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イイね!
2019年06月28日

限りなくトーシロに近いブルー

戦いの基本は格闘だ、
武器や装備に頼ってはいけない。

「Metal gear solid」


いろいろと青いものが揃いました、うひひ。


青いビニテと布テ。



んでプーマ。
ちゃんと満遍なくシリコンラバーがあります。



シリコンかぁ...シリコンはなー。感触がなー。






ラニョさんのメットいいです。
ファッションリーダーのアタイにうってつけ。
いつかメットも塗ってみたい。
ペイント代がClioのタイヤワンセット以上するみたいですけど(白目




そんなわけで装備はどんどんご大層なものになっていっているのです。グレイ・フォックスにステゴロで制裁されるかもしれません。

ライセンス取りに行かなとですばい。



しばらくはClioで走ることが多いでしょうし、油温があっぷあっぷなClioさんなので、ちょっと涼しくなってからが良いかな、と思っています。10月かしら。



話は逸れますが、眼鏡の油温ってアレどうなってるんでしょう?
30℃越えた日中に4000rpmくらいで高速走っても90℃に到達しません。主治医曰くRenault のこうした温度表示は結構正確らしいので、たいそう優秀です。
同じF4Rなのに、なにが違うのか? ためになるブログで読んだEGルーム下の整流とか総合的なものなんでしょうが....




ともあれ秋が待ち遠しいのでした。
ブログ一覧 | サーキット | 日記
Posted at 2019/06/28 11:16:27

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この記事へのコメント

2019年6月28日 15:53
メガーヌ3RSでサーキット走行した事がないので、そういうところのメカ要素の知識は(必要がなかったので)欠落しております。
しかし、スポーツ走行くらいだと確かに油温は余裕綽々だった記憶が濃厚に残っているので、メガーヌ3RSはオイルクーラーを純正装備していたのかな?と思ってググってみましたが、はっきりとした記事を見つける事ができませんでした。すみません。

メガーヌ「2」RSの方は、オイルエレメントを固定するブロック部に冷却水が循環する路があり、そこで簡易にエンジンオイルを冷却しているみたいです。
メガーヌ「3」RSも、それに準拠した仕様で冷やしているのではないだろうか?と思います。
サーキットを走るなら、多分ですけどオイルクーラーは取付けた方が良いんじゃないのかなー?なんて個人的に思います。
何故かというと、後方排気でしたよね?
タービンその他が冷却難しいバルクヘッド側で、エンジンオイルの温度はどこでとっているのか次第ですけど、そういう計測される場所よりも過酷なタービンの軸受け潤滑の性能を考えると…
オーバークールになるのもいけませんが、ターボ車なので…
実際に走ってみて温度とってみて、必要なら空冷式オイルクーラーを追加するのは、車の各部品の寿命を考えると必要じゃないかな?って個人的にはそう考えます。
ちなみにメガーヌRSのツインスクロールターボの「ツインスクロール」させる入口が、熱害によりクラックが入りやすいっていうのは、今回のググり検索で知りました。
クラック入ってもそこからブローに繋がるトラブルにはなりにくいみたいですが、後方排気って結構いろいろあるんだなぁ…って勉強になりました。

それを知ってなおさらですけど、今流行りの「ホットV」と言われるバンク内にタービンを配置するターボエンジンって熱害とかどうなんだろう?と疑問を持ちました。
コメントへの返答
2019年6月29日 0:07
センサーの位置! 考えてなかった!

水路の設計とかは改良されているのでしょうが、3000くらいで回していても100℃前後になってしまうClioを見ていると、10年そこそこでたいそう進化したんだな〜と感心します。

現行スイフトの前方排気を見て熱対策とか平気なんかな、と思っていましたが、タービンには良いかもなんですね〜。知らんことばっかだなぁw

ホットV...ググったらAMG様とかに実装されているものなんですね。このあいだのnur24, 優勝はAudiでしたが、上位のほとんどは911GT3とAMGでした。motor fan illustrated のモータースポーツの回は読み飛ばしていましたが、なんでもヒントにはなりそうだ。

