早いもので38年。
今日は結婚記念日。
というわけで、水芭蕉を見に行くことにします。
もちろん一人でツーリング。
水芭蕉と言えば尾瀬。
若い頃「夏が来れば思い出す」のフレーズを信じて夏に行ったのですが、可憐なイメージを粉々に打ち砕くものでした。
ニッコウキスゲの花は咲いていましたが、湿原は巨大な葉っぱで覆われ、それがミズバショウの葉だと聞くまで気が付きませんでした。
おバカなことに、3年同じことを繰り返したのであります。
まだ入山規制される前で、入り口の脇まで自家用車で行けましたね。
懐かしい。
さすがに遠くて尾瀬には行けないので、岐阜方面を探します。
実は15年ほど前、たまたま通りがかった所に水芭蕉の群生地があって、また行きたいと思っていました。
でも、その場所がどうしても思い出せません。
Googlemapで探してみたのですが、どこも違う景色。
あれはどこだったんだろう…
まぁ、いつか偶然にでも訪れることがあるでしょう。
高山市の美女高原は水芭蕉で有名みたいですね。
でも、観光地は自分らしくないかな。
と近くを探してみると、高山市の山中峠あたりに
ミズバショウ群落があるもよう。
地図を見れば林道みたいだから、そんなに人も来ないでしょう。
ここに決めた。
5時起床。
気温は10℃ちょっと。
名古屋でも日中20℃前後という予報。
つい先日、日中の最高気温が30℃まで上がったから、寒暖差で体調を崩しそうだね。
高山の方は寒いぐらいかも知れないな。
と思いつつ、シャツ一枚に春のジャケットを羽織っただけで出発。
いけない、早く出るつもりが6時回ってしまった。
とりあえず、、
どっちへ行けばいいんだ??
毎度のパターン。
国道41号線…だと思う、を北上。
交通量はやや多く、このあたりではあまり経験のない90~100という、かなりハイスピードな流れ。
旧型はめったに見なかったけど、急速な脱炭素意識からか 新型は日に3台とか見かけるMIRAI。
うちの近所に水素ステーションは3軒もあるけれど、充填しているところを見たことはありません。
スタンドに従業員を常駐させているんでしょうかね?
たぶん七宗町あたりを走ってるのだと思います。
新緑が眩しく、どこで停まっても美しい景色を満喫できます。
やはり然な色合いの雑木林自が好きだな。
07:45
川沿いを走ると、新緑の中に満開の藤が 淡い紫の淡い色をさします。
08:05
美濃バス 相模停留所
平日のみ3本運行。
バス停で景色を眺めていたら、通りがかったお母さんが声をかけてくれました。
毎日散歩しているのだそうで。
「向かいのうどん屋さんはご主人亡くなって辞めちゃった」
とても便利とは思えない地域だけど、それほど困ってはいないご様子。
またお会いすることもあるかも知れません。
相変わらず、どこを走っているのか分からず。
間違っているだろうことは確信があるのだけど、そのまま走ります。
良さげな林道だけど、倒木に阻まれ引き返したり。
ほんとうに着けるのかしら。
09:05
走りながら、
「しまった! また忘れた!」
好きでよく訪れる 山県市の柿野地区では、
4月上旬に春の祭りがあるんだけど、いつも4月末になって気づくのです。
それも、こうして走っている時。
かれこれ15年も同じことを繰り返しておりますな。
来年こそは。
少し広い道に戻ったけど、この道自体 どこに通じているのかサッパリです。
横谷林道
今日は林道を走るつもりはなくて、オフロードブーツを履いてこなかったけど、全舗装っぽいので入ってみますか。
09:10
出てきたところにある標識には
真那洞林道
どこで線が変わったんだろ?
