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2023年05月24日

【宮城県】1泊2日三陸海岸ソロツーリング【津波被災地】

【宮城県】1泊2日三陸海岸ソロツーリング【津波被災地】 例年GWは友人の車とどこかしらに車中泊でツーリングしていましたが、今年は久々に予定がありませんでした。
しかし1日早く会社は休みに入り、平日なので嫁と子供は仕事に保育園で日中不在。

・・・となると。

どこかに出かけないわけにはいかぬ!とさらに1日休みをプラスして4/27(木),28(金)と泊まりでソロツーリングに行く計画をたてました!
新調して付け替えた3カメラのNEWドラレコとユピテルの最新レーダーA1100のテストも兼ねて。こいつらのレビューはまた後日。

そしてもちろん車中泊!・・・ではなく、山奥の暗い中一人で車中泊はさすがに怖いので、今回はビジネスホテル。

これまでの経験上、夜中に動物の叫び声が聞こえたり朝起きたら猿に囲まれていたりと、山奥での車中泊は肝試し同等レベルで二人でも怖いのに、一人ではたまったもんじゃありません。

かといって道の駅など騒がしいところで車中泊する気にもならないので、素直にホテルに泊まることにしました。




次は行き先選定。

1泊なのでけっこう広い範囲まで足を伸ばせます。
我が相棒FK2シビックタイプRで行ったことのある地域をグーグルマップで表示するとこうなる。



行ったことのないスポットは。。。
宮城岩手方面か、石川福井方面か、奈良和歌山あたりですねぇ。

というわけで、今回選んだのは宮城県!




手持ちのツーリングマップルや日本の道100選などの情報から、
宮城県は内陸部より湾岸部の方がツーリングスポットが多そうです。

今回は有名どころのコバルトラインや、東日本大震災の被災地を巡ることにしました。



4/27(木)朝5時半、ツーリングの朝は早い。

いざ出陣。


まずは山形県経由で「蔵王エコーライン」へ向かいます。
ちょうど先週冬季閉鎖が終わり開通したようで、今なら雪の壁が見れるとか。

山形県方面から入り、そのまま「蔵王エコーライン」を走って宮城県に突入する計画です。



途中のPAで朝ご飯を食べながらのんびり10時頃、
途中雨にも見舞われながら「蔵王エコーライン」の入口へ到着。




・・・。






「祝 蔵王エコーライン開通(通行止)」



・・・うーむ、これは幸先の悪い。

ツイッター情報によると本日は凍結により通行止めとなっているようです。
開通直後で通行止めとか誰が想像しましょうか。



だいぶ遠回りとなってしまいましたが、
気を取り直して、再度高速道路へ戻り宮城県に突入。
仙台市を超え、松島町へ向かいます。


山形県にいる時は曇りで寒いくらいでしたが、宮城県に入ってからは快晴。暑いくらいです。
三陸沿岸道路の「松島海岸IC」でおり、海岸方面へ。

時間は午後12時前なのでまずは腹ごしらえ。
駅前のプレオープン中のお店で海鮮丼・はらこ飯を食べました。
窓からは「松島」の景色がひょっこり。


ここ「松島」は日本三景の一つだそうです。
残り二つは京都府の天橋立、広島県の宮島(厳島)。

海の景色は道路からはほとんど見えませんが、駅周辺の雰囲気は趣のある建物が多くTHE・観光地って感じでした。


ここから「松島」を一望できる「壮観展望台」を目指し、「奥松島パークライン」を走り海岸線に沿って宮戸島へ向かいます。

途中、東北大震災の津波被害にあった「旧野蒜駅(のびるえき)跡」を見ることができます。



そのまま「奥松島パークライン」を宮戸島方面に進むと、「野蒜海岸」に出ます。

ここはそこまで長い道ではないですが、なかなかの景色。
宮戸島に続く綺麗な道です。お散歩している人もちらほら。





「野蒜海岸」の道を走るとそのまま宮戸島へ。

奥松島縄文村の駐車場に車を停め、「壮観展望台」へ10分程山道を歩いていきます。頂上の展望台までですれ違ったのは3組程度で全員おじさん一人でした。




お~、なかなかの景色です。

日本三景「松島」の島々を見渡すことができます。
さっき走ってきた「奥松島パークライン」の野蒜海岸への道も見えます。



まぁ本音では10分も山道を歩きたくないので、事前にちょっと他の展望台も軽く調べたのですが、
この「壮観展望台」以外にはぱっとした展望台もなさそうで、「松島」は船に乗って観光を楽しむのがメインなんですかね?
正直ここより綺麗な場所はたくさんあるような気もしますが、日本三景の基準はよくわからない。


