トーの簡易測定方法
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
今回は、トーの簡易測定方法についてです。
トーはアライメントの中でも割りと簡単に調整出来るのですが、決してテキトーにしてはならない重要な調整箇所だとワタシは認識しています。
なので、むやみやたらとイジるのは推奨しませんが、自分の車が今どんな状態なのかを知るのは良い事だと思います。
最も簡単な方法は、タイヤの縦溝にメジャーを引っかけて測るってのもありますが、タイヤ半径の高さで測れないので正確では無いし、そもそもトレッド面の縦溝は100%ホイールと平行では無いので、アテになりません。
なので、もうちょっと正確に測れる方法を記しておこうと思います。
ちなみに、この方法で数値を測ってアライメントに出し、正式に測定したことがあるが、0.2ミリ位の誤差でした。
ですが、測る人や道具によっては誤差も出るため、あくまでも、簡易的と、言う事をお忘れなく。
用意するモノは、
①タイヤの直径+αの長さの角パイプ
②タイヤの直径+メジャーの幅x2の長さのC型チャンネル
③タイヤの直径分の長さのCチャン
④差し金
⑤ロック付きメジャーx2
⑥Cチャンを固定するための重し
あと、写真にはありませんが、マーキング用のマーカーかマスキングテープ等が必要です。
基本的に使うメジャーは、JIS規格一級モノか、それ以下でも二つ並べて2m位引き出して測った時、全く差がないモノならオッケーです。
加えて前、後ろをいつも同じメジャーで計測する事をオススメします。
それと、②と③の真ん中(芯)にマジックで印を入れておいて下さい。
測定する場所は出来るだけ平坦(水平)かつ真っ直ぐな所で測定した方が正確です。
んが、多少悪くてもタイヤの位置を決めて毎回条件を合わせて測定すると、数値の正確性はそれなりでも、少なくとも調整前と調整後の数値差くらいはわかると思います。(これが大事!)
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先ずは、タイヤ前側後側それぞれに半径分+①の角パイプ分の高さの所にマーカーもしくはマスキングテープ等で印を付けます。
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次に、タイヤの中心線を地面と垂直に下ろした所に②もしくは③のCチャンの芯の印に合わせて置きます。
Cチャンの面が下で刃が上、つまり┗┛のように置きます。
助手席側が②(零起点側)、運転席側を③(測定側)にしました。
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助手席側の②は、運転席側から伸ばしたメジャーの零起点の爪をCチャンの刃に引っかけて測る為、簡単に動かないよう重しを載せます。
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作業2で付けた印に角パイプ①の上ツラに合わせてホイールに軽く押し付け、それと平行になるように②と③をそれぞれ調整したら、Cチャンはホイールと同じ角度なので、その前側と後ろ側の距離差がトーになります。
*ホイールのスポークやタイヤがリムより出ている場合は、角パイプがリム部分に当たる所に左右同じ厚みの板等を張り付けてホイールと平行になるようにして下さい。
あ、モチロンホイールが歪んでいない事が前提ですよ。
手順としては、
①を使って②をホイールと平行に調整し、②にメジャーを引っかけて運転席側から軽く引っ張って遊びをなくし、ズレていないかもう一度②の平行を確認後、同じ様に③もホイールと平行に合わせて前部、後部、それぞれの距離を記録します。
後部値から前部値を引いた数値がトータルトー(左右合計の値)で、プラスならトーイン、マイナスならトーアウトです。
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次に、角パイプとCチャンをキッチリ平行に調整する方法です。
基本として、タイヤの中心線とCチャンの芯の印が重なる位置の真上から見ます。
この時、ボディに頭を当てて固定し、必ず同じ片方の目の動きだけでそれぞれ○部を見ます。
左右同じ様にCチャンの刃だけが角パイプに隠れて見えればオッケーです。
ちなみにこの写真を拡大すればわかると思うけど、右側の○部に刃が少し見えているので まだNGです。
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フロントタイヤ前部側は、1929ミリ。
あ、ローガンな人は目で見るより、スマホでズームして撮った方が見易いですよ(^^)
記録も出来るし!
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同タイヤ後部側は1928.2ミリ位。
後部の値から前部の値を引いた数値がトータルトーになるので、
1928.2-1929=-0.8
数値がマイナスなので、トーアウト0.8ミリとなります。
本当はもう少しトーアウト(1.5位)の方がキャンバー等のアライメント上、走行抵抗も少なく安定するのだが、アッカーマン機構が強い為、フルステア時に内輪側ドラシャの角度が付き過ぎてるのでは?と言う懸念があるため、今年はこれ位に留めている。
世の中ではトーインが善(イン)、トーアウトは悪(アウト)!みたいに言われていますが、それは純正キャンバーでのハナシ。
ネガキャン付けて車高を下げているなら、
単純にトーの数値で判断するより、サイドスリップを0に近付ける方が重要だとワタシは思います。(トーとサイドスリップは全く別)
更に、チョコレートのアポロみたいに、内減りしたタイヤだと、どんどんすり減った方(内側)に曲がって行くので、それを修正するのにトーアウトにするしかないかと。
その状態でトーインにすると、燃費はガタ落ちで、しかも波打つ様に変摩耗する事もありましたから(^^;
まあ、車高下げてキャンバー付いてて街乗りしかしない場合、トーのイン、アウトにかかわらず、内減りはさけられないので潔く諦めて下さい(笑)
ちなみにリアは-1.5ミリも付けると流石のFFでも高速域でフラ付くので、-1ミリ以内に留めておいた方が無難かと。
しかし、リアのネガキャン7度、トータルトーが-4ミリとか言う、攻めたアライメントでコーナーバカっ速なスイスポも居るみたいで。(^^;
ま、このハナシすると長くなるので、FF リア キャンバーとかでググってみて!
突っ込んだハナシはまた機会がアレバ_(^^;)ゞ
あくまでも数値だけに拘るのではなく、実走行(クローズドコース)で判断し、調整とテストを繰り返してより好みの動きになった時、以前の数値差を記録しておけば、今後脚やタイヤがガラッと変わった時でも解決策のヒントになるので、いちいち沼にハマらなくなるどころか、最速のアライメントに調整出来る!
かも知れない。
今回はこの辺で( ´∀`)/~~
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