九州の旅、中編から少し時間がたってしまいましたが、それもそのはず、ボクは現在出張でブルガリアに来ています。
5月末~6月末頃までの約1ヶ月弱。1ケ月もの間、相棒のシビックタイプR FK2に乗れないのは非常にウズウズします。
肝心の相棒は現在車検にてディーラー保管中です。
まぁ良いタイミングでした。タイヤも新しくなって帰ってくるので帰国後が楽しみです。
ブルガリア、思っていたより良いところです。FK2のベース車、シビックの赤が走っているのを見ました。日本車はトヨタ車とマツダ車をよく見ます。
首都ソフィアの空港近くのホテルから見えた「ヴィトシャ山」。
ソフィアのシンボルだそうです。
さてさて、海外のことはさておき、本題です。
4/30(火)5日目、「堀切峠」にて車中泊し迎えた朝7:00。
本日もあいにくの雨。しかし我々には雨だろうと台風だろうと
為さねばならぬことがあります。
「大隅半島」「薩摩半島」の制覇。
今日から2日間使いこの2つの半島を走り抜けます。
出発してすぐに日本百名道の1つ「日南フェニックスロード」です。
綺麗な海岸線をひたすらに南下する道です。
車もけっこう多いので快走というよりはのんびり走る道ですね。
その名の通り、不死鳥が飛んでいるのが見られる。
わけではなく、フェニックスとかいうヤシの木が見られます。
「堀切峠」近くの道の駅「フェニックス」に寄ります。
ここは車中泊している車で駐車場はほぼ満車。
しかし、公園から綺麗な海岸を見ることができます。
日南海岸の特徴でもある、段差的に並んだ岩浜。
以後は、ところどころ海岸に降りる場所があり、岩浜を見ることができますが
遠くから岩浜全体を綺麗に眺められる場所は、
この道の駅が一番良いかもしれません。
「日南フェニックスロード」は一部地震の影響で通行止め区間があり
迂回路を走らされますが、
景色の良い展望台がある「猪崎鼻公園」や、
猿の生息地「幸島」がすぐ近くに見える「石波海岸」等があります。
残念ながら猿を確認することはできず。
浜辺で遊んでいる家族はちょびちょびいました。
「日南フェニックスロード」の最南端には「都井岬」があり、
その「都井岬」に繋がる道路は有料なのですが、入る際料金所にて
「馬が道中にいる可能性があるので気を付けてください。」と言われ
パンフレットをもらいます。
野生(?)の馬がいるとは!テンションの上がるボクたち。
そして霧が濃くなってきて前方の視界がすこぶる悪化してきたので
馬を轢いてしまわないようゆっくり走ります。
馬に注意しながら濃霧の中を走ること約15分、「都井岬」に到着。
・・・。
馬、一匹もおらず!!!
さらには濃霧で景色も全く見えないため、ボクたちはすっかり諦めモード。
ちょうど良い時間だったので敷地内のレストランにて昼飯を食べ、
少し休憩がてら昼寝しました。
30分後、目を覚ますと霧が晴れています。
ボク「!」
馬を見ることはできませんでしたが、綺麗な景色を見ることができ満足。
「都井岬」を後にして、来た道を引き返します。
すると、
おった!馬や!!!
霧や雨が晴れ、隠れていた馬たちが出てきたようです。
「都井岬」に来て馬を見ずして帰るという悲しいことにならず、良かったです。
ここで昼寝して正解でした。
「都井岬」に繋がる(有料)道路も、綺麗な道で楽しかったです。
そして西へ走り、宮崎県をあとにしてついに鹿児島県に入ります。
「大隅半島」に入り、県道448号線を走り半島の東側を南下。
半島の奥地まで来ると、車数も減ってきて非常に快走な道路になります。
が、しかし、道を一歩間違うと悲惨な目に。
狭く草木が飛び出ており舗装されていないオフロードも多く、
雨で道がぬかるんでいたのもあり、ヘタするとスタックします。
ボクもしかけました。
変な好奇心に惑わされず、広い道を走ることをお勧めします。
道の選定を間違えなければ大丈夫です。
ヤバイと思ったら引き返しましょう。
快走道路を気分よく走っていたと思ったら
泥にまみれた上にスタックしかけたピンチを乗り越え、
なんとか大隅半島の最南端「佐多峠」へ。
が、なんと駐車場40分待ち。
なん・・・だと・・・!?
