
6時には目が覚めたのですが、両肩が痛くて起き上がることができません。
イテテテテと唸りながら2分3分かかってやっとこさ床から出ました。
10代の頃は、30日間のツーリングで毎日走り続けていたなんて、自分でも信じられないなぁ。
ツーリングのしかたも年相応に変えないとね。
タイの人たちは、電車が11時だからゆっくり寝てると言っていたので、3人ともスヤスヤ。
今日は久々野町の駅前にある、みかど屋さんでお昼にするつもり。
ここから15キロしか離れていないので、時間はたっぷりあります。
顔を洗って、荷造りしたらやることもなし。
また高山の街を歩いてきますか。
06:40

今日も快晴。
朝の景色は日暮れの景色とはまた違っていいね。
聞こえてくる音の響きも、どこか違います。
まだ歩く人も車の往来もマバラ。
歩きながら会う人会う人に挨拶します。

高山って銭湯がいくつもあるんですね。
ホテルのシャワーより、こちらの方が良かったな。

レンガ造りとは珍しい。

飛騨高山まちの博物館
07:05
営業時間外ですが、敷地内を歩くことはできます。

通勤の近道で、通り抜けていく人もいますね。

やはりオートバイは毛嫌いされるようで。
マフラー変えて、アホみたいにうるさくしてる輩に来て欲しくないのはよく分かります。
まぁ、四輪車だってウルサイのいるわけで、不公平感は拭えません。
世間はそんなもんです。

古い町並みは電信柱がないですね。

テッセンなんて久しく見ていません。
昔は鉢植え置いてるお宅が多かったけど、暑さに弱い花なので名古屋で育てるのは難しくなっているかな。

高山陣屋跡
朝市が始まったところ。
近くで見てみたい気もするけれど、冷やかしでは悪いので ちょっと距離をおいて眺めます。
07:45

テイクアウトできる中華そば。
素泊まりホテルの食事に、こういうのもアリだな。
まぁ、具がないだろうから、素泊まりの素ラーメンになっちゃうけど。
高山にまた来たいか?と問われると、
歴史ある古い街並みはキレイだし、観光スポットとしてよいのでしょうけど、
ぜひもう一度というほどの気にはなりません。
いゃ、これは長年「観光地を避ける」ことが染み付いてしまったからでしょう。
高山好きの皆さん、ご容赦を。
1時間半ほど散歩してホテルに戻りました。
冷えるかと思ったら、散歩でうっすら汗をかくぐらい。
07:55
部屋に戻ると、タイの人たちも起きていて、見送りたいと言ってくれます。
玄関で記念写真を1枚。
3人して、駐輪場まで来てくれました。
タイへ来たら案内するから、必ず連絡ください。
どうもありがとうね。
おかげで楽しい一泊になりました。
あなたたちも良い旅を。
帰って一息ついたら、メールでもしましょう。
08:20

久々野まで、真っすぐ行ったら30分か。
一旦は宮峠トンネルへ向かったけれど、引き返して飛騨一之宮の街へ入ることにします。

のどかな景色を眺めようと、幹線道路を離れて少し高い場所へ。

あぁ、この木と奥の家、覚えてる。
高山市に統合されていなかった頃だったから、少なくとも20年は経っているか。
天然記念物で 小瀬田の「一位」という木らしい。
赤い実は食べることができるけど、種には毒があるそうだ。
08:40
懐かしく見上げていると、野良仕事をしていたお父さんに声をかけられました。
不審者と思ったかも知れないね。笑
この木は樹齢250年と言われるけど、わしはもっと古いと思う。
子供の頃から見てるが、まったく背が伸びない。
幹の黄色は、塗ったんじゃなくて自然についた色。
80代半ばのお父さん、この家の障子が破れた部屋に住んでいたそう。
もう老朽化して崩れるばかりなんだが、更地にすると税金が6倍になるので、そのままにしいてるんだって。
この一位の木の根本には、大きな石が3個あります。
その石は、昔 お父さんのご先祖が、位山から一人で背負って来たと言い伝えがあるんだって。
いや、いくらなんでも、このデカい石を持ち上げることさえできないでしょう。
まぁ昔の話に尾ヒレがついて、伝えられているんだろうね。
でも、そんな怪力がいたのは本当らしくて、当時は近隣の村から力自慢が弁当携えて、力比べに来たようです。
たまたま自転車で通りがかった人も、「このあたりでは伝説になってるよ」と同じ話をしていきました。
昔は子どもも貴重な働き手で、カマと背負子を背負って位山まで草刈りに出かけて。
刈った草は牛のエサに。
その手伝いが終わると、川で水遊びするのが楽しみだった。
飛騨の材木は飛騨川で流し、飛騨の職人は この道を通って位山を越え、京都の方へ行ったんだよ。
だから、京都の方には、飛騨と同じ名の土地があるんだ。
テッペンには穴が開き、ガムテープで直した竹笠を、みっともないからやめろと家族は言うんだが、長年馴染んだものを捨てる気にはならなくてね。
あんたは、なんでまたここに来たんだい?
ずいぶん前に、偶然通りがかって、この木とその家を見たことがあったんですよ。
今日は久々野の駅前にある食堂でお昼を食べるつもりなんですが、時間もあるので一之宮に回ってきました。
景色を眺めようと高い場所に向かったら、見覚えのある場所だったので、懐かしくて見てたんです。
久々野の駅前って言うと、みかど屋さん、駅の真正面?
え?ご存知なんです?
古くからやっとる食堂で、昔ここから嫁いでいった娘もおった。
こんな話はいくらでもあるのだろうけど、こうして聞いて知ると 不思議な縁のように感じられます。
今日は声をかけてもらえ嬉しかったです。
もし話しを聞くことがなかったら、ぼくにとって この木はただの天然記念物、あの家はただの空き家のままでしたから。
あんた、いい趣味持ってていいねぇ。
うん、そうかも知れない。
いい趣味なんだと思う。
ちょうどニンニクが食べ頃なんだが、採ってあげるから持っていきなさい。
いゃ、実は農家からもらって、うちでも食べ切れないんです。
そうかそうか。笑
この先も気をつけて行ってください。

