目的
チューニング・カスタム
作業
DIY
難易度
初級
作業時間
30分以内
1
仮付けしていたルーニーチャンバーです。
(サイレンサーはまたルーニー純正に戻しています)
2
こんなやっつけなつけ方でしたが案外普通に使えてしまえるもので、排気漏れもなくまったく不具合なく今まで100km以上の距離を走れていました。案外こんな適当な付け方でも問題ないのかもしれませんね。
とはいえやはり安心して使用できる装着方法にしたいので、やっと今回フランジアダプターが完成しましたので暫定的な方法から解放されて本来の正規方法(?)での装着です。
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完成したフランジアダプターです。材質は炭素鋼S45C。
これを使えば2本ボルトのフランジタイプのチャンバーを簡単にリングナットタイプのシリンダーに装着できます。
前にも書きましたが、私はずいぶん前からミニトレ系エンジン用の「フランジタイプ→リングナットタイプ」への変換アダプターをヤフオクで出品していますが、今回製作したのはその逆パターンで「リングナットタイプ→フランジタイプ」変換アダプターとなります。
80ccや72ccのミニトレ系エンジンでも50ccと同じ通常の鉄シリンダーのエンジンはM42x1.25ネジのリングナットタイプですが、この2本ボルトタイプは YSR80やRX80、YZ80などとくにハイパワーな80ccミニトレ系エンジンに多いアルミシリンダーに使われています。
より冷却性向上のためのアルミシリンダーですが、実際には鋳鉄製のスリーブが入っていますのでたとえば社外品のAIRSALのスリーブのないオールアルミ製ニカジルメッキシリンダーに比べれば冷却効率は落ちます。鋳鉄スリーブって考えてる以上に熱伝導の妨げになるんです。ただ鋳鉄のいいところは素材に黒鉛が多く含まれていてこれが固体潤滑剤として働くのでピストンやピストンリングがかじりにくいというメリットがあります。
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さっそく装着します。
まずフランジアダプターをガスケットを挟んだ状態でチャンバーのフランジが2〜3mmほど浮くくらいのところまで手でねじ込みます。浮かすのはガスケットの潰れ代(締め代)を確保するためです。
そしたらチャンバーのフランジに2本のM8ボルトを入れてアダプターのタップに均等に締め込んでいけば完了です。ネジのかじり防止のためにスレッドコンパウンドもしくは銅グリスをネジ部に塗ってから締めます。
6箇所タップ穴がありますが使用するのは2箇所だけです。残りのタップ穴はリングナットのネジがキツい時にボルトを2本入れて棒を使えば回すのが楽になりますのでそういう際に活かせればと6箇所設けてあります。
また、締め込む前ならアダプターは自由に回転するのでフランジのボルト位置(角度)も任意の位置で締めることができます。
自画自賛になってしまいますが、このアダプターはシンプルなデザインながら無駄がなく実用的な製品になったので、同じようにフランジタイプチャンバーをリングナットタイプのシリンダーにつけたいと考えてる人向けに少数ですが作ってまたヤフオクで出品しようかと思っています。
<注意点>
ガスケットですが、組み合わせるチャンバーによって1枚使用の場合と2枚重ねて使用の場合があります。
フランジ面が平らなチャンバーは2枚重ね、フランジ面にガスケットと同径で出っ張りがあるチャンバーは1枚の使用でOKのものもあります。
ですので2枚重ねて使う場合はガスケット1枚分(5mm)だけですがチャンバーの位置が前方にズレることになりますのでステーの穴を長穴に加工する必要が出てくるかもしれません。
社外チャンバーは種類が多く製品によって構造が異なるのでこの辺はチャンバーに合わせて臨機応変に対応するしかありません。
このアダプター、ナット部とフランジ部を別体にすればもっと理想的な設計になることはわかっているのですが、部品点数が増えるとコストがかかりますので可能な限りシンプルで低コストにできることを優先して設計製作しました。
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ボルトを締めて完成です。
一見するとネジ(タップ)部分が薄いのでこんなんでネジがすぐにバカになったりしないだろうかと心配になる人もいるかもしれませんが、そのために強度のある炭素鋼を使用していますし、形状的にも奥の方はネジ長さを深く確保してありますのでかなりのオーバートルクで締めない限りは大丈夫です。それに仮にネジ穴がバカになったとしても他の場所のタップ穴を使えば大丈夫です。それも考えて6箇所タップを立てています。
