ATF交換(1回目)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
個人では圧送方式は無理ですが、整解を読むと チェンジャが用意できない場合の交換方法が記載されています。
(1)ATF配管を外してエンジン始動→1.7L吐出
(2)オイルパンからドレン→1.0L排出
(3)2.7L継ぎ足し
(4)再度(1)→1.7L吐出
(5)1.7L継ぎ足し
総量4.7Lに対し、新油4.3L。
一部は残留分と混合してしまうので、単純に90%の入れ替えにはならないでしょうが、70~80%は
交換できるのではないでしょうか。
メーカーが10万無交換と言うぐらいなので、2万や3万キロのインターバルで交換する場合、何割か残留していたところで
支障はないと思います。
と言うことで、自分で交換することにしました。
購入したのはこのフルード。
2
ホース1本抜けばよいと甘く見ていました。。。(^^;
ホースのクリップを外そうとしても、このままではプライヤも入りません。
結局、タービンとインタークーラをつなぐ金属パイプを外すことになりました。
3
ペンで指しているのはパイプの下側固定ボルト。(既にパイプは外れています)
パイプと太いアース線が共締めになっていて、おそらくスタータの大電流を流すためのもの。
エンジン始動の必要があるので、仮締めし直しておきます。
忘れると、他の細い回路が焼き切れるかも知れないので、注意が必要です。
クリップを外し、ホースを抜いたら、金属パイプは再びインタークーラの経路に戻します。
アイドリングで回すだけなので、特にボルトで固定する必要はありません。
4
このままエンジンを掛けると、トランスミッションの上がATFの海になってしまうので、抜いたホースに適当なビニールホースをジョイントし、外へ落とすようにします。
<アイドル1回目>
エンジン始動してアイドル約1分。
約1.3kgが抜けました。
正確な計量ができる容器がないので、デジタル秤を使って抜けた質量を追加することにします。
1.3kgで約1.6Lなので、比重は0.8
5
<ドレン>
パンのドレンプラグを抜いて、ドレンします。
抜けたのは約0.3kg。
約0.4L。
整解の数値より かなり少なめですが、駐車場が緩やかな坂になっているせいで、問題ないでしょう。
ガスケットを新品にして、プラグを締め付けます。
6
ドレンプラグには特に気になるような汚れや金属粉はありませんでした。
整解には『最低4.0L交換すること』となっていたので、このあと<アイドル2回目><3回目>を行いました。
使用した総量は、4.5kgで約5.6Lです。
7
ATF交換が済んだら、各部締め忘れがないように点検しながら復元します。
アース線とボルトには、導通グリスを塗布しておきます。
アーシング…でしたっけ?
効果あるようなないような話は聞きますが、今の車はかなりの数 アースが落とされていますから、まずは既存の部位の導通確保をしないとね。
8
お約束で、使用後と新品のATF比較です。
ガソリンスタンドやカーショップで汚れたオイルと新油を比べた写真を見ることがありますが、
お口の中は雑菌でイッパイ!のような、不安を煽る売り方は感心しませんね。
個人で交換する人の中には、「20L使っちゃう」人もいるとか。(^^;
黒ずんでいるから、交換時期です!なんていう店は、個人的には信用できないですね。
今回もメタルチューニングを添加しておきました。
よって、素のATFのフィーリングは分かりません。m(_ _)m
この半月ほど、メンテハッチ上のサイレンサを外して、エンジンルームからの音が聞こえやすいようにしていますが、2・3・4速のギヤノイズに分かるほどの変化はありません。
シフトショックは、若干まろやかになった気がします。
3←→4速のハンチングが、少し軽減された感じ。
パイプ外しなどのことさえ知っていれば、1時間程度の作業です。
【12-Oct 2009】追記
先日は、10キロ足らずのレポでしたが、100キロほど走ったので改めて。
・トルコンストール感が軽減し、出だしが良くなった。
・変速時のクラッチ(ブレーキ)契合ショックが減った。
フィーリングは良くなり、交換した価値はありました。
他銘柄のATFではどうなるのかは分かりませんが、新車の時『よくコントロールされたA/Tだな』と思った時のコンディションに戻ったようです。
【18-Dec-2009追記】
4万キロ走った家内の軽自動車(メカニカル制御3A/T)のATFも交換しました。
「思うように前に進まなかったのが、スッと発進する。鈍感な私でも分かるゎ。」とのコメント。
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