抗の軽減と冷却性能を両立しているとのこと。

また、後ろがだいぶ長くなっているFL5。
ウイングが黒になりましたが、あえて目立たない色にしたのでしょうか。


FK8についていた、特徴の一つでもあるボルテックスジェネレータ(渦発生器)も
FL5ではオミットされたことも興味深い。


空力の世界は本当に奥が深そうで、
エアロダイナミクスを設計するのは楽しそうですね。




ヘッドライト。
FK8ではオート時のみ、FK2は海外仕様のみとなっていた、
デイライトもFL5では標準装備。
最近の車はだいたい付いていますね。


ウインカーもFK8同様なスタイルのLEDです。





タイヤサイズは265/30ZR19。265とは、太くなりましたねぇ。
先代FK8の20インチよりあえてインチダウンしたことにホンダの本気を感じる。
FK8よりタイヤ&ホイール1本で約1㎏軽くなっているようです。


タイヤはミシュランのパイロットスポーツ4S(PS4S)。
ドライ/ウェット/寿命を高次元で両立した街乗り最強タイヤと僕が非常に気に入っているタイヤですね。
2022年モデルでサイドウォールのメーカーロゴもカップ2コネクトと同様、非常にかっこいいデザインになっています。たぶん中身も市販モデルとは別物。
「シビックタイプRの全て」になぜこのタイヤを選定したかの理由も書かれているので、興味ある方はぜひ。



先代FK8前期型のタイヤサイズは245/30ZR20。
タイヤはコンチネンタルのスポーツコンタクト6(SC6)。


FK8後期型。
サイズは前期型と同じですが、
ブレーキがプレーンローターの2ピースタイプになっています。
FL5のブレーキもこれを引き継いでいます。


おまけで、FK8リミテッドエディションのBBS製鍛造ホイール。
ノーマルより約2.5㎏程軽くなっています。
タイヤはミシュランのパイロットスポーツカップ2。
FK2とFK8がニュルのタイムアタックをした銘柄ですね。


純正でこいつを履かせなかった理由として、
市販モデルである以上ウェット性能やタイヤ寿命も考慮しなければいけない事情があるようです。(特に海外では)



FK2のタイヤサイズは235/35ZR19。
時代の流れではありますが、今見ると235は心もとないですね。
ですが、車重等との兼ね合いで太くしすぎても重くなるだけで無駄なので
僕は純正サイズ+10~20あたりがベストと考えています。
僕の好みは245。


ちなみに、FK2もFK8同様SC6が純正タイヤですが、
FK8のSC6とは別物とのこと。
性能自体は悪くなく非常に良いタイヤではあるのですが、
サーキットを走ると秒で摩耗する、との評判ですね。
僕はこのタイヤでサーキットを走っていないのでそういった評価はできませんが、一応2万キロは持ちました。
次期モデルスポーツコンタクト7が発売されているので、少し興味あります。


さらにおまけ。
英仕様FK8スポーツラインのホイール。タイヤサイズは245/35ZR19。
FK2ホイールの改良版だそうです。
裏の取付面に溝が追加されており、
それだけで乗り心地やハンドリングが良くなっているとのこと。


タイヤはFL5同様PS4Sですが、中身は別物かもしれませんね。
ちなみに、このホイールは日立製。



僕も昔は軽さこそ最強!と考えていた身ですが、
ホイールは軽ければ良いわけではなく、グリップを路面に伝える為の剛性も必要で、かつ足回りとのマッチングも重要です。
ホイール形状は空気抵抗やブレーキの冷却性能にも影響します。
僕は18インチへインチダウンした軽量鍛造ホイールを普段履いていますが、
軽やかになった分、ハンドリングがだいぶ変わって安定性が落ちました。

そういう意味では、タイプRのホイールはしっかりと専用設計されているので、
純正ホイールを履いたほうが確実なタイムを出すことができると思います。

もちろんサーキットとの相性もありますので、
そこを考えるのがカスタマイズの醍醐味ですね。




FL5のフロントフェンダー後方には、
明確にわかる形状のエアアウトレットが備えられています。
ホイールハウスの気圧を下げて揚力を減らす効果をもっているようです。



ちなみに、穴が小さいせいでよくダミーダクトだと勘違いされるFK2。
この上部にあるダクトもそうですが、穴を大きくすれば良いというわけではなく、冷却性能と空気抵抗のバランスを考えた設計となっています。
FL5とは明確に機能が違いますね。





エンジンルーム比較。
上からFL5、FK8、FK2。
FL5とFK8のエンジンカバーは同じですかね?





