
ワタクシ事ですが、
今年の初めに我が奥様の妊娠が判明しまして、もうすでにお腹もおっきく膨らんでおります。
(ということで二人目なのもあり少し忙しいので今年のFK2オフは開催しません)
そんな中、とある友人から連絡が入る。
とある友人 「ロングツーリングに行きたい。二人目生まれたらもう行けんぞ。」
ボク 「たしかに。」
我が奥様 「それ一人目の時も言ってたよね?」
紀伊半島ツーリング、決行。
熊野古道などの世界遺産の地域を巡る旅。
4泊5日の車中泊(結果的に1泊はキャンプ)で
総走行距離1867㎞、総走行時間42時間でした。
今回の舞台は、家族連れの関東民はまず選ばないであろう(偏見)秘境、和歌山県を中心とした紀伊半島。
その大きさとアクセスの悪さから実家愛知県民のボクでさえ行くのを少しためらう地域ですが、そんな場所こそ野郎二人で旅をするには最適です。
ちなみに我が母上曰く、小さい頃に何度も行ったことあるようですが、記憶にないのでノーカウント。
天気予報が微妙であったためギリギリまでチェックしながら、最終的には奈良県から突入し、和歌山県を巡り三重県まで向かうルートとしました。
GWに突入した4/27(土)の夜20時、
2歳の愛する娘に足を掴まれながら「パパ、イカナイデ」と言われた時は非常に胸が痛みましたが、心を鬼にして「パパはオシゴトに行ってくるんだよ。」と言い残し出発。
21時半、東名高速道路の中井PAにてとある友人と合流です。
お互い小さな娘を家において野郎二人旅。
気持ちよく送り出してくれる奥様方の寛容なお心遣いに友人ともども感謝しておりますゆえ。
奈良県を目指し、明日朝早くから動けるよう行けるところまで走ります。
天気予報では明日が唯一の晴天日で、以降は曇りが多くなりそう。
ひたすら走り午前1時前、三重県の亀山PAに到着。
明日の本番に備えここで前泊します。
4/27(土)紀伊半島ツーリング、移動日となる0日目は総走行距離460km、総走行時間5時間でした。
そして4/28(日)紀伊半島ツーリング初日、朝5時半起床。
天気は予報通りの晴天なり。初日の今日が勝負です。
亀山ICから流れるように名阪国道に入り、ところどころ濃霧包まれつつも高速道路と間違えそうな快走路を進み奈良県に突入。
針ICで降り、道の駅「針テラス」の横を通過してそのまま南下します。
まず目指すは「大台ヶ原ドライブウェイ」。
日本の道100選によく掲載されている道です。
国道370号から169号へと渓谷沿いに走ります。車も少なく非常に快適。
横を流れる川も綺麗です。
長いトンネルの手前で国道から外れて県道40号に入ります。
ここからが「大台ヶ原ドライブウェイ」。
最初は1.5車線程度の峠道を対向車に気を付けながら進んでいきますが、少し行くと一気に開け整備された2車線道路になります。
ここからの道が非常に素晴らしい。
景色も良く、気持ちいい。
少し虫が多いのが気になりますが。
ここは三重県との県境付近なので、三重県側の景色も少しのぞける場所があります。
標高の高い山奥の道でここまで綺麗な2車線道路も珍しい。
が、終着点「大台ヶ原ビジターセンター」まで行ってその理由を理解しました。
まだ朝8時頃だというのにすごい車の量だ。
こりゃもう完全に登山客用のアクセス道路ですね。
「大台ヶ原ドライブウェイ」は完全に一本道でここまで来たら後は引き返すしかありません。
せっかくなので少しだけ探検します。
道路や景色自体は悪くありませんが、一方通行ですしわざわざ走りに来るような場所でもないですね。
僕たちは登山目的でもないのでもう満足。
(登山自体は好きですよ)
次の目的地は和歌山県の「高野龍神スカイライン」。
奈良県を端から端まで東西に横断します。
来た道を引き返し、再び国道169号へ。
長いトンネルをくぐった先で国道309号へ右折し西方向へ進みます。
この道がまた狭い上にひじょーに長い。
さらにここら辺の地域は世界遺産でもあるので、登山目的の観光客もけっこう多い。