早くradiusさんと会話が成り立つくらいの知識が欲しい次第ですw


さて....もっとお話しさせていただきたいのはやまやまなのですが、下で電波な怪文書を放り込んでいる変態紳士たちのカウンセリングが待っています。

この週末は友人と温泉旅行に来ているのですが、さっきから携帯をいじっている私への視線が痛い。

僕がまたフラれたら↓このひとたちの所為です。
2019年6月28日 21:03
今日は長文の日ですかそうですか

部屋の中は月を浴びて、壁も青く海の様であつた。そこへ手を差し伸べると、ずぶずぶと沈んでゆくかのようだ。
月光の涼しさに、二人はすぐに肌を合わせた。
安岡兄の大きく毛の生えた乳首が、自分の乳首に触れて、なぶりあって、ついには自分の乳首を、安岡兄の野生の胸へおしつぶすのをアメオト子は感じていた。それには唇の触れ合いよりももっと愛しい、何か自分が養っている小動物の戯れの触れ合いのような、意識の一歩退いた甘さがあった。肉体の外れ、肉体の端で起こっているその思いもかけない親交の感覚は、目を閉じているアメオト子に、雲の外れにかかっている星のきらめきを思い出させた。
そこからあの夕日のような爆ぜた喜びまでは、もう一路だった。
つづく
コメントへの返答
2019年6月30日 17:19
「金獲屍」

焼かねばならぬ
焼かねばならぬ
貨物車を焼かねばならぬ
このあいだの手違いで焼けた鍛高譚ビオレママの貨物車を満遍なく焼かねばならぬ。
半焼では中途半端に修理代しか出ぬので、フロントリップからCピラーまで丁寧にこんがり焼いた全焼扱いで新車購入費をせしめねばならぬ。

でもコレ焼くっつっても鉄じゃん。全部まるっといくのって結構ハードル高くね? なあ、柏木。

そんな私にうってつけのブツがこちら。
ハ〜イ〜オ〜ク〜ガ〜ソ〜リ〜ン〜(cv:水田わさび)

マイホームから他殺体までサッとひとふりであら不思議。受験に疲れた高校生からシリアルキラーまで、あらゆるクライアントのニーズにお応えする問答無用の第4類危険物第1石油類。今回はオクタン価96越えの大サービス。

いやいやいや、それはない。
さすがの私もそれは引く。
だってボヤじゃないやつじゃん。それもう。
事件じゃん。
ワイドショー顔出し案件じゃん。

青色したクリーチャーにツッコミを入れている私をよそに、こういう時だけ手際のいい柏木は貨物車全部まるっとガソリンくぐらせてからの流れるような点火。
からの間髪入れずに、それはもう思ってたのより2.5倍くらいの大炎上。

はい詰んだ。
はい人生詰んだ。

前回は執行猶予ついたけど今回はこれ無理よ。
見てこれ! 狼煙みたいになってるもの!
ほら、サイレン! 点火したら2分でサイレン!
そらそうだよな!狼煙上がってるもん!
ココですよ、っつって!!
どうすんだよこれ、柏木!
柏木〜?....柏木帰った〜?

またこのパターンかよ!!
また私一人でタイーホからの実刑コンボかよ!
んだよ、私の人生よぉぉお!!


ふと見ると燃え盛る貨物車の火の粉が前澤社長と剛力彩芽の愛の巣に....


もう少しだけ....生きようと思った。
2019年6月28日 23:02
そんなにもあなたは実出留を待つてゐた
たのしく青くあかるいエスエヌエヌスで
私の手からとつた一つのブルアアを
あなたのアレな手がぐわしと揉んだ
カアルピヌスいろの臭気が勃つ
その数滴の天のものなる実出留の汁は
ぱつとあなたの意識を正常(本人談)にした
あなたの鈍く濁った眼がかすかに笑ふ
わたしのコメにレスるあなたの発想の不健康さよ
あなたの海馬に知性はあるが
かういふ削除の瀬戸ぎはに
雨音子はもとの雨男となり
生涯の膿を一瞬に掃き出した
それからひと時
昔山巓でしたやうな深呼吸を一つして
あなたの機関はそれなりカノッサ
股間の後ろに挿した胡瓜の持主に
すずしく荒らす実出留を今日も推そう
コメントへの返答
2019年6月30日 17:20
「偏った注文の多い料理店」

