怒った女はかき乱された泉と同じ
泥だらけで見苦しく、純真さもなく、美しさのかけらもない。
カタリーナ 「じゃじゃ馬ならし」
「じゃあ装備も揃ったし、そろそろ山に行ってみるかい?(ニタァ」
「え? でもまだ免許とってそんなに経ってないし、低速旋回も安定しないし、一緒に帰って噂とかされると恥ずかしいし...」
「大丈夫ダイジョーブだよキミ、そんなに飛ばしたりしないで、ゆっくり山道を走るだけなんだからダイジョウブなんだよ」
「ホントですか? でも僕なんかがご一緒して足手まといになりませんか?」
「いやいや、俺たちももう歳だしそんなに走れないからね、ホントだよホント簡単な山道をちょっと走るだけ。走ってみんなで飯食ってさ、気楽に楽しむだけだから大丈夫なのさそうダイジョーブうひひひ」
...そんな会話が交わされたのは数日前のことだったでしょうか。
私がお世話になっている単車屋さんの方々は本当にフレンドリーで、パーツのことからライディングまで、親切にいろんなことを教えてくださいます。
車でもバイクでも、本当に人に恵まれて、私はなんて幸せものなんでしょう。優しさに満ち溢れたこの世界で、今日も素敵な方々とともに私のカーライフのページは綴られてゆくのです。
バイク乗りに悪い奴なんていないものねッ!
最高!バイク乗りさいこうッ!
そんなわけで雨乞岳というなんとも詩的な名前の山へやってきたワテクシ。
なんか真っ黒い小鳥さんが楽しげに囀って頭上を旋回しています
(ア゛ー!ア゛ー!)
あら、今日もステキなことが起こる予感、うふふふふ
よぅし、ポックンはりきちゃうぞうっ♪
9:00過ぎに現地集合して、いざゆっくりと山道へ出発ですっ♪
山道....山みc....み...ち...?
写真撮る余裕なぞなく、拾った画像イメージ
まさにこんな感じの連続でした。
....嘘だったんだな!!?
どんなとこにトーシロ連れてきてんだオタクらっ!
だいたいコレは道じゃないだろーが!
山!山だこんなもん!
....岩だらけの枯れた小川やら丸太の上やら絶壁やら。
いいだけ嵌るわすっ転ぶわ泥まみれだわ...
曰くまだまだ初心者コースらしいのですが、これでもかってくらい岩まみれの場所や、傾斜のきつい斜面を問答無用で超えていきます。
見ていると「こんなとこ行けるわけねえだろ」と言いたくなるような場所でも、いざクラッチを繋いで飛び込んでみると、なにがどうなってんのか右に左に後輪が跳ね飛びながら、向こう側にたどり着いてしまうのです。
バイクってこんなところまで走破できるのか...
自分の通った場所を眺めて唖然とするとともに、力強く私を前に運ぶバイクに心から感動します。
これはちょっと、もの凄く楽しいぞ、おい....
そしてしのごの言わずにスポーツです。汗だく。
こんなに汗かいたのいつ以来だろ?
もう何度目かわからないくらい転びまくって再起動しようとすると、ゴール近くでスターターがお亡くなりになりました。
登るもならず、下るもならず...
必死こいて押しがけし、皆さんに助けてもらいつつなんとか下山。
死ぬかと思ったんだぜ。
そんなわけで、断固として林道ではないお山の洗礼を受けて参りました。
ご一緒させてくださった皆さんは、ひたすら遅れる私にとても親切にアドバイスやサポートをしてくださり、これ以上ない恵まれた環境でお山を初体験することが出来ました。
有難い。
本当にお世話になりました!
Posted at 2020/02/02 19:16:42 | |
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セロー