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さまさま@愛知の"青色アイ" [三菱 アイ]

整備手帳

作業日:2025年7月30日

初めての車高調(頓挫確率90%)

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目的 チューニング・カスタム
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 12時間以上
1
何人かの方々に試乗してもらって、落ち着いていてフィーリングがまるで違うとの感想をもらっています。
うちのアイは手を加えてはいますが、基本足回りはノーマル。
足回りで違うのは、タイヤだけということになります。
実際に運転していて、コーナーで充分踏ん張ってくれます。
エコタイヤが軽いスキール音を発するぐらいで、乱れることがありません。

個人的な見解ですが、アイは基本的な素性が良くて、新車のコンディションを維持できれば、大きく手を加える必要性を感じません。
強いて言うなら、フロントタイヤを155か156にするぐらいでしょうか。

これまでサスペンションキットに手を出さなかったのは、必要性を感じなかったのがひとつ。
それと、市販されるアフターパーツは、車高を下げるものばかり。
上げた状態を作れないのは、車高調として不完全というコダワリみたいなものがあるから。

ただ、減衰力による変化は経験してみたかったので、今回 良い機会と、ラルグスの中古を入手するに至りました。
車高短が多い中、ラルグスのSpecKは、ギリ標準高にセットできるのがポイントです。
2
リヤの右が「抜けている」と事前に聞いているので、軽分解しながらパーツの状態を確認していきます。

右側にはエキゾーストパイプがあるので、不具合原因は熱害と考えられますが、実のところはよく分かりません。
でもメッキの腐食具合が、それと想像させます。

動作については、いちばん押し込んだ位置では、ものすごく大きな抵抗があって、減衰が効いているのが分かります。

伸ばしていくと、全伸び手前20~30mmの位置で、突然手応えがなくなります。
ラルグスは単筒式なので、ガス室のシールがやられて、フルード室に移ってしまった…と考えられます。

ロッド部にオイル漏れはなく、ここのシールは生きているようです。
3
ラルグスはOHできるからと安気に考えていましたが、思わぬ伏兵が潜んでいました。

全長調整用のネジが固着して、本体とブラケットがビクともしません。
なぜか左のサビがひどい。
熱は関係なく、雨水のかかり具合でしょうか。

ロックナットは、ハンマーとタガネでガンガン叩いて、やっとこさ緩めました。
でも胴体は回転を止める場所がなくてお手上げ。
4
ラルグスに問い合わせたところ、
「OHは本体が単体にすることが前提です。」
それでも、配慮はしてくれたようで
「固着を緩められる保証はできませんが、無駄になっても良いということであれば、工賃2,200円でトライします。」

はて、どうしたものか。
OH自体は右の1本だけで良いのすが、固着は左右とも。
おまけに、工賃かかっても そのまま返される可能性あり。
悩ましい。
新品の購入した方が良いかも?という考えがアタマをよぎります。

思考回路が停止してしまいました。
5
とりあえず防錆浸透剤を塗って放置。
これしか考えつきません。

かすかな望みは、防錆剤がどんどん吸い込まれていくこと。
溢れることがないので、ネジ面に隙間はあるようです。
気長にショックを与えたりすれば、緩む可能性はあります。

幸いフロントは問題なさそう。
とは言っても、リヤ重視だったので、痛いですね。
6
今できそうなことがないので、ラグルスの商品説明を読んでみます。

「塩水噴霧試験」
防錆力が高い塗装を謳っています。
塗装は塗膜が厚いので、メッキよりも防錆力が高いと考えられます。

ただし、それは外観的なことに限られます。
ネジのように擦り合わせられるような場所は、塗膜が削り取られます。

外観ピカピカだけど、車高調整できなくなっちゃいました、では たまりませんね。
7
単筒式は「放熱性に優れている」
ウソじゃないけどホントとは言えない。
「環境温度の影響を受けやすい」
アイのように、常時70~80℃の環境下にある車両では、停止していても高温になることを意味します。
誤解を招かないような表現の工夫は欲しいですね。

