アイドリング不良などいろいろな不具合の原因となるバキュームアドバンサーの修理
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
バキュームテスターを買いました。
これを使ってエンジンの負圧を使っているパーツの点検をしました。
そうしたらディストリビューターについているバキュームアドバンサーがよくないみたいで、テスターのゲージが上がりません。エア漏れしているようです。以前よりバキュームのホースを抜き差ししても点火時期が変化しないので???と思っていました。アイドリング時の負圧が低いのだろうと思っていました。
2
新品部品に交換しようといすゞに問い合わせたところ、廃番で入手不可です。
そこで取り外して、分解してみました。
写真のようにカシメてあるところを鋼線カッターもしくはタガネで1cm間隔に刻みを入れて、マイナスドライバーでこじて開きます。
3
バラしてみると、画像のようにダイヤフラムが中央部で二つに切れています。切れた部分からエアーを吸い込んでいます。またその部分はゴムが溶けてだめになっています。
4
そのほかダイアフラムは目で見てわかるような亀裂は見つかりませんでした。
モノタロウのメカニックグローブを切ってボンドG17でダイアフラム全体に貼り付けます。特に中央部分はエア漏れしないように念入りに接着剤を盛ります。
(切れていた部分を取り去ると正圧がかかったときに10°くらい点火時期が遅れるようです。これからやる人は1cm程度?のゴムの蛇腹をシャフトにつけて動きを抑えると10°でなく標準の4°に近づけることができると思います。)
5
ダイヤフラムの外周部の裏表にG17をつけ、蓋をして貼り付けます。(私はこの状態で一昼夜プレス機で圧力をかけて貼り付けました。)
フタと本体の位置関係に注意しながらカシメ部を戻して、ハンマーで潰します。
(画像はかしめる前にパーツの凹凸を直しているところです。)
6
2液エポキシを外周部に塗布します。
一日おいてエポキシが固くなったら、シルバーなどの色を塗ります。
エア漏れの点検をして、問題がなければ完成です。
車に取り付けて、盲栓をし、エアーの配管をしてない状態で点火時期を
BTDC10°に合わせます。
次に盲栓を外し、正規にエアー配管をして、点火時期がBTDC18°前後になればOKです。
経年劣化で壊れやすいパーツです。私と同じようにアドバンサーが壊れている人がたくさんいると思います。壊れていると殆どがエアーを吸っているので、アイドリングが不安定になったり、ブレーキのマスターバックの効きも悪くなります。点火時期も負圧変化による-8°~+4°の変化がなくなるわけですから、加速、燃費に悪影響があると思われます。みなさんも点検してください。点検はバキュームアドバンサーのホースをエンジン側で抜き、口に加えて吸ったり、吹いたりして抜けがあるのかないのかチェックすればわかると思います。(タイミングライトがあれば、進角するかどうかで簡単に点検はできますが。。。)
尚、バキュームアドバンサーのリビルトをご希望の方はご連絡ください。相談に乗ります。
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