停めてあるFK2まで戻り「奥松島パークライン」の終点まで進んでみます。
終着点はすぐ先の「室浜海岸」あたり。

来た道を引き返して宮戸島から脱出し再度野蒜海岸を走ります。
そのまま海岸線にそって北上。


次は宮城県でもツーリングスポットとして有名な「コバルトライン」です。
国道398号から石巻市を超え女川町へ。牡鹿半島の入口部へ。
ここから続く県道220号が「コバルトライン」です。

「コバルトライン」に入り、少し登っていくと大六天駐車場があり、
日本海を見渡すことができます。



タイトなコーナーが多いので、気持ちよく”快走”するような道ではありませんが、スピードもそこまで高くない低速コーナリングメインのワイディング。

後半になると直線道路も増えてきますが、景色も見えるようになってきて楽しいです。
なにより車が少なくて良いですね。

半島にアクセスするバイパス道路が他にもいくつかあるので、わざわざこんな山道を好き好んで走る人はいないのでしょう。


走っていて楽しい道ではあるのですが、
いかんせん32㎞とけっこう長い距離なので最初から最後まで突破するにはちょっと気合のいる道でもありますね。

半島の先端まで行くと、「御番所公園」があります。
ここは景色も雰囲気も良く非常にオススメ。




丘の上には360度景色を見渡せる展望台があり、ここから見える景色も素晴らしい。






戻りは「コバルトライン」を走らず、あえて海沿いのバイパス道路を走ってみました。

道自体は悪くないのですが、いかんせんやっぱり車がちょいちょいいるのと、
基本的に宮城の人はのんびり運転の傾向があるのか快走はまったくできず。
なので半島の中間地点あたりで「コバルトライン」に入り国道398号に戻ります。



その先、女川駅前には道の駅「おながわ」があり、
そこには「東日本大震災 遺構 旧女川交番」があります。




これはまた壮絶な光景ですね。。。

津波の引き波によって基礎ごとなぎ倒された交番です。
津波の凄まじさを目の当たりにできます。



再度国道398号を北上していくと海沿いを走る道になります。
「リアスブルーライン」という名称のようです。
車通りもまったくなく2車線で意外と快走道路。
そのまま進んでいくと北上川に合流します。

「新北上大橋」を渡り、ここから国道398号を走っていく道は非常に気持ちの良い道路です。




8㎞程走り、白浜海水浴場あたりでUターン。
「新北上大橋」に戻りそこからは北上川の北側に沿って通る県道197号を走ります。

ここも見晴らしの良い快走道路。
北上川沿いの道は非常に気持ちが良いですね。


時間も夕方でそろそろ日が沈みますので、宿泊するホテルを目指します。

今夜は岩手県に住んでいる友人と夕食をする約束をしているので、ホテルも岩手県一関市のルートインを予約しました。
一関市は宮城県の隣なので、北上川に沿って北上し岩手県に入ってからはホテルにもすぐ到着。


その日の夜は友人の奢りで焼肉と盛岡冷麺を食べました。
さんきゅー友人。



4/27(木)宮城県ツーリング1日目の走行距離は700km、総走行時間13時間でした。








4/28(金)、宮城県ツーリングといつつ岩手県のホテルで目覚めの朝をむかえ、優雅に朝食バイキング。

のんびり準備をしたところで7時半、ホテルを出発です。
二日目は岩手県の陸前高田市や宮城県の気仙沼市など、
東日本大震災の津波で大きな被害を受けた地域を巡ってみます。



国道284号を東方面、海に向かって走ります。
一旦宮城県に入り気仙沼市を経由して、再度岩手県へ入り陸前高田市へ。
気仙沼市と陸前高田石は隣なので、15分程で行くことができます。

