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結局1ヶ月にも及ぶ事になった里帰り整備の間、友人と共に何度も売り主に呼び出されては状況の説明とアドバイスを受けました。
まず懸念されていた排ガス不良とオイル上がり/下がりのような症状ですが、これは前回のオイル交換時に、ピストンリングやバルブの密着を良くするための添加剤を入れていなかったのが原因で、やり直して再調整したら無事復活。結局はお迎え前に受けたアドバイスを一部鵜呑みにしていた自分のミスでした。そんな状態の所を、何も知らない工場が更に弄っておかしくしてしまったというわけです。燃焼室内へのフルード混入の可能性も、実際はバキュームホース途中にあるチェックバルブでフルードは全てせき止められていたとの事。万一入ったとしても、アルコールが主成分なので悪影響を与える以前に燃えてなくなるそう。当然オーバーホールの必要はありませんでした
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これがわかった時点で工場が行った整備に怪しさを感じ始めていましたが、他の作業についてもずさんな物だった事が明らかになっていったのです…
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運び込んだ直後に気づいただけでも、ぐらつきがひどくエポキシ接着剤を使って修理した左フェンダーミラーが壊され、ハイドロマスター近辺のボディー外板に傷が複数ついていた上、ホーンリレーを付け忘れておりホーンが鳴らないという状態になっていました。
中でも売り主が怒ったのが、ガソリン漏れ止めにとキャブのフロート室の窓に塗ってくれたシーリング剤が耐ガソリン性の無い物で、溶け落ちてジェットを詰まらせる寸前だった事。そもそも燃料タンクから来るサビ粉を走行する毎に清掃しないといけない (こちらも自分の不注意で怠っていました… フロート室内が真っ茶色なのはそのため。思えば去年、加速時に息つきを起こす事がありましたが、原因はこれだったのかも) ので、分解できなくなるこういった加工は普通やらないそう。
もちろん苦労して取り除き、コルク板からパッキンを作って元通りになりました。
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直ったはずのハイドロマスターについても、取り付けのために加工した台座の処理が適当で、折れたボルトが放置されたままだったり、本来3点で固定しなければいけないマスター本体が1点でしか固定されておらず、触るとグラグラする状態。前編の時点で気づいたフルードの滲みもブレーキパイプの加工不良による物で、接続部全てで漏れていました…
それらも全て直し、あとは再車検するだけ…と思ったら、今度はブレーキが引きずるように……なんとハイドロマスターがまさかの不良品でした。負圧を逃がすためのバルブに本来あるはずのリターンスプリングが付いておらず、ペダルを戻してもマスターが利きっぱなしになっていたのが原因でした。どうりで利きが落ちたと感じたわけです。
貴重な純正品を探さなければいけない事態を覚悟していましたが、幸い出品者と連絡が取れ、スプリングを送ってもらった事で無事に解決。ブレーキの利き具合は交換前とほとんど同じ状態に戻りました。
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新たに引き直したブレーキラインは、従来のパイプからテフロンチューブに。堅牢性が格段に向上しました。
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マスター本体も台座を加工し直し、ガッチリと固定。
更にサービスで、完全にヘタっていたシフトリンケージのブッシュをテフロンで作ってもらい、変速もスムーズになりました。
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そんなわけで7月4日、すっかり元気になって戻ってきました。(ミラーの破損と塗装の傷のみ自分で補修) これからは今回アドバイスして頂いた事をしっかり守って、改めて楽しく付き合っていきたいですね。
皆様も思い入れある愛車の主治医を選ぶ際は、信頼できるかはもちろんその車をきちんと診られるかどうかをしっかり確認しましょう。 "信じて預けたら滅茶苦茶にされてしまった"なんて事にならないためにも…
まさか、アルトに続いてデボネアまで最初の車検で整備工場絡みのトラブルに巻き込まれるとは思いませんでした。こんな事ってあるんですね… (アルトの場合はまさかのディーラー整備でやらかされました)
こうなったのも、あんな工場を紹介した自分の責任だからと、状況確認の度に車を出して同行して下さった友人と、本人曰く夢に出てくるほど苦労して直して下さった売り主には大変感謝しています。
因みに、当初工場側で8万円と見積もられていた車検代は、これら作業ミスの発覚で大幅にまけてくれる事になりました。売り主側で改めて修理/車検にかかった総額ですが…
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彼女に"いい子いい子"されました!
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