去年のGW、青森の津軽・下北半島ではガラガラで人なんぞほとんどいなかったというのに、これは想定外。
貴重な長期休暇にこんな辺境の地にくるなんて、暇な連中共め。
我々は時間に追われており40分も時間を潰すわけにはいかなかったので、
即決で「佐多峠」は諦め、引き返します。
「大隅半島」西側を走り、北上。
そして、ついに「桜島」へ来ました。
火山が好きな僕としては、非常に楽しみにしていた場所の1つ。
が、雨のため桜島は雲で隠れており、残念ながら一望できず。
とはいえ、せっかく来たので桜島を一周します。
桜島を登った先にある「湯之平展望所」。
とりあえず、来た証として看板の写真だけ撮って速攻撤収。
ところどころに退避壕があるのが印象的でした。
ここに暮らしている人たちは命がけですな。。。
そして、「黒神川」。
桜島が噴火した際に溶岩の流れ道となるよう造られたのかと思いきや、
土石流対策のようですな。

大雨が降るとたびたび土石流が発生するようで、
自動的にゲートが閉まり通行止めとなるようです。
付近にはゲートが閉まることの注意を促す看板がたくさんありました。
溶岩かと思ってワクワクして調べたら土石流だったときの衝撃。
そして、夜には鹿児島駅に到着。
本日我々が必死にここまで来た理由は、コレを観る為。
中々に飛ばして来たわけですが、ギリギリ上映時間前に間に合いました。
ちゃんぽんラーメンを食べ、上映に備えます。
そして、始まります。
・・・。
ボク、感動して泣きそうになる。
さて、本日のノルマは達成し、あとは寝床を探すだけですが、
どこにしようか迷います。
鹿児島市内は静かな場所もなく候補外なので、少し離れ、山のほうへ。
しかし、1時間ほど探し回るも良いところが見つからず、困る我々。
道の駅も近くになく、展望台、駐車場、空きスペースもなかなか見つからないため、寝床を探しがてら先に進むことへ。
時刻は0時を過ぎ、元号は「平成」から「令和」へ。
??「令和になった瞬間なにしてた?」
ボク「鹿児島の山の中で車中泊できるとこ探してた。」
明日走る予定であった「指宿スカイライン」に入り、少し行ったところで
良さげな駐車場「須々原展望台」を発見。なんとか寝床にありつけました。
時刻は1時過ぎ。
5日目の走行距離460㎞、総走行時間14時間でした。
5/1(水)6日目、「令和」初日です。
朝7時半、本日も雨なり。しかし今日のうちに「薩摩半島」を制覇します。
「指宿スカイライン」は日中に限り有料道路ですが、日本百名道の1つです。
晴天時はところどころ絶景があり、桜島などが見えるようですが、
お察しの通り何も見えず。道路自体は快走なので、走りを楽しむこととします。
「指宿スカイライン」を降りた後、
島津家の殿様が入浴していたいう「殿様湯」でひとっ風呂してスッキリします。
その後、JR最南端の駅「西大山駅」へ。
出入り自由な無人駅です。
看板には「開聞岳をバックに写真撮ってください!」とご丁寧に説明書きが。
理想。(晴れ)
現実。(雨と強風)
ちなみに、最北端、最東端、最西端、最南端の駅は以下の場所にあるようです。
最西端は今回行けそう。
その後、駅から見えた「開聞岳」に向かい、一周します。
道の通り素直に行くと、自然公園?の料金所に入ってしまいます。
「開聞岳」を一周する場合はその料金所手前にある小さな脇道に
入る必要があるのでご注意を。
その脇道に入るとすぐに長いトンネルがあります。
狭いトンネルなので対向車が来たら面倒ですが、車通りはほとんどありません。
しかし、なかなか迫力ありますのでオススメです。
トンネルを抜けると、快走なワインディングロードになります。海が綺麗です。
残念ながら「開聞岳」は雲に隠れており、全体を見ることができず。
しかし、その周辺にある山も迫力のある形をしており見ていて楽しいです。
「開聞岳」を過ぎた後、「薩摩半島」の西側を海岸線に沿って
ひたすら走ります。枕崎市を過ぎたあたりから峠道を北上して行きます。
途中、映画007のロケ地に使われたいう島がありました。
綺麗な島でした。「沖秋目島」というそうです。へ~、ここが。
007みたことないけど。
また少し行くと、景色がよさそうな良い感じのスペースがありました。
ここで撮影会が始まります。
思えば、今回の旅は、これまでこうやってじっくりと
愛車の撮影をできる場所が少なかったですね。
良い写真を撮るためには努力も惜しまない。
そこから見える景色はなかなかのものでした。
さらに峠道を北上し、「薩摩半島」の最西端「野間岬」へと来ました。
1車線の非常に狭い道を登っていくと、広い展望台があります。
1車線の道は路肩もないので対向車が来た場合、非常に厄介ですが、
登る価値はあります。車は少ないので祈りながら一気に登りましょう。
ここから見える景色はなかなかのものです。
ここで撮影会をしていたところ、1台のクラウンが登ってきて
それに乗っていた若いにーちゃん二人組が声をかけてきました。
なんと、東北(県名忘れた。確か山形だったような)から来て、
我々と同じく車中泊で九州を回っているそうです。
茨城を超える猛者に出会えるとは。
ハイドラみてても関東から来ている人がたくさんいましたが、
東北はすごいですね。
少しだけお話しした後、我々は展望台を降り、クラウンもついてきました。
同じ方向のようで、途中まで一緒だったのですが、
なんとこのクラウン、ボクたちのスポーツ走行についてきます。
攻めているわけではなく、流している速度ではあるのですが、
峠道であり、素人では確実についてこれないだろう速度です。
さすが東北から九州まで来た連中、やりおる。
そのまま北上し、日置市に入ったところで別れました。
こーゆー出会いがあるのも旅の醍醐味ですね。
日も暮れていたので「八重さくら」という食事処で夕食をしたのち、
高速道路に入り、「美山PA」で今夜は車中泊です。午後9時なり。
こうして、「薩摩半島」も制覇。
6日目総走行距離240㎞、総走行時間12時間でした。
この3日間雨でしたが、明日からは晴れ。
天気に合わせてルートを調整したので、明日からが大本命です。
前編の最初に紹介した、第1位の熊本県「阿蘇山」、
第3位の長崎県「サンセットウェイ」に行きます。
【最終編】に続く。