一人の若くはないサンソが、すっかりジオン公国士官のかたちをして、今日も今日とて料理店へとやってきました。

洋館づくりの入り口には

Restaurant
西洋料理店
Sai Baba
アフロ

の文字。


待合室に通されてしばし待つも、置いてある新聞のラインナップがキオスクには並んでいない類に偏っていて嫌な予感。

「あ、注文いいですか?」

「本日のオススメはこちらの『ウパニシャッド瞑想』となっております」

となにやら宗教の匂い。

あ、これまずいとこ入っちゃったな。

慌てて席を立とうとするも織田無道似のボーイに帰してくれそうな様子はない。無理を押して強引に出ようとすると、通して欲しかったら、と10回クイズを強要される。

「修行するぞ、って10回言ってみ」

とやっぱり宗教の匂い。

「それはちょっと....」

と曖昧に目をそらしつつどうにか店を抜け出すと愛車森の妖精号に乗り込みフルスロットル。雪道で培ったドラテクとBARUSU安定の4輪駆動でヒラリヒラリと追っ手を躱すサンソ。

「これが4駆屋のクロカンの実力じゃい!」

高笑いとともに悪路走破性を遺憾なく発揮。追い縋る○○ウェィヴな集団をようやく振り切り、愛する家族の待つマイホームへ帰りつくも、家の前に横付けされた黒塗りのセンチュリーを見て全てを悟るサンソであった....
2019年6月29日 1:13
ゴキブリはケチャップがドロリと溜まった皿に頭を突っ込んで、背中が汗で濡れている。ゴキブリは足を伸ばし黒のストッキングを丸め、その丸まった黒い塊に、リリーに何も見えないんだ、黒い鳥は・・・縁に血が残るガラスは、ルノーの黄色ではなく、プーマのブルーになりたいと思った。

あれ、なんだろう。このスベりに滑ったイマイチなコメント・・・そうか、分かった。私は変態ではなかったんだ。

メガーヌの油温、さすがのノルドシュライフェを連続周回できるハイパフォーマンスながらローコストなマシンですね。ニュル動画でも多くのメガーヌがクラッシュしてる所からも分かるようにメガーヌは本当に多いんです。←ぜんぜん油温が上がらない理由は解明してないw
コメントへの返答
2019年6月30日 17:22
「アメリカ★ファウスト」

想いを寄せるオオサカ・ナオミを手にするため、遂にメフィストフェレスと事務所を通さぬ闇契約を結んでしまうヤーマ・チャン。

じゃあセッティングのほうは自分がやっときますんで、ヤーマ兄さんは直接現地にお願いします。

と存外気さくな売れない芸人風で段取りをかますメフィストフェレスに一抹の不安を抱きつつ、LINE(メフィストフェレスのアイコンがミケランジェロのピエタで魔界のコンプライアンスに震える)で送られてきた場所に行ってみるとそこは新宿ロフトプラスワン。

スタッフに案内されるままに足を踏み入れたら「渡辺直美展 Naomi’s party」というオチ。
なにかをこじらせているが具体的になにとは上手く言語化しづらい展示物を死んだ目で眺めていると、満を持してご本人登場。聞いてもいないのにご自身のアート()の解説やNYでの生活について語り出して止まらないご様子。