「ボロン塗装=冷える」も似たような話で、ユーザーも認識しておいた方が良いですね。
8
多くの事例ではありませんが、アイは右のアブソーバに不具合が出やすいようです。
それを示す例が、ダストブーツの溶損。
スーパーだいちさんからご提供いただきました。
https://minkara.carview.co.jp/userid/3353413/car/3101898/8146544/note.aspx

ラルグスのダストカバーは材質変更があったらしく、過去のブーツはEPDMかCRなどゴム系で、このようなことは起きなかったそうです。
おそらくはコストダウンでしょう、PEかPPのような材質に変更されています。

軟化どころではなく、溶け落ちていますから、150℃ぐらいには達していると思われます。
安易なコストダウンはしないでもらいたい。
アイのレイアウトが特別と言ってしまえばそれまでですが、注意喚起など配慮は欲しいです。
9
アブソーバ本体の不具合が、排気熱によるものかどうか定かではありませんが、少なくともリヤの右は高熱にさらされていることは確かです。

この写真は、エンジンルームを右後から見上げたもの。

表面温度が700℃ていどにはなるだろうエキゾースト。
それと近接するブッシュを輻射熱から保護するため、右にだけ遮熱板が設置されています。
10
こちらは右側面から位置関係を見たもの。
純正はエキゾーストの一番近い位置から、ブッシュを結ぶ線上に遮熱板があります。

純正の場合、スチールのダストカバーが一体になっているおかげで、輻射熱の直撃を免れているようです。

ラグルスの設計思想は分かりかねますが、エキゾーストの熱を遮るものがありません。
ダストブーツはシャフトに対してスカスカで、常時下がった位置にあります。
(写真は持ち上げた状態)

「放熱性に優れる」が裏目に出ていることは、間違いないでしょう。

関係ないですが、ゆるオフで「マフラーカッターが真後ろを向いているけど、どうなってるの?」と何度か質問をいただきました。
やってることは単純です。
https://minkara.carview.co.jp/userid/274638/car/168733/243408/note.aspx
11
ラグルスに交換するかどうか、まだ決められずにいますが、交換する場合は熱害を何とかしなくてはいけません。

一つの方法は、遮熱板の大型化。
シンプルですが、薄板の大物ではありがちな共振による異音や割れが懸念されます。

オートバイのフロントフォークを保護するダストブーツを流用しても良さそうです。

当初DIRTFREAKのフォークブーツを候補に考えていましたが、残念ながら廃番。
https://minkara.carview.co.jp/userid/274638/car/1477100/9156828/parts.aspx

耐熱性が高いシリコーン製が良いのですが、なかなか見つかりません。

材質を妥協すれば、選択肢はたくさんあります。
主な市販品のサイズは
小径内径x大径内径x全長(mm)
・30,35,37x50x200~250
・40x60x300~360
この中から探すかな…というところです。
12
さてさて、どうしましょうか、OH。

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この記事へのコメント

2025年7月31日 7:20
私も中古の車高調購入しました。2万km程度走行したものです。アブソーバーってあんまり壊れないイメージで、車高調も永遠に大丈夫だと思ってました。所がどっこい…車高調って4万kmくらいで寿命みたいに書かれています。そんな事知らずに、購入したので後、残り2万kmしか乗られない?
車内から減衰力調整ができるので、とても便利なのですが、寿命が短いのが残念です。とはいえ整備工場のメカニックの方は、車高調でも壊れるまで使えばいいと言ってましたがね。OHは悩む所ですね。お気持ち察します。
コメントへの返答
2025年7月31日 8:06
アブソーバは減衰が効かなくなる症状ですね。
ガタガタ道走るとか、高温にさらされるとか、使い方にもよりますから、人によっては一生モノのこともあるでしょうし、半年、1年の寿命もありえます。
純正でも、4万キロぐらいで抜けることがけっこうあります。
もっともらしく距離を指標に使いますが、4万±2万ぐらいな適当なものだと思いますよ。
車体揺すってピタッと止まる内は大丈夫かな?
減衰力調整ができるなら、調整でゴマかせるかも知れません。

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