FL5の運転席です。
見事なまでに真っ赤っか!シートもマットも真っ赤っか。
控えめとなった外見に反し、内面は派手になっていますね。



先代FK8の運転席。

シートの写真はなかったのでネットの拾いものです。


先々代FK2の運転席。





ステアリング周り。
FL5。


FK8前期型。
FL5同様デジタルメーターです。


後期型。
ステアリングがアルカンターラ、シフトノブが楕円形になり、
これらはFL5にも引き継がれています。


ちょっとごちゃごちゃ後付モニターが多いですが、我が相棒FK2。
アナログメーターはこの代で最後になってしまいました。



FL5の内装はスポーツカー的な雰囲気は減りましたが、高級感がありますね。
しかし、ナビのダッシュボードから張り出した後付け感満載なレイアウトは非常にカッコ悪い。
商売戦略なのか、運転安全性を考慮されたのかはわかりませんが、もったいない。最近の車ほとんどが同じような配置なので、規格かなにかで制限されているのでしょうか。

あとやっぱりドライバーがコンソールに包まれたコックピット感のあるFK2の運転席はこうやって比べてみても最高ですね。
個人的にデジタルメーターはあまり好みではないので、
アナログ3連メーターってのも良いです。




後方視界の広さを比較。
上からFL5、FK8、FK2。


見た感じでは、FK2>FL5>FK8といった感じですが、
そこまで大きな差はないですね。




後部座席です。
ぱっと見広さはそんなに変わらなそうですが、
FL5>FK8>FK2と少しずつ広くなっているようです。


後部座席までマットが真っ赤っかなFL5はちょっと派手すぎな気もしますが、
座席中央のドリンクホルダーは非常にGOOD。
移設したいくらい。





トランクルーム。

FL5.
奥行920(後部座席倒すと1820) x 最小幅860mm


FK8.
奥行930(後部座席倒すと1810) x 最小幅1030mm


FK2.
奥行800(後部座席倒すと1680) x 最小幅870mm


広さはFK8>FL5>FK2といった感じでしょうか。
が、しかし、FK2にはこれがある。


サブトランク!!
これがまた大量に荷物を収納できるのです。

FL5(上)とFK8(下)はこう。


収納力は負ける気がしないFK2。




また、FL5では安全装備面でパーキングセンサーなどが標準装備。
パーキングセンサーのスイッチはココ。


いずれもFK8は海外仕様のGTグレードと日本仕様マイナーチェンジ後のOP装備、
FK2では海外仕様のGTグレードのみ装備されています。
下の写真はFK2のGT。



斜め後方の死角に車がいるのを検知してくれる「ブランドスポットインフォーメション」もFL5では標準装備になっています。
車がいると光り、その際にウインカーをだすと警告音で知らせてくれるアレ。


FK2とFK8では、GTのみ搭載されています。
写真はFK2.

FK8の欧州仕様カタログについてはこちら。

その他基本的なホンダセンシング機能は全て備えられています。


アイドリングストップ機能はオミット。
まぁ正直アイドリングストップは個人的には不要ですが、
それに伴いエンストした際のクラッチスタートもできなくなっています。
(これはけっこう便利でしたが、、、)
MT車の習わし通り、エンストした時はエンジンスタートボタンを押しましょう。




燃料キャップはFK2同様キャップ式。
FK8はキャップレスでしたが、まれにガソリン吹き返しの症状や
添加剤などを入れる際非常に手間だとオーナーから話をよく聞いていたのでそこら辺が考慮された結果なのでしょうかね。





あと、FL5でちょっと気になる標準装備が一つ。
リアドアに貼られた保護シール。
透明になっているのですが、これは絶対に汚れ線が目立つと思う。
もうすでに少し汚れています。


ここは飛び石が良く飛んでくる箇所なのでその対策だとは思いますが、
(FK2はリアフェンダーの同箇所にものすごい数の傷跡がある。)
案の定少し調べてみたら、やっぱりすぐ汚れが目立つようになるようですね。
飛び石傷を覚悟して剥がすか、はたまた汚れ線を覚悟するか。
僕ならあえて目立つようにカーボン調のテープを貼るとか、透明ではなく黒系のシールを貼りますかね。