弥山(みせん)という山の登山口のようです。
山の中を対向車に気を付けながらひたすら進む。
途中後ろからヤンチャな型落ちセレナが追い付いてきたので譲りましたが、この車、頭おかしい。
ブラインドコーナーも関係なくけっこうなスピードで突っ込んでいきます。いつか絶対事故る運転ですね。
まぁビクビク進んでいた我々にとっては良いペースメーカーなので後ろをついていきましたが、目の前で事故られて通行止めにならなくて良かったですよ。
途中対向車との譲り合いで型落ちセレナは先に行ってしまい、そこからはまたビクビク運転しつつもこの道を早く突破したいので事故らない程度にラリー走行。
FK2の車幅ぎりぎりの道もあり、抜けて2車線道路にでた頃には精神がだいぶすり減っていました。
時刻は11時過ぎ。
広い道に出た先の途中、道の駅「吉野路大塔」でお昼ご飯です。
ちなみにここの食堂、お水すらセルフで用意されていないという珍しいお店。
和歌山県に入り、高野市へ。
ここでガソリンを補給する為「金剛峯寺」がある地区へ入りますが、けっこうな数の観光客がいます。有名どころのようですね。
「高野龍神スカイライン」の入り口はすぐそこです。
奈良県との県境を50km南下し続ける日本の道100選にもだいたい選ばれる割と有名な道ですが、走る分には普通の山の中の2車線道路。
景色が開ける場所も少なく、車も多い上ほぼ黄色車線なので、のんびり淡々と走り続ける。
バイクがけっこう多いですね。
ちょうど中間地点を過ぎたあたりに道の駅「ごまさんスカイタワー」があります。
もちろんスカイタワーに登ります。
上からの景色。
うーん、普通。
特にこれと言って物珍しさもなし。
山の景色を見て ”普通” といった感想を持ったのは初めてかもしれない。
晴れていれば印象も変わったかも。
「高野龍神スカイライン」をひたすら南下。
これといって景観も特に変化なく終わってしまいました。
まぁ良くも悪くも予想通り。
なぜこの道が100選に選ばれるのだろうか。。。
さて、奈良県「大台ヶ原ドライブウェイ」と和歌山県「高野龍神スカイライン」を走ったのでとりあえずノルマは達成です。
”ここを走った”という実績が大事。
「高野龍神スカイライン」の南にある「龍神温泉」によってひとっ風呂します。
ここはなかなか良い温泉。
温泉街の雰囲気もよくオススメです。
日本三大美人の湯のひとつみたいですね。
あと二つは、川中温泉(群馬県)と湯の川温泉(島根県)のようです。
この時点で時刻は16時。
明日は和歌山県の海岸線をぐるっと走っていくので、和歌山市方面の北西に進みながら食事処と寝床を探す必要があります。
レヴォーグ友人とボクは海鮮丼が食べたいと意見が一致したので、「海鮮食堂つなや有田川店」へ向かいます。
立派な丼ぶりと中落ちほじほじ。
こういうお店が近くに欲しい。関東にも進出してくれ。
レヴォーグ友人も非常に気に入ったようで、大絶賛でした。
そして毎回恒例の寝床捜索。
長年の経験から、だいたい ”公園”か "ダム" か"トイレ"でグーグルマップを検索すればよさげな場所を見つけることができます。
見つけたのは(写真を見る限り)綺麗な公衆トイレ付の公園。ここから10分ほど。いいですねぇ。
さっそく向かいます。
・・・が、あと500mというところで車1台ギリギリ通れるかというレベルの狭い路地。一度通ったらUターンは不可能であろう道であと3回ほど90°の曲がり角を突破しなければいけない。
その先に駐車場と公園があるようなのだが、軽自動車サイズしか行けなさそう。
撤退!
改めて探すとここから15分ほどのところに「広川ダム公園」たる場所が。
トイレもある!良さそう!
しかしレビューに「圏外です」との記載が。
・・・他に当てもないし行ってみるか。。。ととりあえず向かいます。
「広川ダム」に到着し、公園まであと2km弱というところでよさげな駐車場を発見。
電波が繋がる!
