長いことオランちゃん転がしてないな~
明日は三重の方へでも足を伸ばしてみるか。
オランちゃんで熊野の林道を走ったのは、もう20年も前。
帰宅時間にそんなことを考えておりました。
ツーリング仲間のクニちゃんとタカくんは、郡上の白鳥町にある阿弥陀ヶ滝に行くことにしたもよう。
5時起床。
思えばずいぶん長いこと、彼らと走っていないな。
急遽、郡上行きに変更。
朝8時に関市のコンビニ集合。
今から出発して、間に合うか合わないかぐらい。
参加するとは告げずに、岐阜方面に走り出します。
05:50
幹線国道を走れば良いものを、県道や町道を西へ東へ。
集合時間に間に合うかしら?
ぼんやりしていて、ロータリーシフトであることを忘れて、40km/hで1速にシフト。
ホイールはロックするわ、エンジンはオーバレブするわでビビりましたが、大丈夫そう。
(これが後の悲劇に繋がろうとは)
関市の近く。
消防署の南に、赤いトラック軍団。
遠くから見ると、ズラリと消防車が並んでいるのかと勘違い。
07:20
ファミマ関しもうち店に着。
ハーレーとMTの機影は確認できず。
二人ともボクより30キロは近いから、早目に到着して すでに出発したかも知れないね。
8時まで待って来なければ、単独ツーリング。
07:45
ほどなくクニちゃんがやってきて、続いてタカくんも到着。
飛び入り参加です。
一日よろしく。
08:10
天気は良くて、暑くも寒くもなし。
リッターバイクと原付二種。
ハタから見ると珍妙な取り合わせなのだろうけど、ボクラのツーリングでは それほど気にしない。
気にしないと言っても、当然のように自動車専用道を避けたルートを考えてくれる仲間なので、これまで不安に思ったことはなかったね。
みな何十年も単車を転がしてきたので、「単独になっても個々で何とかできるでしょ」って信頼感もあるかな。
郡上八幡を通過して、長良川鉄道沿いに国道156号線を北上。
09:05
長良川鉄道終点 北濃駅を過ぎ、県道314で山奥へ。
今日の目的地、阿弥陀ヶ滝の駐車場に到着。
09:30
滝まで歩いて10分ほど。
「ここ来たことある?」
「いゃ、初めてだよ。」
おぉ。
落差があって、なかなかの見応え。
ん?
ここって、来たことある・・・気がする。
2015年の夏に訪れた時は、滝の裏側に周ることができたのだけど、危険だということで 現在立ち入り禁止。
お地蔵さんに挨拶したかったな。
しばし流れ落ちる水とシブキを眺めておりました。
この後の予定は特になし。
来る途中で、棚田の案内板がチラリと見えたので、行ってみましょ。
タカくん痛恨の立ちごけ。
ハンドルガードが折れただけで、ケガしなくてよかった。
ここはビューポイントで、向こうに見えるのが棚田らしいけど、水面が見えない眺めは思っていたのとは違ってちょっと残念。
すぐ手前の田んぼの方が、美しい気がするんだけどどうでしょ?
10:10
Google先生によれば、近くに杉の巨木があるそうなので、そこにも立ち寄ってみましょ。
巨木は白山登山道入り口から、300メートルほど奥にあるようです。
11:00
日頃 鉄工場で体力は使っているはずなんだけど、使う筋肉が違うんでしょう。
登り始めてすぐに、膝が笑い出しました。
これは立派だ。
天然記念物。
モノノケが宿っていてもおかしくない。
難しくて分からなかったけど、「石徹白」って「いとしろ」と読むのね。
ヤマゲラだろうキツツキが木を突く音が、静かな山にこだまします。
11:15
さて、街に降りて昼にしますか。
11:30
山道を下り始めてすぐ。
車体がユラユラと揺れ出し、ほどなく後輪がロック。
なんと、ドリブンスプロケットのボルト3本が抜け落ちて、チェーン脱落。
初めての経験です。
原因はたぶん、
腐った中華リヤハブを無理やり使っていたこと。
品質が悪くて、スプロケ穴が合わず、強引に取り付けてあります。
本来リーマボルトで回転を受けなくちゃいけないのに、頼りは締め付けの摩擦力だけ。
朝、ミスシフトした際、ハブとスプロケットがズレて緩み始めてしまったんだろうな。
まぁ、何にしても ネジ山がパーになっているようなので、どうしようもないです。
11:45
オランちゃんにはこのまま山の景色を堪能してもらいましょう。
過去にアイに載せたことはあるので、明日 取りに来ることにします。
不安要素と言えば、フロントサス周りを一式変更したことで、若干サイズアップしていること。
まぁ、なんとかなるでしょ。
一人で三重の山奥に向かっていたら、途方に暮れてましたね。
タンデム走行初体験のクニちゃんに乗せてもらいます。
ご迷惑おかけしますが、よろしくです。
しかし、ハーレーのリヤシートの乗り心地は恐ろしく堅く、ものの5キロも走るとケツが割れるー!と泣きたくなるほど。
クニちゃんの肩越しに路面を見て、凸凹が来るたびに腰を浮かせておりました。
先行して街に下ったタカくんが、食堂で待ってました。
「準備中だで、あかんゎ。」
「いゃ、でもメニュー看板出てるよ?」
店に入って声をかけると、営業中にするの忘れていたそうで。(^^;
12:40
メニューはこれひとつ。
「始めたばかりで、慣れないもので。」
たしかに。
配膳する手付きもおぼつかない様子だし、味噌汁がお椀だけで出てまっせ。
聞けば、この店はどうしてもやりたくて開業したのだけど、他に仕事があって そちらが忙しく、まともに営業できていないとのこと。
ぼくらはたまたま開業している日に来ただけで、「準備中」のままだったら誰も来なかったでしょうね。
味噌汁が出るまで、先に油揚げを焼きます。
シンプルを絵に書いたような食事だけど、厚く焼き立ての油揚げは美味しい。
ここからどうやって帰ろうか。
鉄ちゃんのクニちゃんが「長良川鉄道と名鉄乗り継いで帰ったら?」
そりゃイイ。
鉄道の旅もオツなものだよね。
20年ぐらい前、四国の剣山スーパー林道を走った帰り、フェリー乗り場でエンジンが壊れ、和歌山から電車で帰ったことがあったっけ。
あれはあれで楽しい旅だったな。
クニちゃん最寄り駅まで乗せてって。
ごちそうさま。 また来ます。
「えぇ、是非またいらしてください。」
ん?? でも、いつ営業するか、分からないんですよね?