さーて、乗り出しますよ~。
シフトレバーの位置が妙に近いですね。
FK8では角度の違いがありましたが、これもすぐ慣れます。

クラッチも非常に軽い。びっくりするほど軽い。
僕のFK2最初期は強化クラッチが入っているのではないかというレベルでクラッチが重く、それが普通だと思っていましたが、
乗り比べてみたら自分のだけだった、という経験があります。
ミッション交換したら軽くなって治りましたが、FL5はそんなレベルでなく軽い。

そういえば、先日FK8後期型も運転しましたが、
それも軽かったですね~。

もしやまたFK2のクラッチ重くなっている?
ミッション交換した直後の軽さを覚えていませんが、
FK8と同じくらいだったような。




エンジンのアイドリングも非常に静かですね~。
これはもうFK2と比較するのもおこがましいレベル。
FK8もだいぶ静かですが、FL5は防音性も良くなっておりほぼ何も感じません。
FK2はアイドリング時でも微振動が凄まじく、マジでお昼寝できません。
車中泊歴1ヶ月以上ある僕がいうのだから間違いない。




そして低速時のノッキングがほとんど起こらない!
これには驚きました。
FK2は低速時にギアが合っていないとノッキングしやすいのですが、
FL5は許容範囲が広いですね~。
クラッチミートもしやすいので、初心者にも優しく、
エンストしずらくて良いと思います。



シフトチェンジの感触は、カチカチと決まり非常に気持ちよく、
このフィーリングはタイプRの真骨頂とも考えていますが、
FK2と比べると少しずっしりと重めですね。




さて、FL5のドライブモードは「コンフォート」「スポーツ」「+R」「インヴィジュアル」の4つ。
FK8は「コンフォート」「スポーツ」「+R」の3つ、
FK2は「ノーマル」「+R」の2つです。

・「コンフォート」
取説曰く、「快適性を高めたモード」


・「スポーツ」
取説曰く、「運転操作に対しての応答性を高めたモード」


・「+R」
取説曰く、「運転操作に対しての応答性を最大化したモード」


そして新機能、「インビジュアル」。
取説曰く、「各カテゴリーを希望の設定に個別カスタマイズできるモード」



FL5の取説には本当にそれだけしか説明文が書かれていなかったので、
とあるFL5の説明資料から各モードの特徴がかかれたものを抜粋。




ちなみに、FK8の取説記載の各モード説明。


メーター画面。
上から「コンフォート」「スポーツ」「+R」。




FK2はこれだけ。


メーター画面。
上から「ノーマル」「+R」。





ここで僕は非常に感動しています。
まずは「+R」モードスイッチの独立化。
FL5(上)ではモード切替スイッチの内「+R」ボタンだけ単独となり、どのモードであってもすぐに「+R」に移行することが可能に。
FK8(下)はコンフォート⇔スポーツ⇔+R の変更は可能ですが、
スポーツを飛ばしてコンフォート⇔+Rの変更ができないのが地味に不便。
以前レビューしましたがしっかりと改善されています。


FK2はシフトレバー横には何もなく、
「+R」スイッチはメーターの横にあります。


また、「+R」メーターへの変化もFK8では多少赤い部分が増えるのみ、と地味でしたが、FL5ではタコメーター表示も大きく変わり、ギヤポジション表示が中央に。別物に変化し、その気にさせてくれます。
表示する情報も、FK2では複数情報表示できるのにFK8では表示できる情報が1項目のみ。
ですがFL5では、水温やブースト計等々、複数の情報を一度の画面上に表示してくれるようになりました。
ここも見事に指摘事項を改善。

書籍「シビックタイプRの全て」によると、
メーターデザイナーが当初出した案は必要な情報だけを見せるストイックな案だったそうなのですが、
そこで開発者の柿沼さんが「これではサーキット走るのに情報が足りない」「気持ちが上がらないと早く走れない」(⇐これほんと同意)と指摘してこうなったそうです。
素晴らしい。さすが柿沼さん。


ちなみに、これが「+R」メータの比較。
上からFL5、FK8、FK2。あなたはどれが好み?




