
暖かい時期になりサーキットシーズンは終わりましたが、山の冬季閉鎖も開放され、ツーリングシーズンの到来ですね。
そんな中、急にレヴォーグ友人が4/22(土)に走りに行きたいと言いだします。
3月に子供も生まれついにパパになったレヴォーグ友人、嫁子供はまだ実家に帰省しておりGW明けに帰ってくるとのことで、その前に走りに行きたいようです。
僕は新調したドラレコとレーダーをFK2タイプRへ付け替えするという非常に忙しい予定をその日に入れていましたが、仕方なくツーリングに付き合ってあげることに。
朝5時半、常磐道下り美野里PAに集合です。
2023年度最初のツーリング、目的地は福島県湾岸部。
福島県の内陸部はけっこう制覇してきたので今回は海沿いへ、せっかくなので東北大震災で被害のあった原発周辺に行ってみます。
途中のPAで朝飯を食べながらのんびり走って8時頃、浪江町ICを降りて道の駅「なみえ」で一息。
レヴォーグ友人がここら辺はよく仕事で来るので詳しいぞ!とのことなので、道案内は(非常に不安ですが)おまかせです。
ここの道の駅の駐車場からは巨大なラッキーが見えます。あのポケモンのラッキー。
「ラッキー公園」だそうです。
巨大なラッキーから実物大のラッキーまで。
子供ウケ良さそう。
そしてレヴォーグが汚れていたので
近くの洗車場でツーリング恒例の洗車タイム。
洗車してスッキリした後は湾岸部に向かいます。
住宅地を抜けると急にまっさらな平野が広がりますが、ここは12年前に津波で流された地区です。
さすがに震災から10年以上たっているので道路含め環境がだいぶ整備されていますが、何もないですね。
昔は住宅地がもっと広がっていたようです。
まっすぐ海に向かって走っていたら新しい漁港っぽいところにでたので(請戸新港というらしい)、ついでにそこで写真撮影。
その後すぐ近くの「震災遺構 浪江町立請戸小学校」に到着しました。
駐車場から見渡す景色も津波に流されたせいで何もない平野になっています。
津波に被災し1階部分は完全に浸水しましたが、素早い避難によって児童の犠牲者は出なかったようですね、よかったよかった。
(この請戸地区自体は、津波による死者が127名、行方不明者27人とのことです)
校舎の被害状況が津波の凄さを物語っています。
こういうのは実際に見てみた方が良いと思うので写真はあまり載せません。
ぜひ行ってみてください。
学校見学した後は、事故を起こしたあの福島原発方面に向かって南下します。
請戸小学校あたりからも原発の建物が少し見えますが、
ここから福島原発まで約7㎞程度、どこまで近づけるかチャレンジ。
少し行くと原発から5㎞程度の地点でバリケードがありました。
やっぱり封鎖されていますね~、これ以上は行けないようです。
震災から2,3年後に仕事でよくここら辺に来ていたレヴォーグ友人曰く、
当時はここまで近くには行けず、その周辺も鹿やイノシシなどの野生動物が良く歩いていた、とのこと。
そう考えると今では新しい住宅も増え、人もけっこう戻ってきてだいぶ復興してきましたね~。
迂回して走っているとバリケードも増えてきて、さらには警備員もちょいちょい立っています。
国道に出て原発方向に向かっていると左手に原発が見えました!
遠目に原子力発電所の建物が見えますね。
この交差点を左に行くと福島原発ですが、その先はもちろんバリケードに警備員が立っており封鎖されています。
さて、お目当ての建物を見ることができたので、ひとまず目的は達成。
お昼ご飯を食べる為、迂回して浪江方面に戻ります。
国道から外れた通りを走りましたが、なんとそこはまだ震災当時の状況が残っていました。
ガラスが割れた状態や屋根が崩れた家などが並んでいました。
全ての入口にはバリケードがはられており中に入れるようにはなっていませんが、もう放棄された家なんでしょうね。
個人のご自宅なので写真を撮るのは遠慮しましたが、ストリートビューで通りを見ることができます。
津波・・ではなく恐らく地震で崩壊し、さらには原発事故で帰宅困難になってしまった地域なんでしょうね。。。
現実とは思えない壮絶な光景に驚きました。
昼食は浪江町で海鮮丼を食べ、そのまま内陸方面へ出発。
実は今回のツーリングの真の目的は原発ではありません。
磐越自動車道を良く走っている方々なら見たことあると思いますが、
途中で見えてくる奥の山に風力発電の風車がたくさん並んでいる光景。
「撮り鉄」ならぬ「撮り風車」(←風車と車の撮影)を自称している僕にとって昔からその景色は非常に気になっておりまして、
グーグルマップから場所を推測してみたところ「ユーラス滝根小白井ウインドファーム」である可能性が高いと判断し
今回行ってみることにしました。
国道399号の快走道路を一気に駆け抜け1時間半、県道36号からウインドファームがあるであろう山の峠道に入ります。
そこがまた非常に道が狭い。まぁこのような荒れた道は慣れたものですが、どう考えてもFK2で走るところではない。
対向車に注意しながらビクビク進みます。
結果的にその道はウインドファームへの最短距離ではなくだいぶ遠回りな酷道だったわけですが、
(「平伏沼」というモリアオガエルの繁殖地として国の天然記念物の指定を受けている全国で2ヶ所しかない場所へ向かう道でした)
道としては間違っているわけではないので地図を頼りにとりあえずウインドファーム方面を目指して峠道を走り抜けます。
しかしグーグルマップが指定した地点を過ぎても風車は見えず、だいぶ先の終着点であるキャンプ場まで着いてしまいました。
ここまで風車はまったく見えず。我々は諦めて引き返します。
登ってきた道を戻って走っていると、、、
なんと遠くに風車がたくさん並んでいるではないですか!
おお、これが我々の求めていた光景です。
登ってくる時、背後に風車が並んでいたようですね。
・・・が、少し遠いですね。
あまり良い写真が撮れません。
とりあえず風車目指して下ってみます。
そういえば登って来る途中に分かれ道があり、
改めて地図を見てみるとそちらの道が怪しいのでいざ向かってみます。
少し下ってみると・・・
ありました!!!
これぞ我々が待ち望んでいた景色、風車コレクションがまた増えます。
駐車場と思われるスペースは風量発電機のすぐ根本になり、けっこう巨大な風車なのでなかなかの迫力。
ちょっと上を向くのが怖いくらいですね。
そこから奥に行くと砂利道がありますが、さらに良い景色を拝むことができます。
車もまったくおらず、山奥過ぎるので地元の人もあまり知らないでは。
まぁ、ドライブスポットしてオススメできるかと言われるとマニアックすぎてちょっと微妙ですが。
風車が並んだ景色は壮大で非常に綺麗なので、このような景色に興味があって山道ドライブ好きな方にはオススメです。
そこから西に下っていく道も、登ってきた峠道に比べると狭くなく快適な道なので、最初からそちらからアクセスしていけば苦ではありません。
我々が登ってきて来た平伏沼からの道は失敗でした。
まぁそれも旅の醍醐味ですな。
この日の走行距離は460km。
いやはや、なんとか探していた風車を見つけることができて良かったです。
幸先の良いツーリングでしたね。
そしてゴールデンウィークは一人で宮城県や長野県へツーリングに行きました。
それはまた次回!