陸前高田市に入り高台を走っていると、非常に大きな要塞のような防波堤が見えてきます。
ゴジラやエヴァに出てきそう。
遠めなので写真じゃ迫力が伝わりませんが、この手の物が好きな人にはけっこうテンションのあがる光景です。


高台を下って先ほど見えた防波堤のある方面に行くと、道の駅「高田松原」です。
ここは津波被害の跡地。「東日本大震災津波伝承館」や、津波被害にあった建物がいくつか当時のままで震災遺構として残っています。

さすがに12年もたっているのでインフラ整備や復興はだいぶ進んでいますが、道の駅周辺はまっさらですね。






「東日本大震災津波伝承館」は無料で見学することができ、当時の状況が事細やかに記録されています。
見てるとちょっと涙が出てきます。
けっこう時間が潰せるのでオススメです。




そのあとは周辺の震災遺構巡り。
道の駅は公園のようになっていて、いくつか歩いていくことができます。
防波堤の方へ向かい、景色を一望。
ここから10m以上の高さの津波が押し寄せてきたんですね。。。



防波堤を右に歩いていくと倒壊したホテルや奇跡の一本松などがあります。
奇跡の一本松は実際には複製ですが、津波で唯一流されなった松の木です。
被災後、海水による傷みによって枯死しているのが確認されたようですが、
復興モニュメントとして保存されることが決まったようですね。







道の駅の建物を挟んだ反対側には、「タピック45」という震災遺構が。
当時のインフォメーションセンターだったようです。
津波の高さがここまできたことが表示されています。

14.5m。。。恐ろしい。




震災当時は建物の階段を駆け上がった何名かが被災を免れたとか。
ギリギリですね~。

結果的に14.5mで収まったからいいものを、ここに避難した人たちは生きた心地がしなかったでしょう。




道の駅での昼食は海鮮丼を食べました。
その後車で1,2分少し行くと被災したアパートがあります。

4階の床下まで海水が押し寄せたようで、3階までの部分は見てわかるように損壊しています。






そして次は震災遺構「米沢商会」へ。これもすぐ近くにあります。
グーグルレビューによると、この米沢商会の所有者は津波の際に屋上の一番高い部分まで娘を抱えて上り詰めて何とか助かった事から、
強い思いがあって自費で建物を残す決断をしたとか。
いやぁ、僕も幼い娘がいる身、その気持ちは非常によくわかります。



朝来た道である気仙沼方面の高台に向かう途中には、震災遺構「気仙中学校」。
津波が最も早く到達したエリアであり、屋上まで水没したとのこと。
3階建て校舎が丸々飲み込まれてしまったようですね。
波の高さを示す看板がすごいところにあります。




幸い職員・生徒は高台に避難し犠牲者はでなかったようです。




陸前高田市を後にし、次は再度気仙沼市方面へ。
宮城県に戻ってまいりました。

気仙沼市に入る前に唐桑(からくわ)半島に寄って景勝地として知られる巨釜(おおがま)に行ってみました。

「折石(おれいし)」の見学。
高さ16mの大理石の石柱で1896年の明治三陸大津波の際に先端部が折れたのでその名がついたとか。
いわゆるブレイクブレイド・・・ではなくブレイクストーン。




これの為だけに巨釜に来る価値があるかと言われる微妙ですが、
アクセスも悪くはないので一目見てみる分には良いと思います。




気仙沼市に入り、まずは大島という名の島へ向かいます。
2019年に開通したばかりの「気仙沼大島大橋」を渡って大島へ上陸します。
この橋が完成するまでは船で上陸するしかなかったようです。


完成したばかりだけあってそこに続く道路も新しい。
気仙沼市を見渡すこともできます。




大島上陸後は、島全体を見渡すことができるという「亀山展望台」へ。
展望台までの道路は車が通れぬよう封鎖されており、
最寄りの駐車場からけっこう歩く必要がありますので向かう際はご注意を。


