
二ヶ月くらい前から全く効かなくなっていたリアLSDのOH、とうとうDIYでやってみました!!
作業場所や工具の問題で断念しかけていたところ、カイン&臥龍さんの助けでなんとか着手にこぎつけることができました(^^) カインさん、本日は(本日も!?)本当にありがとうございました(^^)/
今回は初の重整備&精密作業ということで、いつもより写真増量のブログになっております。
パラパラ~っと本日の整備記録をご覧くださいませ~♪
寒い上に微妙な小雨の中、屋根付きリフトのある環境に心から感謝しながら、まずは外せるモノをバンバン外していきます!
マフラー、ラテリンの長いボルト、スタビリンク、デフマウントサポートバー、デフマウントのカバーなどなど、ガンガン外しちゃいます。こぼれたらイヤなのでオイルも抜いておきます。

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この状態でも、手を離しても落ちません(真似しないでください…)
傾けつつ、車体前方に引き抜きます。
しかし、その昔、純正デフマウントブッシュの強化に詰め込んだ自作カラーのせいで、どーやってもデフが外せません。コヤツの撤去作業が超面倒でした。20分くらい格闘してバラバラになったカラーを全撤去し、リアデフを揺すると簡単に下ろせました!
接着剤とか詰め込まなくて良かった……
この時点で作業開始から1時間半近く経過。まだ体力に余裕アリwww
さてさて、25kgくらいと思われるリアデフは、まあ何とか一人で持てる重量です。
両サイドのベアリングフォルダ、後ろのデフカバーを外して、中身をごろんと取り出します。
リングギアを先に取り出すような感じでぐりんと回すと出てきました。
デフ玉が出てきたらインパクトでリングギアを外しちゃいます。
中身とご対面。
ども、初めまして、LSDの内臓さん(^^;

逆さにしたらプリンみたいにストンと出てきました。左右分からなくなってもドラシャ突っ込む溝で判別できるので大丈夫でした。
中身のプレートをチェックします。
ん、外側のスプリングプレートは、純正組みなら二枚とも外ツメのスプリングプレートですが、ラリー屋さんで「少し強めに組んだよ」と言ってたのはこのことだったんですね。一枚が内ツメのスプリングディスクで、もう一枚は普通の外ツメスプリングプレートでした。
が、スプリングディスクにもフリクションディスクと同じ役目を果たさせたためか、ものすごく削れてます。

元々1.65mmか1.75mmはあったはずなのに、計ってみたら1.2~1.4mmとかなりやせ細っておりました。
しかもツメ部分が少し反り返っていたり…これが異音やイニシャルトルクほぼゼロの原因なんだろうと思います。
中身のプレートの組み方は色々考えましたが、今回は効きの強さよりも耐久性を重視して「純正組み」で行ってみることにしました。説明書通りに外側のスプリングプレートは外ツメを2枚重ねです。
この写真では順調に作業が進んでいるように見えますが、ここでめっちゃ苦労しました(涙)
説明書の順番にディスクとプレートを組んで、写真にようにデフケースをかぶせりゃOKと思ったんですよね。いや、コレがなかなかうまくいかなくて泣けました。
デフケースの中間にある覗き窓みたいなところを外ツメが通過する際、微妙に引っかかってそれより奥までうまく入らないのです。仕方なく、一枚ずつ順にプレートやディスクを入れ、プレッシャーリングを入れ、クロスギアを……あー! 途中で斜めになってケース内部に引っかかった~~~~(爆)
……あれ? 押しても引いても、クロスギア(というかクロスシャフトですか)がケース内部に噛んでびくともしなくなりました(核爆)
プラハンで叩いてもマイナスドライバーでこじってもダメ。
…ふ、終わったな。不動車決定だ!
と諦めかけた時、デフケースの奥にはドラシャを突っ込む穴が空いてることを思い出し、そこからドライバー突っ込んで、ケースをプラハンでカンカンと叩いてクロスシャフトの傾きを修正したら、無事に取り出せました。
いやー、本気で冷や汗かきました(笑) タイベル取り外しミスった時の次に心拍数高かったですwww
ここで精神的疲労が最高潮に達し、なかなか辛い戦いとなりました。
やっとのことで中身を詰め終えたら、フタをします。これもなかなか苦労しました。
なんせ手はオイルでヌルヌルなのに、ドライバー持ってプラスビスで締め付けるんですよ。しかも、スプリングプレートの外ツメがちょびっとでもズレるとフタが閉まらなくなります。こういう精密作業には向いてないんだなーと心底思い知らされましたf(^^;
あと、リングギアをネジ穴合わせてはめ込むのも結構難しかったし。
途中で噛んで動かなくなること5、6回(ヘタクソ)
なんだかんだで、デフ玉の中身取り出してからフタ締めるまでに2時間くらいかかりました。
中身と格闘するだけで二時間。
分かった! やっぱ俺は不器用なんだ(爆)
しかし、ここから先はいつものパワー整備でいけるので、急に元気になりますwww
バイスをお借りしてリングギアをトルクレンチでしっかり締め付けます。念のためロックタイトも塗ってます。
あとはさくっと組み付けて…
よしっ、組めたぞ~♪
Oリングやガスケットは「よーちゃん」さんから譲り受けたモノを使用しました。
ちなみに、ダイアルゲージも念のため買っておいたけど、先端が太いからかどうもうまく測定できず、結局そのまま組みました。走ってみたけど、うなり音はしなかったから大丈夫だと思います、多分f(^^;
デフASSY完成してから、車体に取付けてリフト下ろすまで約1時間でした。中身組むだけで2時間というのは、一体どんだけ苦戦したんだよーって感じですよね(汗)
ちなみにカインさんの名誉のために記載しておきますが、「LSD内部の整備作業」は基本的に私で、カインさんにはお手伝いと、相談相手、外したLSD内部パーツの状態確認、困ったときのヘルプなどを担当していただいてましたf(^^;
車体からデフケースの脱着など、その他の整備はもちろん二人がかりですよー、念のため(汗)
さーて、近所を試走してみた感想は…
思ったほどLSD効いてない(笑)
OH作業前のエンブレ時に少しハンドル切った時の「ガキガキ、ゴトゴト…」というかなり大きかった異音がまったくなくなり、左折時にマイルドにそこそこ作動制限が入って前にぐいっと押し出される感じになりました。右折時の押し出し感が若干弱いように感じましたが、プレートが馴染めば左右差なくなるんじゃないかなーと思ってます。
とりあえず、あのすごい音がしなくなったし、アクセルオフでの安定感、アクセルオンでの押し出し感が復活したので満足です(^^)
今回はSTi純正部品で修理したので、内部のフリクションディスクを薄い(1.65mm)のと厚い(1.75mm)のを一枚ずつセットで使ったのですが、次は厚いのを片側二枚ずつ採用した方が良さそうですf(^^;
ん、「次は」っていつやるんだろ。めちゃ疲れたのでしばらくはイヤですよ(笑)
素人丸出しの整備ブログですが、最後まで読んでいただいてありがとうございました!!