また来るところが増えちゃったな。
09:10

ダナ林道
11年前、オランちゃんで来たときは、時間がなくてパスしたっけ。
通行止めになってるけど、行けるところまで行ってみますか。

こりゃいい林道だ♪と走り始めてほどなく全面通行止め。
ガッツリ掘ってます。
道の修復に加えて、水道やら電気配線も埋設する工事があるらしく、年内かかりそう。
09:20
ダナ林道の途中に分岐があったので、そちらも走ってみます。

この道、未舗装かと思ったら、一度はアスファルトが敷かれています。
様子からして、通行でアスファルトが傷んでこうなったのではなく、土砂が流出して空洞になり、結果舗装が崩落したようです。
山地図では、すぐに道がなくなるみたいですが、怖いような荒れ方ではないので、また折を見て行くことにします。

道の駅「モンデウス飛騨位山」
廃墟みたい。
スキーシーズンにはそれなりに賑わうのでしょうか?
以前 ここで食事したことがありますが、いちおう営業はしています。

段-久々野線 県道455沿いに、立て看板。
「寺まいり道」宮・久々野旧道
一歩踏み込めば即遭難コース。
10:20

この花が満開。

みかど屋さん
ちょっと早いけどかまわないと言ってくれたので入店させてもらいます。
10:50
気の良い女将さんに、1年前に来たんですよと話したのですが、ピンと来ない様子。
店に来た見ず知らずのお客さんたちが、記念写真取り合った…
あ~ぁ、そんなことあったゎ、あん時の。
野菜炒め定食をお願いしました。
このところ、米の値段の話ばかり聞くので、経営大変だろうな…とか思ってしまいます。

ごちそうさまでした。
11:35

船山まで未舗装路でショートカット。

舟山スキー場跡。
数年前に閉鎖されてしまったようです。
山は「船山」なのに、どうして「舟山」の名にしたんだろう?
12:00
ちょっと疲れてきたなぁ。
あららぎ湖近くにあるミズナラの枯木を見て、近隣の林道を走るつもりでしたが、もう満喫したので帰ってもいいかな。

舗装路で国道41号に向かいます。
国道に合流してほどなく、小阪久々野トンネルを通らず脇道へ。

阿多粕バス停。
なんか落ち着いちゃいます。
トンネルが抜ける前は、この道を走っていたんだろうか。
もう思い出せません。
12:55
来ました、睡魔。
運転が危なくなってきたので、下呂市保井戸にある八幡神社で休憩させてもらうことにします。

13:50

舞台に寝っ転がり、目が覚めれば14時半…
あぁ、でもスッキリした。
水分補給のため、道の駅 美濃白川で小休止。

同い年のW800のライダーさんと しばし世間話。
常滑市からお越しだとか。
BMWに乗っていたけれど、重くて扱えなくなって、最近中古を購入したのだそうです。
ツーリングしても誰とも話すことがなかったそうで、こんな会話でも嬉しいと言って去っていきました。
15:00

日が長いので錯覚しますが、もう4時半回っています。
うちには5時半頃かな。
16:35

家に到着。
17:40
チェーン給油と洗車で、本日の走行は終了。
本日走行:212km (GPS距離193km、除く徒歩4km)
2日間の走行:527km (GPS距離484km、除く徒歩11km)
消費燃料:9.4L
本日の行程
高山市街地散策
宮・久々野周辺