国道に出ました、472号線。
向かうなら高山方面かな。
09:45
あら、向こうに見えるのは芝桜で有名な國田家。
混雑している様子はないので、立ち寄ってみることにします。
8年前に来た時は南から入って北に抜ける一方通行だったけど、ルートが変わって北から入って一周して、また北に帰るようになってます。
見事ですね。
緑の中で見るからか、鮮やかな色が際立ちます。
一方通行だという以外に規制はなくて、好きな所に停まって見ました。
09:50
未舗装路は走らないと言いながら迷い込み、引き返し。
小一時間もウロツイて、どうやらそれらしい道に乗りました。
気温の高い日が続き、雪はごく一部に残るのみ。
明宝・荘川林道だそうです。
明宝村から山中峠を超えて荘川村に入ります。
11:00
本日の目的地、山中峠のミズバショウ群落。
9時には到着のつもりだったから、2時間遅れ。
そもそもが計画性がないのに、時間を気にするのもヘンだけどね。
11:10
なんか、想像していた景色と違う。
水と緑の葉、白い花を思い浮かべていたのにのにぃ。
朽ちた桟橋に倒木。
県の天然記念物に指定され昭和に整備後、保護区として管理はされても手入れはされていない様子です。
まぁ、観光地化されず人気がない方が、個人的には嬉しいのですが。
ぐるり300mほどの湿地帯を歩くと、水芭蕉の集まったところが数ヶ所あります。
荘川小学校で育てたものを移植したものも多いようです。
積極的に手入れしている様子がないので、放置しておけば やがてミズバショウは見られなくなるでしょうね。
群生地にはたいてい座禅草もあるけれど、ここでは見つけられませんでした。
長年湿原を覆ってきただろう枯れ草を除去すれば、かなり景色も変わるだでしょう。
でも、ここはこのままでいいな、なんて思ったりもします。
なるようにしかならない。
時間が経つのを忘れ、ウグイスの声と流れる水の音を聞きながら、しばし景色を眺めていました。
ミズバショウ群落をあとにして、帰路に就きます。
南へ向かうとまた迷いそうなので、すぐ北を通っているだろう国道158号を利用することにします。
人里には、桜とコブシの白い花。
街で見逃した春を 満喫して帰りましょう。
荘川村の寺河戸地区で、広場に遊具を見かけたので立ち寄ってみました。
一角に古いプールが残されていたので、この敷地には小学校があったのかな?
集落に人がけはなく、残念ながらここにあっただろう学校のことを聞くことはできませんでした。
小さなすべり台に登って見る静かな山村。
この景色を眺めて育った人たちは、今どうしているんでしょうね。
12:15
コンパクトな
道の駅 大日岳
の向かいのトイレで休憩。
道の駅を使うことはありますが、昨今の「道の駅と名をつければ人が集まる」的な巨大化した施設に立ち寄るのは、ただ便利だから。
あまり好きになれないですね。
12:40
リザーブになったので、郡上白鳥で給油しました。
家から210km、6L。
毎度ですが、分かってはいても 3L残してリザーブになるXLRにイラッとします。
公称9Lタンクなのに使えるのは7.5Lというのは、確信犯的ですよねぇ。
ずいぶん昔に閉店となったドライブイン。
20年前は、この建物がある景色を異様に感じていましたが、今では廃業して放置された店や家屋が数え切れません。
衰退期にある日本の象徴のように思えます。
14:10
名古屋市内。
また車がたくさん走る街に戻ってきました。
高級車に乗る人は、それなりのプライドとか意識があるものだと思っているのですが、緊急車両の出入り口に平気で停まる車には、その品性が感じられません。
同じ車種に乗った人たちが、同じ目で見られては気の毒ですな。
16:00
16:35帰着
けっきょく今回も昼抜きでしたね。
その足で、家内と一緒にお食事処「木曽路」へ。
つい先日、家内の誕生日に来たばかりだけど、それより質素な結婚記念日となりました。
ご飯大盛り3杯頼んで満腹なり。
本日走行:330km
消費燃料:7.9L
全工程
美濃市・郡上市・高山市周辺
今回の一番北側