そしてFL5から追加された新「インヴィジュアル」モード。
エンジン・ステアリング・サスペンション・エンジンサウンド・レブマッチ・メーターを各モードのレベルに好きな風にカスタマイズすることができます。

つまり、これまた前回指摘しましたが、+R時の足の硬さがキツければ、
サスの硬さだけコンフォート!といったモードにすることも可能に。
これは良いですね、非常に良いですね~。




また、純正ナビで使用できるホンダログRでは、ナビ(コンフォート、スポーツモード時メーターに表示することも可能)はもちろん、車両情報の表示やサーキットでのリミッター解除、タイム計測も可能です。
ただし実際使用したオーナーの情報によると、GPSの精度には若干不安があるとのことです。




コンフォート時の乗り心地は、スポーツカーにしては足回りも柔らかく、なにより非常に静かですね。
その辺のコンパクトカークラスの乗用車よりは全然良いです。
スポーツモードにして少しメリハリがでてくるかな、といった感じ。
ここら辺の性格は基本的にFK8と同じですね。

FK2はノーマルモードでもまぁまぁな硬さがあり、特に後ろ席は乗り心地が良いとは言えず。
まぁ慣れますし、車に興味がない方からも「別に悪くない」という感想を頂けるレベルにはありますが、FL5は格段に良くなっていますね。


街乗りだけでもここまでの進化にけっこう驚きましたが、
真髄はこれからでしょう。高速を走って筑波山へ。




「+R」にして峠道を走ります。

いやはや、曲がる曲がる。
これは素人でも違いを感じる。
FK8ではそこまで感じなかった、まさに「車がスムーズに曲がっていく」。
車が勝手に曲がっていく感覚とも言えますが、これは驚きです。
交差点ひとつ曲がるにも軽やかです。
重量が増えていることを感じさせない。

また、パワーの違いも確かに感じました。
FK8はパワー面ではFK2と同じでしたが、
FL5では馬力に加えトルクも上がっているせいか、加速力の進化を感じます。
しかし、最大ブーストはなんと1.3。
FK2は1.4~1.5、FK8は1.5~1.6なので下がっています。

これには驚き。ターボが一新されているようですが、単純にブースト圧を上げるのではなく、エンジン含めた様々な箇所の改良の積み重ねでこのようなパワーアップを施すことができたのでしょう。

これはサーキット走ったら速いだろうなぁ。


アクセルレスポンスもFK8より良くなっています。
ただし、ここはさすがにFK2の「+R」のほうがレスポンスが良いですね。

サスの硬さもスポーツモード時と比べしっかりとメリハリがあります。
ただし、これもFK2のほうが圧倒的に硬い。

路面にグリップを最大限に伝えるためにはFK2はあれぐらい固くしないといけなかった、と開発者談。
FK8はそこまで固くする必要がなくなったと言っていたので、そこもFL5のグリップを最大限発揮する足回りセッティングの差なのでしょう。

全体的にFK8はマイルド、FK2はピーキー、FL5はその中間、といった印象です。
FL5は非常に「優等生」。


個人的に少しいただけないのは、「+R」時のエキゾースト音。
アクティブサウンドで非常にレーシーで甲高い音を室内に奏で上げてくれるのですが、なんか違う。
これは好みの範疇だとは思いますが、本物のVTECの音って感じがせず、作られた音感があり僕はあまりテンションが上がらない。

まぁ、そこは新機能「インヴィジュアル」モードでエンジンサウンドを「スポーツ」にカスタムすれば生のエンジン音を聴けるので、僕と同意見な方はそのようにするのが良いかもしれません。

FK2はエンジン音が非常に響く(防音性の違いともいえる)のでそこはGOOD。




そのまま筑波山を下り、いつものビーフライン・うぐいすラインへ。
走っていると、まさかの本物のFL5に遭遇。



僕がFL5を運転していると聞きつけたみん友さんが急遽合流してくれました!
にわかオーナーの僕と違い、正真正銘、納車されたばかりのFL5オーナー。


そしてこの人、FK8(フル無限)のオーナーでもあり、2台持ちです。
FL5は奥様用に購入したようですが、予想以上にFL5を気に入ったとのこと。

そして感想は基本的に僕とほぼ同じ。
FK8から非常に進化しています。

ヒール&トゥ不要となるレブマッチシステム(減速のギアチェンジ時に回転数を自動で合わせてくれる)も、FK8では2速→1速は非対応でしたが、FL5では対応。
地味にこれが便利だそうです。

もちろん、FK2にそんな機能ついていませんので、あまり使い慣れていない僕はうまく使いこなすことができず。
しかし、峠でコーナリング等に突入するとき、ブレーキ操作に集中できるので、あるとやっぱり便利ですね。