紳士で鳴らしたヤーマ・チャンもこれには閉口し、
「時よ止まれ、そなたはふとましい」
と心の声で絶叫するも実際口にしないあたりがやはり善人。

しかしなすすべもなく直美の自分語りに相槌を打つヤーマは、展示物の陰で闇契約を文春編集部に電話でリークするメフィストフェレスに遂に気づくことはなかった.....
2019年6月29日 7:31
吾輩わがはいは猫である。名前はまだ無い。
 どこで生れたかとんと見当けんとうがつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。吾輩はここで始めて人間というものを見た。しかもあとで聞くとそれは書生という人間中で一番獰悪どうあくな種族であったそうだ。この書生というのは時々我々を捕つかまえて煮にて食うという話である。しかしその当時は何という考もなかったから別段恐しいとも思わなかった。ただ彼の掌てのひらに載せられてスーと持ち上げられた時何だかフワフワした感じがあったばかりである。掌の上で少し落ちついて書生の顔を見たのがいわゆる人間というものの見始みはじめであろう。この時妙なものだと思った感じが今でも残っている。第一毛をもって装飾されべきはずの顔がつるつるしてまるで薬缶やかんだ。その後ご猫にもだいぶ逢あったがこんな片輪かたわには一度も出会でくわした事がない。のみならず顔の真中があまりに突起している。そうしてその穴の中から時々ぷうぷうと煙けむりを吹く。どうも咽むせぽくて実に弱った。これが人間の飲む煙草たばこというものである事はようやくこの頃知った。
 この書生の掌の裏うちでしばらくはよい心持に坐っておったが、しばらくすると非常な速力で運転し始めた。書生が動くのか自分だけが動くのか分らないが無暗むやみに眼が廻る。胸が悪くなる。到底とうてい助からないと思っていると、どさりと音がして眼から火が出た。それまでは記憶しているがあとは何の事やらいくら考え出そうとしても分らない。
 ふと気が付いて見ると書生はいない。たくさんおった兄弟が一疋ぴきも見えぬ。肝心かんじんの母親さえ姿を隠してしまった。その上今いままでの所とは違って無暗むやみに明るい。眼を明いていられぬくらいだ。はてな何でも容子ようすがおかしいと、のそのそ這はい出して見ると非常に痛い。吾輩は藁わらの上から急に笹原の中へ棄てられたのである。
 ようやくの思いで笹原を這い出すと向うに大きな池がある。吾輩は池の前に坐ってどうしたらよかろうと考えて見た。別にこれという分別ふんべつも出ない。しばらくして泣いたら書生がまた迎に来てくれるかと考え付いた。ニャー、ニャーと試みにやって見たが誰も来ない。そのうち池の上をさらさらと風が渡って日が暮れかかる。腹が非常に減って来た。泣きたくても声が出ない。仕方がない、何でもよいから食物くいもののある所まであるこうと決心をしてそろりそろりと池を左ひだりに廻り始めた。どうも非常に苦しい。そこを我慢して無理やりに這はって行くとようやくの事で何となく人間臭い所へ出た。ここへ這入はいったら、どうにかなると思って竹垣の崩くずれた穴から、とある邸内にもぐり込んだ。縁は不思議なもので、もしこの竹垣が破れていなかったなら、吾輩はついに路傍ろぼうに餓死がししたかも知れんのである。一樹の蔭とはよく云いったものだ。この垣根の穴は今日こんにちに至るまで吾輩が隣家となりの三毛を訪問する時の通路になっている。さて邸やしきへは忍び込んだもののこれから先どうして善いいか分らない。そのうちに暗くなる、腹は減る、寒さは寒し、雨が降って来るという始末でもう一刻の猶予ゆうよが出来なくなった。仕方がないからとにかく明るくて暖かそうな方へ方へとあるいて行く。今から考えるとその時はすでに家の内に這入っておったのだ。ここで吾輩は彼かの書生以外の人間を再び見るべき機会に遭遇そうぐうしたのである。第一に逢ったのがおさんである。これは前の書生より一層乱暴な方で吾輩を見るや否やいきなり頸筋くびすじをつかんで表へ抛ほうり出した。いやこれは駄目だと思ったから眼をねぶって運を天に任せていた。しかしひもじいのと寒いのにはどうしても我慢が出来ん。