そろそろ納車からの浮かれた気分も過ぎ、少しずつ冷静に相棒と接している今日この頃。「ロロロロ〜」と回るF4Rt がなんとも愛おしいです。
Unil Opal DRIVE 75w-90 は今日の感じでは少しカドがはっきりしている印象。前のASHはシフトの入りにカドがなくて「コクリコクリ」と粘性を感じましたが、Unil Opal は「コキンコキン」とより入り口でのクリック感があります。良し悪しは不明。もう少ししないとなんとも言えません。
久しぶりの休みかつ連休で、MEG3RSで無闇に走ってきました。
走りながら考えたことなど徒然と。
「足るを知る」は老子でしたか。
改めて考えてみると、273ps, 36kgmのFWDというのは、実は随分といびつなのではないかと思ってみたり。
踏み込んで加速すると、MEG3RSは綺麗な路面でない限りフロントが跳ねます。ピッチでフロントの荷重が抜けていくフィールと共に、路面に伝わるパワーのロスを感じる。
ノルドシュトライフェの路面も結構荒れているように見えるけど....、でもやはり、MEG3RSはサーキットの高速コーナーを最小限の電子制御で処理していくことに特化した車なんだなと思います。
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↑ウルゴン氏のソフトなステアリングの持ち方が好き。
↓修正舵少なっ! 何度見ても速い。オーバーステアで早めに姿勢作ってアクセル踏んで曲がってます。テストドライバーのセッティング意図と愛車の特性を知っていくうえで、こんな動画のあるMEG3RSは本当にラッキーだと思います。
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(3速の時の肘の角度からも多分、シート結構前かなあ?)
荷重が抜けてもべらぼうに速い車ですが、本当の意味で扱い切るとなればドライビングを組み立てて、如何にパワーを路面に伝えるか、前輪による駆動と加速でのリアへのピッチという撞着の狭間で楽しむことが本寸法かなと思います。
あけっぴろげにフルスロットル! よりも内向きに制約の中で最適解を突き詰めていくような気難しさで、当然、振り回すには技術が必要です。
同時に高速で2速、3速で加速すると、5000rpmあたりからとても気持ちいい音がする車で、ずっとその辺りで回したくなります。あけっぴろげにかっ飛ばしたいけど、トラクション不足のパワーロスは悔しい。そういうとこも撞着語法的でツボです。
S.B.Tでまた、サーキット仕様のClio2RS に乗らせてもらいました。
1100kg, 169ps, 20.4kgm(カタログ値)の2L NAエンジンは吹かすと一息でレブまで回ります。15年以上前、オドメーター17万キロの車なのに、先日試乗したスイフトスポーツよりもシャシー剛性は高いのでは(サーキット仕様なので補強されていると思います)?
軽くて頑強で気持ちよく上まで回って加速する。
こういうのが正統派のFWDホットハッチなんじゃないかな。やっぱりRenault Sport のアイコンはMegane2,3RS じゃなくてCLIO2,3RS だと思う。少なくとも日本では。
(そして見慣れるほどにMegane もClio も3RSより2RS のほうが格好良く見えてくる不思議...。)
「あんなでかくて重いのはもうシビックじゃないよね、’GT-R’みたいに名前変えて’Type-R’ とかにすればいい」
新型シビックについてそういう話を聞きました。本家を知らないのでわかりませんが、K20A V-Tec、
「1万でも2万でも回りたがる」だの
「あれNAなのにほとんど過給がかかるようなもん。
汚い。さすがHONDA汚い」
と謳われるもはや反則級の名機からK20Cターボ300ps にすることで得られたものってなんなのでしょう。
4輪独立の電子制御アダプティブダンパーとトルクベクタリング、レブマッチシステムとニュルのタイム....。
ではMEG3RSも含めて300ps界隈のFWD車が失ったものは?
「欧米ではスポーツ走行が文化として根付いている。対して日本は.....」よく耳にするフレーズです。でも日本にだって車好きはたくさんいます。その本当の楽しみ方を知る人達も。
絶対的な速さやタイム、スペックを求めていく先にはウラカンとかヴェイロンのような車があるのでしょう。
ビートやトゥデイ、106やsaxo のようなサーキットで愛されている車たちはそのヒエラルキーの坂道の道すがらにある車なのでしょうか? うーん、乗ったことがないのでわかりませんが、きっと違うんじゃないかなあ。
私はレーサーではないし、スピード狂でもないです.....たぶん。そんな私にとってはアルトワークスやデミオ15MBのような世界こそ、「しっかり振り回して、より正確にコントロールする」というfan to drive しているような気がします。
少なくともFWDのホットな走りの醍醐味は出力や絶対的な速度ではないと思うのですが....。
じゃあなんだろ?
いかんな、FWD乗りなのに醍醐味がわからない。
というわけで、少し時間をかけてFWDについてきちんと考えていきたいと思います。残業の日々も終わったことだし。
Posted at 2017/12/25 20:28:44 | |
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車徒然 | 日記