展望台まで歩くのが面倒だったのもありますが、
途中の景色でも充分綺麗だったので満足してしまいました。
大島と気仙沼市を一望することが出来ます。

気仙沼港には陸前高田市と同様、巨大な防波堤が建設されていますね。



道を引き返して大島を脱出、気仙沼市街を駆け抜けて
次は「気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館」へ向かいます。
途中見える気仙沼港は漁船が多数並んでおり、けっこう大規模な漁港のように見えますね。
しっかり復興しているようで良かったです。







「気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館」は、津波で被災した旧気仙沼向洋高校を改修した施設です。
校舎自体は当時のまま保管されています。





津波で3階部分まで水没したようですが、
地震発生後素早く避難できたようで職員・生徒の犠牲者は無し。
一部の職員と工事関係者は屋上へ避難し難を逃れたようですが、その時の写真などが残っていました。
この施設も津波の凄まじさを実感できオススメです。

















伝承館の近くには「杉ノ下地区東日本大震災慰霊碑」があります。
こちらは海抜11mの展望台で、明治三陸大津波で被害を受けなかったことから市の指定避難所となっていたそうです。

しかし東北大震災ではその高さをはるかに超える18mの津波が襲ったとされ、ここに避難した多くの方が犠牲になったとのこと。


そりゃこんな高さより高い津波が襲ってくるなんて想像できないよなぁ。
ちなみに、この展望台から見える景色はけっこう綺麗です。先ほどの伝承館も見える。






気仙沼市をでて南三陸沿岸道路を走って南三陸町へ。

もともとそこで震災遺構「南三陸旧防災対策庁舎」を見るつもりで地図にその建物がある公園の場所をマークしていました。
しかし当時の僕はその震災遺構の存在をすっかり忘れており、とりあえずマークしてあるその公園に入って車を停めたまでは良いのですが、、、
少し散歩してでてしまいました。

その時の僕 「・・・ここなにがあるんだっけ?」


マヌケか。


ちなみに、「南三陸旧防災対策庁舎」はこんな建物。
テレビなどで見たことある人も多いのではないでしょうか。


最後まで放送で避難を呼びかけていた女性職員が津波に流され殉職した場所です。
こういう話を聞いていると悲しくなります。




そこから国道398号を南下し、昨日走ったブルーリアスラインを通って石巻市の北上川方面へ。
Uターンした白浜海水浴場を通過し「新北上大橋」に戻ってきました。
橋を渡った先にあるのは震災遺構「大川小学校」。





昨日は時間の都合で寄ることができなかったので、
宮城県ツーリングの最後にここを見ることにしました。

海から4㎞弱の内陸部だったため津波は到達しないと思われており、
避難が遅れ結果的に児童108名中74名・教員10名が犠牲になってしまったとのことです。





ここは建物被害の凄まじさもそうですが、
多数の児童の被害がでたり、裁判の経緯なども込々で非常に悲しい気持ちになる場所ですね。
日が沈む直前で人がまったくいない時間だったのもあり、より悲壮感漂う雰囲気でした。




行きたいスポットはだいたい回れたので1泊2日の宮城県ツーリングはこれにて終了。
高速を走って自宅へ帰宅しました。


4/28(金)宮城県ツーリング二日目、走行距離は560㎞、総走行時間は13時間でした。



二日間合わせると総走行距離1260km、総走行時間26時間でした。

今回も無事故無違反で無事帰宅。
我が相棒FK2もトラブルなく、お疲れ様でございやした。




3.11の地震発生当時、僕は東京の自宅から同じ都内ではありますがけっこう離れた場所におりまして、
電車も止まり運よく早々にタクシーを捕まえれたものの渋滞で全く車が進まず、
無駄にメーターだけ進んでいったので途中で降りて歩いて帰りました。

その時の都内も異様な光景でしたね。
(同じように歩いている人がとても多かった。)

7時間程歩いて家の近くに着いたのが0時頃、帰宅する前に近くのバイト先のツタヤへ寄って、お店の棚や商品が崩壊した悲惨な状況を横目に休憩室でテレビをつけたら
津波のニュースが流れていて衝撃を受けたのを良く覚えています。



それからもう10年以上たっていることに驚きを感じますが、
被災地も無事復興できているようで本当によかったですね。

料理も美味しかったです。
ブログ一覧 | ツーリング | 日記
Posted at 2023/05/24 22:46:04

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