吾輩は再びおさんの隙すきを見て台所へ這はい上あがった。すると間もなくまた投げ出された。吾輩は投げ出されては這い上り、這い上っては投げ出され、何でも同じ事を四五遍繰り返したのを記憶している。その時におさんと云う者はつくづくいやになった。この間おさんの三馬さんまを偸ぬすんでこの返報をしてやってから、やっと胸の痞つかえが下りた。吾輩が最後につまみ出されようとしたときに、この家うちの主人が騒々しい何だといいながら出て来た。下女は吾輩をぶら下げて主人の方へ向けてこの宿やどなしの小猫がいくら出しても出しても御台所おだいどころへ上あがって来て困りますという。主人は鼻の下の黒い毛を撚ひねりながら吾輩の顔をしばらく眺ながめておったが、やがてそんなら内へ置いてやれといったまま奥へ這入はいってしまった。主人はあまり口を聞かぬ人と見えた。下女は口惜くやしそうに吾輩を台所へ抛ほうり出した。かくして吾輩はついにこの家うちを自分の住家すみかと極きめる事にしたのである。
 吾輩の主人は滅多めったに吾輩と顔を合せる事がない。職業は教師だそうだ。学校から帰ると終日書斎に這入ったぎりほとんど出て来る事がない。家のものは大変な勉強家だと思っている。当人も勉強家であるかのごとく見せている。しかし実際はうちのものがいうような勤勉家ではない。吾輩は時々忍び足に彼の書斎を覗のぞいて見るが、彼はよく昼寝ひるねをしている事がある。時々読みかけてある本の上に涎よだれをたらしている。彼は胃弱で皮膚の色が淡黄色たんこうしょくを帯びて弾力のない不活溌ふかっぱつな徴候をあらわしている。その癖に大飯を食う。大飯を食った後あとでタカジヤスターゼを飲む。飲んだ後で書物をひろげる。二三ページ読むと眠くなる。涎を本の上へ垂らす。これが彼の毎夜繰り返す日課である。吾輩は猫ながら時々考える事がある。教師というものは実に楽らくなものだ。人間と生れたら教師となるに限る。こんなに寝ていて勤まるものなら猫にでも出来ぬ事はないと。それでも主人に云わせると教師ほどつらいものはないそうで彼は友達が来る度たびに何とかかんとか不平を鳴らしている。
 吾輩がこの家へ住み込んだ当時は、主人以外のものにははなはだ不人望であった。どこへ行っても跳はね付けられて相手にしてくれ手がなかった。いかに珍重されなかったかは、今日こんにちに至るまで名前さえつけてくれないのでも分る。吾輩は仕方がないから、出来得る限り吾輩を入れてくれた主人の傍そばにいる事をつとめた。朝主人が新聞を読むときは必ず彼の膝ひざの上に乗る。彼が昼寝をするときは必ずその背中せなかに乗る。これはあながち主人が好きという訳ではないが別に構い手がなかったからやむを得んのである。その後いろいろ経験の上、朝は飯櫃めしびつの上、夜は炬燵こたつの上、天気のよい昼は椽側えんがわへ寝る事とした。しかし一番心持の好いのは夜よに入いってここのうちの小供の寝床へもぐり込んでいっしょにねる事である。この小供というのは五つと三つで夜になると二人が一つ床へ入はいって一間ひとまへ寝る。吾輩はいつでも彼等の中間に己おのれを容いるべき余地を見出みいだしてどうにか、こうにか割り込むのであるが、運悪く小供の一人が眼を醒さますが最後大変な事になる。小供は――ことに小さい方が質たちがわるい――猫が来た猫が来たといって夜中でも何でも大きな声で泣き出すのである。すると例の神経胃弱性の主人は必かならず眼をさまして次の部屋から飛び出してくる。現にせんだってなどは物指ものさしで尻ぺたをひどく叩たたかれた。