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後日、テストはうまくいったので一旦外して未塗装だったのを耐熱スプレーの「チタンカラー」で塗装しました。
なお、製品化するときは少しでも価格を下げたいので今のところは未塗装での出品を予定しています。
ステンレスで作るという選択肢もありますが、材料代がぜんぜん変わってきますし切削加工もステンレスのほうがねばっこいのでここでもコストが跳ね上がってしまいます。
それにステンレス(SUS303 or SUS304)のほうが炭素鋼S45Cより強度が落ちるというデメリットもあります。
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ルーニーチャンバー「正式」装着完了。
今までの「仮付け・暫定装着」から「本来の装着方法」になりました。
問題は出なかったとはいえやはり仮付けでは安心して乗れる状態ではなかった事は事実なので本来想定していた付け方になって安心できます。
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あと、このチャンバーには通常はついていない右側サイドカバー(兼遮熱板)をつけるためのステーがついていたので今まで使っていたポッケ純正のサイドカバーをそのままつけました。
ただチャンバー本体やガソリンタンクとのクリアランスをちょうどいい具合にするよう若干ステーを曲げたりして微妙な位置調整はおこないました。
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そういえばまだこのルーニーチャンバーのインプレッションをしていませんでしたね。
キャブセッティングは以前のチャンバーそのままですが、冷間時からの始動性やアイドリングの安定性は変わりありません。
いやむしろ始動性に関しては前のRBワークスのチャンバーよりも上かもしれません。
冷間始動の際、RBワークスは季節関係なく必ずチョーク使わないとエンジンかかりませんでしたが、ルーニーチャンバーはこの寒い時期でもチョーク引かずともエンジン始動できることが多いです。
暖機してヘッドの温度が60度ほどになってから走り出してみると、RBワークスのチャンバー時よりもややプラグのくすぶりが消えるのが遅い気がします。
エンジンがある程度暖まるまでは少しですがブスブス言います。少しだけパイロットスクリューを戻して若干薄めにすると改善できるレベルですが、2ストキャブ車は本来こんなもんなので気にするほどではありません。許容範囲です。
エンジンが暖まってしまえばまったく問題ありませんので。
エンジンが十分暖まってから全開までやってみるとやはり予想通り以前のRBワークス製チャンバーよりも高回転型で、8000rpmを超えるとパァーンと一気に「弾けるように」伸びていくのがいかにも2ストって感じで気持ちいいです。「まさに昔ながらの2ストのチャンバー!」というパワーの出方でRBワークスのチャンバーよりパワーも出ているんじゃないかと思います。この4U5エンジンとの相性はかなり良いチャンバーですね。
発進時〜低回転および実用域のトルクやレスポンスについてはどうかというと、目に見えて細くなったという感じはなく、出足でもポーンとフロント浮きますし乗りにくくはなっていません。ですが街乗りでいちばん使う実用域の使いやすさではRBワークスのチャンバーのほうが若干上かなとも感じます。
唯一の不満点は…やっぱりこの小さなサイレンサーによる音量の大きさでしょうね。80年代当時からルーニーのチャンバーは音が大きいことで有名でしたが、令和の今は純正も社外マフラーもより静かになりましたからこの昭和の当時のままのルーニーチャンバーの音はまさに「爆音」で昼間はまだいいですが、夜中はエンジンかけるのは無理です。
音質は乾いた高音でいかにも小排気量2ストって感じでとてもいい音なので乗ってるほうは気分いいんですけどねぇ。
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後日、サイレンサーを「カメレオンファクトリー製(旧タイプ)」のものに変えてみました。
現在内部のパンチングパイプを加工したりしていろいろテスト中なのでこれについてはまたまとめてからあらためて記事にする予定です。
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