ちなみに、筑波サーキットで別のオーナーさんが純正タイヤで運転して5秒台安定、4秒台突入していましたので、非常にポテンシャルが高い車のようです。
プロの運転する純正タイム比較でいうと、FK8は5秒台、FK2で6秒台なので、プロがFL5を運転すればへたしたら3秒台でるかもしれませんね。

僕が良く走るもてぎサーキットはどのくらいなのでしょう。
ちなみに、僕はFL5純正タイヤと同じPS4Sを履いたノーマルFK2では現在のベストが2分18秒台。
FL5でうまい人なら14秒台くらいだしちゃいそうですね。


開発者曰く、走行性能面では完全にFL5>FK8>FK2であり、
旧型に劣っている箇所はどこもないと。と自信をもって断言していました。

7年の進化はすごいなぁ。ここまで変わるとは。



ただ一つ、一緒に走ったみん友さんと共通意見の不満点としてでたのは、
ドライブモードスイッチの位置。
パーキングスイッチの横なんですよ、コレ。
間違えて良く押してしまいます。
ちょっと危ないような。

FK8はドライブモードスイッチとパーキングスイッチはシフトレバーを挟んで反対側にありますので、間違いようがありません。
FK2はサイドレバーです。

慣れるんですかね、コレも?





満を持して発売された新型タイプRは、宣伝されていたとおり走行性能は史上最強であることを実感できたような気がします。

見た目は大人でオシャレな感じになっており、
内装は高級感があり、一言の感想でいうと「綺麗なデザイン」。

それに対し、真っ赤っかなシートやマットフロアはギャップがありますが、
そこもまたタイプRな雰囲気がでています。

FL5は最後の純正エンジンタイプRという噂もありますし、
値段もこのパフォーマンスで500万を切った価格でだせるのは今だけでしょう。
ライバルのメガーヌR.S.トロフィーRは世界500台限定(日本51台)で最高グレードは1000万ですよ。

これはもう間違いなく最強の車でしょう。


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Posted at 2022/12/17 22:49:50

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この記事へのコメント

2022年12月17日 23:09
ブログ拝見しました
FK2乗りとしては、FK8やFL5との
VTECターボ3台比較は大変興味が
あったので(とても詳しく分かりやすくまとめられており)何回も読ませて頂いてます❗
コメントへの返答
2022年12月18日 0:36
ありがとうございます~!

FL5は運転していて楽しい車でしたが、FK2も持っていて良かったなと改めて思いました。
どれも性格が違って良い車です。
2022年12月18日 8:07
おはようございます☀
それぞれキャラが違って面白いですね。
なかなか他の車に乗れないのでとても勉強になりました。
やっぱりFL5はコスパ良いですね😊
とても良い車だと思いますがサイズがデカくなりすぎて諦めました😓
コメントへの返答
2022年12月18日 9:34
おはようございます!
同じVTECターボ3兄弟でもそれぞれ特徴があって良いですね。
FL5は車幅もタイヤもでかくなっているので停められる駐車場は制限されちゃいそうです。
機械式とかはきついところが多いのではないでしょうかw
2022年12月18日 13:05
素晴らしいレビューです!
無料でこんな記事が読めるとは
ありがたき幸せ^_^
FL5納車されたら筑波いきますね
また会えるの楽しみにしています
本当に素晴らしいレビューです
ブラボー‼️
コメントへの返答
2022年12月18日 16:05
ありがとうございます(笑)
FL5納車楽しみですね~。
筑波山でお待ちしてます!
参考になってよかったです!
2022年12月19日 15:33
3代に渡るVTECターボ兄弟比較、楽しく拝読させて頂きました。
やはり、どの世代でも他にはない魅力が備わっていて『今乗ってるのが最高のTYPE-R!』に落ち着きそうですね (´ω`*)
コメントへの返答
2022年12月19日 15:55
本当に、それです。
見た目の差も大きいので自分が好きなタイプRに乗るのが一番です!
次のタイプRもどんなのが来るか楽しみですね。

プロフィール

「【神奈川県】三浦三浦半島ツーリング、ではなく観光 http://cvw.jp/b/2732753/47510108/
何シテル?   02/03 21:11
茨城県つくば市在住のユイケです。 「愛車の軌跡をなにかしらの形で残したい」と思い みんカラ始めました。 愛車はイギリスから並行輸入したシビックタイプR...

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