 吾輩は人間と同居して彼等を観察すればするほど、彼等は我儘わがままなものだと断言せざるを得ないようになった。ことに吾輩が時々同衾どうきんする小供のごときに至っては言語同断ごんごどうだんである。自分の勝手な時は人を逆さにしたり、頭へ袋をかぶせたり、抛ほうり出したり、へっついの中へ押し込んだりする。しかも吾輩の方で少しでも手出しをしようものなら家内かない総がかりで追い廻して迫害を加える。この間もちょっと畳で爪を磨といだら細君が非常に怒おこってそれから容易に座敷へ入いれない。台所の板の間で他ひとが顫ふるえていても一向いっこう平気なものである。吾輩の尊敬する筋向すじむこうの白君などは逢あう度毎たびごとに人間ほど不人情なものはないと言っておらるる。白君は先日玉のような子猫を四疋産うまれたのである。ところがそこの家うちの書生が三日目にそいつを裏の池へ持って行って四疋ながら棄てて来たそうだ。白君は涙を流してその一部始終を話した上、どうしても我等猫族ねこぞくが親子の愛を完まったくして美しい家族的生活をするには人間と戦ってこれを剿滅そうめつせねばならぬといわれた。一々もっともの議論と思う。また隣りの三毛みけ君などは人間が所有権という事を解していないといって大おおいに憤慨している。元来我々同族間では目刺めざしの頭でも鰡ぼらの臍へそでも一番先に見付けたものがこれを食う権利があるものとなっている。もし相手がこの規約を守らなければ腕力に訴えて善よいくらいのものだ。しかるに彼等人間は毫ごうもこの観念がないと見えて我等が見付けた御馳走は必ず彼等のために掠奪りゃくだつせらるるのである。彼等はその強力を頼んで正当に吾人が食い得べきものを奪うばってすましている。白君は軍人の家におり三毛君は代言の主人を持っている。吾輩は教師の家に住んでいるだけ、こんな事に関すると両君よりもむしろ楽天である。ただその日その日がどうにかこうにか送られればよい。いくら人間だって、そういつまでも栄える事もあるまい。まあ気を永く猫の時節を待つがよかろう。
 我儘わがままで思い出したからちょっと吾輩の家の主人がこの我儘で失敗した話をしよう。元来この主人は何といって人に勝すぐれて出来る事もないが、何にでもよく手を出したがる。俳句をやってほととぎすへ投書をしたり、新体詩を明星へ出したり、間違いだらけの英文をかいたり、時によると弓に凝こったり、謡うたいを習ったり、またあるときはヴァイオリンなどをブーブー鳴らしたりするが、気の毒な事には、どれもこれも物になっておらん。その癖やり出すと胃弱の癖にいやに熱心だ。後架こうかの中で謡をうたって、近所で後架先生こうかせんせいと渾名あだなをつけられているにも関せず一向いっこう平気なもので、やはりこれは平たいらの宗盛むねもりにて候そうろうを繰返している。みんながそら宗盛だと吹き出すくらいである。この主人がどういう考になったものか吾輩の住み込んでから一月ばかり後のちのある月の月給日に、大きな包みを提さげてあわただしく帰って来た。何を買って来たのかと思うと水彩絵具と毛筆とワットマンという紙で今日から謡や俳句をやめて絵をかく決心と見えた。果して翌日から当分の間というものは毎日毎日書斎で昼寝もしないで絵ばかりかいている。しかしそのかき上げたものを見ると何をかいたものやら誰にも鑑定がつかない。当人もあまり甘うまくないと思ったものか、ある日その友人で美学とかをやっている人が来た時に下しものような話をしているのを聞いた。
「どうも甘うまくかけないものだね。人のを見ると何でもないようだが自みずから筆をとって見ると今更いまさらのようにむずかしく感ずる」これは主人の述懐じゅっかいである。なるほど詐いつわりのない処だ。彼の友は金縁の眼鏡越めがねごしに主人の顔を見ながら、「そう初めから上手にはかけないさ、第一室内の想像ばかりで画えがかける訳のものではない。昔むかし以太利イタリーの大家アンドレア・デル・サルトが言った事がある。画をかくなら何でも自然その物を写せ。天に星辰せいしんあり。地に露華ろかあり。飛ぶに禽とりあり。走るに獣けものあり。池に金魚あり。枯木こぼくに寒鴉かんああり。自然はこれ一幅の大活画だいかつがなりと。どうだ君も画らしい画をかこうと思うならちと写生をしたら」
「へえアンドレア・デル・サルトがそんな事をいった事があるかい。ちっとも知らなかった。なるほどこりゃもっともだ。実にその通りだ」と主人は無暗むやみに感心している。金縁の裏には嘲あざけるような笑わらいが見えた。