ということで本日の寝床はここで決定。
トイレは無いけど携帯トイレを常備しているので最悪それで。
4/28(日) 紀伊半島ツーリング1日目、総走行距離385km、総走行時間10時間半でした。
4/29(日) 2日目、朝7時。
天気は曇りですが、雨は降らなそうです。
昨日行く予定であった「広川ダム公園」がどんなところか少し先へ進んで見に行ってみます。
雰囲気は良かったですが、トイレの前の狭い駐車場に車が1台停まっており、レビュー通り電波は圏外。
ふむ、広川ダムの駐車場にして正解だったようだ。
本日最初の目的地は「白崎海洋公園」。
海岸線にでて「白崎海岸道路」を走ります。
海の景色も良く走りやすい道路です。
少し進むと迫力のある大きな白い岩が目の前に現れるのですが、そこが目的地である「白崎海洋公園」。
ここは道の駅でもあり、奥にはキャンプ場もあります。
事前に調査はしたのですが、GWなのもあり予約は早々に埋まっていました。
少し歩いて海岸へ。
透き通っていて綺麗な海ですねぇ。日本の渚・百選のようです。
ここは野郎ではなく女の子と来るとキャッキャできるでしょう。
そこまで広くはないですが、大きな岩は迫力があり海岸の雰囲気も良く非常にオススメな場所です。
海岸線を南下し、次に向かったのは紀伊半島最西端の地「紀伊日ノ御埼灯台」。
そこから道を下ると「煙樹ヶ浜」という名の浜辺が見えます。
関西では有名な美浜町の海岸のようです。
「煙樹ヶ浜」の横を通り、海沿いをひたすら走ります。
1時間半ほど走ったところでお昼ご飯です。
「らーめん幕末 田辺店」というところで”和歌山ラーメン”たるラーメンを注文。
普通に美味しい。
食後オートバックスに少し寄り道してから次の目的地「千畳敷」へ。
その途中に「円月島」があります。
夕日がキレイな場所ということで有名なようで、夕方になると太陽が岩の丸い穴に重なり幻想的な風景が見られるとのこと。
本日は曇りですけど。
目的地の手前すぐ近くにあるのが「白良浜(しららはま)」。
ここもけっこう有名な場所ですね。
白い砂浜にリゾートホテルに温泉と、恋人と来る分には良さそうな場所ですが野郎二人な我々にはまったくもって無関係。
駐車場も全て有料なので路肩に車を停め写真だけ撮って速攻撤収。
レヴォーグ友人は写真すら撮らずに先に「千畳敷」へ向かってしまいました。
その「千畳敷」。
男の子なら白い砂浜より切り立った岸壁の方が好きなはず。
なかなか迫力があります。
割と面積が広く奥まで歩いていけますが、人も多かったのでとりあえず行ける範囲まで。
さて、次なる目的地は「潮岬」。
今回のツーリング最大の目的地である”本州最南端”です。
千畳敷から距離にして60km以上。
2時間はかかりますがのんびり海岸線を走ります。
途中、海沿いに火山島のような雰囲気を醸し出すよくわからない島が。
グーグルマップを見ても名称が無いので、恐らく潮が引いて陸続きになっただけかと思いますが、RPGとかでレアな宝箱が設置されてそう。
好き。
続いて「江田海岸」。
立ち上がった地層とその地層が曲がりくねるように変形した褶曲(しゅうきょく)を見ることができます。
褶曲を見るには歩いて海岸に降りる必要がありますが、雨が降っていたので海岸の写真だけ撮ってスルー。今思えばせっかくなので降りて見に行けば良かったです。
串本町に入り、本州最南端の地「潮岬」へ。
本州最南端へ到達!!
堂々とした看板や公園、ちゃんとしたお店もあります。
本州最北端とは大違い。
雨と風が少し強いですが、そういえば本州最北端に到達した時も雨と風が強かった。
これで本州最先端も残すところ東西のみ。
最東端は岩手県、最西端は山口県にあるようです。
山口県はともかく、岩手県は割とすぐ行けそう。
JR駅の東西南北は制覇しましたが、本州は意外と全然行っていませんでした。
日本最先端は。。。車じゃ無理だな。
そのまま記念撮影と買い物を済ませ車に戻り、ぐるっと道を進んで隣の「紀伊大島」に向かいます。
その紀伊大島と潮岬をつなぐ「くしもと大橋」。
遠くから見ると立派なループ橋であるのが分かります。
橋を渡り切った先に駐車場があるので写真撮影の為寄り道。
晴れていれば景色も良さそう。
「紀伊大島」に入って道をまっすぐ終点まで走って行くと「樫野埼灯台」への駐車場があります。
しかし雨も降っており灯台までけっこうな距離を歩くことになるので、どんな感じか少しだけ覗く程度で散歩してみました。
少し行くとトルコ記念館があります。
時間は17時半で既に閉館していたので写真だけ。
明治時代、トルコ軍艦船が荒波で座礁した際に島民が手助けしたようで、以後トルコと紀伊大島は友好関係があるようですね。
この先にもいろいろ記念碑があるようですが、とりあえずここまでで撤収。
周囲も暗くなってきたのでそろそろ夜食と温泉、寝床を探さなければいけません。
来た道を戻り、本州へ再上陸。
食事は串本町の最近できたらしい和食屋「cayenne」です。
せっかくなので少しお高い料理にしてみましたが店員さんの愛想もよく非常に美味しかったです。
食後は「串本温泉浴場 サンゴの湯」。
寝床はトイレもあって人や車通りも少なそうな「鶴川公園」をチョイスです。
サンゴの湯から10分ほど。
内陸に入り少し峠道を走ることになりますが、公園の直前まで電波が圏外だった為不安でしたが着いた瞬間、電波が繋がりました。
安心安心。
4/29(月)紀伊半島ツーリング2日目、総走行距離250km、総走行時間は9時間半でした。
後編は世界遺産の熊野古道巡り。
あの有名な「那智の滝」に行きますよ!