皆様 こんにちは
私はオーディオがけっこう好きで、自宅ではKT88という真空管を使ったアンプと自作スピーカーシステムにて鳴らしています。
2wayシステムですが、私が好きなモダンジャズの泥臭い部分の表現力がたまらない感じです。
しかし、たぶん低能率なユニットです。
せいぜいいって90dB/wくらいの能率でしょう。
それで、2way、3wayともなると設計がとても難しいので、フルレンジ一発、なおかつ能率の高いものをたまらなく試したくなってきました。
しかし今は低能率ユニット全盛のようで、能率の高いユニットはまったく見あたらないといっても過言ではない状況を目の当たりにしました。
能率の低いユニットは周波数特性がワイドレンジにできるようです。
きっと消費者が周波数特性の良いものを求めていて、メーカーは売れるものを作ってきたということなのでしょう。
高能率なユニットは低音が苦手なようですので、特性がいまいちに見えるものは売れないということなのでしょうか。
そして苦節数ヶ月、やっと探し当てました。
スペインでプロ用ユニットを設計製造するBeymaという会社で、能率が非常に高いフルレンジを製作していることがわかりました。
20~30cmまでの口径で、なんと96dB~102dBもの能率です。
驚異的です。
今販売されているユニットの多くは、高い方で90dB程度、低いと80dB/wなんていうものすらあります。
3dBが二倍、10dBで10倍ですから、それだけパワーを入れないと同じ音圧が出せないことになります。
1Wで100dBの音圧を出せるユニットと、1Wで80dB出せるユニットで、100dBの音圧を後者のユニットで出そうとしたら、100Wのパワーを入れないとならないことになるわけです。
無駄に物量が必要になります。
かつての劇場など業務用途では、100dB/w以上のユニットが普通だったそうです。
なにしろ、昔は真空管で数Wの出力で広い客室に十分な音量を提供しなければならなかったわけで、能率の高いユニットでないとまかなえなかった事情があると言われています。
しかし、時代とともに半導体アンプが実用化され、出力を上げることが容易になったため、周波数特性を平坦にしやすい低能率ユニットに需要がうつってきたのでしょう。
でも名ユニットと言われているのはかつての高能率なユニットばかりです。
今の低能率なユニットでは、音がスパッと飛んで来るような反応性の良さや微少なニュアンスの表現力は望むべくもありません。
トローンと眠たいような鈍重な音質です。
今回直輸入にてBeyma社の30cm 12GA50、25cm 10AG/N、20cm 8AG/Nの三種類を調達できました。
12GA50以外は日本で販売されているのは見かけないようです。
今回写真に撮ったのは12GA50と8AG/Nですが、口径で10cm違うと迫力がまったく違います。
写真では伝わりにくいと思いますが、12GA50は重量級の相撲取りのような迫力で、音だしもしていないのに圧倒されます。
見かけだけでもゾクゾクしてきます。
8AG/Nは自分の営業車であるハイゼットの荷台に組み込んでありますが、低音から高音まで非常にバランスよく、特に低音が意外なほどよく鳴ってかなり聞き心地が良いです。
ボリュームを上げていっても耳がいたくなるようなきつさがなく、車に乗ったら常に爆音でJAZZを鳴らしています。
ホームオーディオとしてもかなり良好です。
自作用ユニットとしては大変おもしろい素材です。
30cm 12GA50はカーオーディオとして使っている人の動画がYoutubeにアップされていたりもしました。
迫力と音質を両立させらるので、カーオーディオには非常に良いと思います。
このユニットは102dB/wと驚異的な高能率でありながら2耐入力250w、ピーク500wという、とんでもないモンスターです。
大会場のコンサートで遜色ないPA用ユニットでも活用できそうな感じです。
後ほどこれらのユニットの特性を記事にしたいと思います。
驚異的に能率の高いこれらのユニットに興味のある方いらっしゃいませんか?
ボックス設計しながら良い音に仕上げていきたい方がいたらいいなあと思っています。
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Posted at
2011/12/15 23:47:31