「はい、、そうですね。」
こんな店があってもいいか。
13:20
クニちゃん 無類のソフトクリーム好き。
「ひるがの高原のソフト、食いに行ってえぇ?」
どうぞどうぞ。
後ろ座席から見る景色は、いつもと違って楽しい。
さすがハーレー、挙動は落ち着いていてニーグリップしなくても、両手を離していても、まるで不安感がありません。
ということで、ひるがの高原の分水嶺にてソフトを頬張りました。
とても滑らかな舌触りで 美味しゅうございました。
だけど、さっきの定食より高いのね。
13:40
クニちゃん、奥様への土産を買いたいと、道の駅 大日岳に立ち寄りました。
4月にXLRで来た時は、向かいのトイレ使っただけで、入店しなかったな。
買い物を待つ間、専務にLINE。
「山で故障しちゃって、連れに駅まで送ってもらって、電車で帰るところでーす。」
即 返事が来ました。
「そこ、動かないでください! すぐにハイエースで迎えに行きます!」
はい?何言ってるんです?
「いくらなんでもそれは。 電車で帰りますから。」
「いや、動かないでください! 行きますので!」
ということで、迎えに来てもらうことになってしまいました。
14:15
車で来るなら、高速のインター近くがいいんじゃない?
白鳥ならインター目の前に道の駅があるよ。
タカくんの助言で、迎えに来てもらう場所を専務に伝えて、インターに向かいます。
二人とは道の駅でお別れ。
タカくんは高速で、クニちゃんは地道で帰宅。
一緒に走りつつも、基本は自由なのが、ぼくら気のおけない仲間のツーリングスタイル。
クニちゃん、助かりました~。 さんきゅ。
14:40
高速を使ったとしても、専務が来るまで2時間。
あまり遠くまで行くわけにもいかず、道の駅の敷地内を行ったり来たり。
だんだん日が傾き、強い日差しから逃げるように、建物の影に退避。
脇を流れる長良川には、鯉のぼり・・・かと思ったら、鮎ですか?
通り過ぎるばかりの土地なので、こうして待つ間も退屈することなく景色を眺めたりしています。
専務登場。
あれ?作業服着て、ひょっとして会社から?
どうも、鬼のように仕事が舞い込んで、やってられるかー!と思っていたところに、LINEを入れてしまったようです。
16:30
道の駅から、単車では見られない景色を眺めながら再び山奥へ。
あまり見かけることのないキツネがいました。
わりと近くにいても、逃げる様子もなく。
ゆっくり観察していたいけれど、今日はそうもしていられないので。
登山帰りの車数台とのすれ違いに、崖っぷちに寄ったりバックしたりしながら、現場に到着。
道の駅から1時間。
17:25
オランちゃんを手際よく荷室に放り込み、名古屋へ。
横で見ていただけ。σ(^^;
秋冬だったら、真っ暗になっている時間ですね。
公私共に、頼もしいお方です。
ぎふ大和PAでトイレ休憩。
専務がソフトを食べたくなったと、買ってきてくれました。
本日2個め。
いゃ、こちらがしなくちゃいけないでしょ。
お礼にもなりませんが、ご家族にと 明宝のハムセットをお渡し。
18:50
日が落ちます。
高速道路でハイエースの異音が気になるそうで、それをディーラに説明しても分かってもらえない、、、
どうもボクの意見を聞きたいというのもあったようです。
仕事の話やオートバイの話をしながらの、楽しい道中。
無事に帰ることができました。
20:40
クニちゃんにタカくん、専務には感謝です。
オランちゃん走行:140km
ハーレータンデム走行:55km
専務ハイエース走行:210km
全工程
名古屋から関市まで
ウロツイてますな。
阿弥陀ヶ滝、石徹白の大杉
石徹白からひるがの高原(ハーレータンデム)
白鳥から高速で帰宅(ハイエースに便乗)