 その翌日吾輩は例のごとく椽側えんがわに出て心持善く昼寝ひるねをしていたら、主人が例になく書斎から出て来て吾輩の後うしろで何かしきりにやっている。ふと眼が覚さめて何をしているかと一分いちぶばかり細目に眼をあけて見ると、彼は余念もなくアンドレア・デル・サルトを極きめ込んでいる。吾輩はこの有様を見て覚えず失笑するのを禁じ得なかった。彼は彼の友に揶揄やゆせられたる結果としてまず手初めに吾輩を写生しつつあるのである。吾輩はすでに十分じゅうぶん寝た。欠伸あくびがしたくてたまらない。しかしせっかく主人が熱心に筆を執とっているのを動いては気の毒だと思って、じっと辛棒しんぼうしておった。彼は今吾輩の輪廓をかき上げて顔のあたりを色彩いろどっている。吾輩は自白する。吾輩は猫として決して上乗の出来ではない。背といい毛並といい顔の造作といいあえて他の猫に勝まさるとは決して思っておらん。しかしいくら不器量の吾輩でも、今吾輩の主人に描えがき出されつつあるような妙な姿とは、どうしても思われない。第一色が違う。吾輩は波斯産ペルシャさんの猫のごとく黄を含める淡灰色に漆うるしのごとき斑入ふいりの皮膚を有している。これだけは誰が見ても疑うべからざる事実と思う。しかるに今主人の彩色を見ると、黄でもなければ黒でもない、灰色でもなければ褐色とびいろでもない、さればとてこれらを交ぜた色でもない。ただ一種の色であるというよりほかに評し方のない色である。その上不思議な事は眼がない。もっともこれは寝ているところを写生したのだから無理もないが眼らしい所さえ見えないから盲猫めくらだか寝ている猫だか判然しないのである。吾輩は心中ひそかにいくらアンドレア・デル・サルトでもこれではしようがないと思った。しかしその熱心には感服せざるを得ない。なるべくなら動かずにおってやりたいと思ったが、さっきから小便が催うしている。身内みうちの筋肉はむずむずする。最早もはや一分も猶予ゆうよが出来ぬ仕儀しぎとなったから、やむをえず失敬して両足を前へ存分のして、首を低く押し出してあーあと大だいなる欠伸をした。さてこうなって見ると、もうおとなしくしていても仕方がない。どうせ主人の予定は打ぶち壊こわしたのだから、ついでに裏へ行って用を足たそうと思ってのそのそ這い出した。すると主人は失望と怒りを掻かき交ぜたような声をして、座敷の中から「この馬鹿野郎」と怒鳴どなった。この主人は人を罵ののしるときは必ず馬鹿野郎というのが癖である。ほかに悪口の言いようを知らないのだから仕方がないが、今まで辛棒した人の気も知らないで、無暗むやみに馬鹿野郎呼よばわりは失敬だと思う。それも平生吾輩が彼の背中せなかへ乗る時に少しは好い顔でもするならこの漫罵まんばも甘んじて受けるが、こっちの便利になる事は何一つ快くしてくれた事もないのに、小便に立ったのを馬鹿野郎とは酷ひどい。元来人間というものは自己の力量に慢じてみんな増長している。少し人間より強いものが出て来て窘いじめてやらなくてはこの先どこまで増長するか分らない。
 我儘わがままもこのくらいなら我慢するが吾輩は人間の不徳についてこれよりも数倍悲しむべき報道を耳にした事がある。
コメントへの返答
2019年6月30日 17:24
「歿っちゃん」

親譲りの死にたがりで子供の時から失敗ばかりしている。小学校にいる時分学校の二階から飛び降りようとして失敗。

バターナイフでリスカを図るも失敗。

こよりで首を吊るも失敗。

失敗また失敗....

長じてからは中性脂肪や血圧の数値を気にしてダイエット中のOLのような食生活を送り、豆腐メンタルと健康優良な身体で黄泉路を駆ける準備は万端整っているにも関わらずやっぱり死ねない。

....そんな人生。

プロフィール

「時代人として省みれば「今年がなんの年であった」かは明らかだが、次世紀の星間ウーバーイーツ長者となる杉本哲太の曾孫が「チキンナゲットが初めて成層圏に達した年であった」と振り返る年になるのを僕たちはまだ知らない...」
何シテル?   12/19 14:28
車音痴の本の虫ですがRenault に巡りあい、たちまち魅了されてしまいました。 気楽にRenault Life を過ごすことが出来ればいいなと思います。
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