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土曜日の17時と言えば、AIR'Gで放送しているSuntory Saturday Waiting Bar Avantiです。

常連客の話を盗み聞きするというスタイルで様々な業界の著名人のお話を聞く事ができる、とても面白い番組ですので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

さて、今回の放送は

調味料～ラー油ブームの向こうに～
というタイトルで料理関係のお話でした。
ちなみに私は桃屋食べるラー油はまだ食べた事がありません。
沖縄の石垣島ラー油はうちにありますけど。

で、話の中で調味料マイスターを名乗る方がこんな事を言っていました。
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ちなみに砂糖のカロリーはご飯と同じで1gあたり4kcalしかない。脳はほとんど砂糖（ブドウ糖）で動くので、けっこう不足しがち。ダイエットしてても、ちゃんと砂糖を摂取した方がいい。砂糖を摂らないと頭が働かなくなってしまうんです。特に朝、甘いミルクティーなどはオススメ。
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ちょっと待て。
脳はブドウ糖のみをエネルギーとするのは本当ですが、だから砂糖を摂れというのは全然違う。
カロリーを持つものは
炭水化物4kcal/g
たんぱく質4kcal/g
脂質9kcal/g

で、炭水化物は分解されてブドウ糖として吸収されます。
だから、炭水化物を多く含むご飯などの主食を食べていればブドウ糖は不足しません。

我々生物は食物を食べる事で体を維持しますが、食べ物は全て消化してバラバラにしてからでないと吸収出来ないんです。

たんぱく質も同じです。
たんぱく質は分解してアミノ酸として吸収されます。
分解しないで吸収したら、豚肉食べたら豚になってしまう(笑)
巷の健康食品にはアミノ酸がうんたらとかいう物もありますが、肉や魚などを食べていれば十分以上にたんぱく質は摂れます。
だからアミノ酸なんか不足しないんです。
大体「アミノ酸1000mg！！」とか言った所で1000mg=1gですからね。
我々の体に必要なたんぱく質量は体重1kgあたり1g程度です。
だから60kgの人なら60gで十分。
でも現代人なら80g～100gは余裕で摂っているはずです。
アミノ酸はむしろ摂り過ぎですのでアミノ酸のサプリメントなんか要らないのです。

大体、肉や魚などのおかずを食べ過ぎるとたんぱく質だけじゃなくて、黙っていても脂肪も含まれていますので、カロリーも取り過ぎになりやすいです。
（刺身でも脂が含まれているのは分かりますよね？）

他にも言いたい事はありますが、今回はこの辺で。
水分補給の話に続き、最後まで読んでくれた方ありがとうございます。
ご質問などはコメントにどうぞ。

今年の夏は非常に暑かったですね！（過去形で書きましたがまだ暑かったりしますが・・・）

私の勤務する病院にも熱中症やら脱水やらで入院となった方が結構居ましたので、外来で点滴して帰った方も入れると相当いらっしゃったのではないでしょうか。

私も先日のフリー走行で水分を2L持参しましたが、途中で飲み切ってしまい、走行中に指が攣りました(汗)（オモステだから特に力が必要なので）

さて、予防法といえば当然水分補給ですが、未だに間違った事がTVなどで良く言われていますので、正しい事をお伝えしたいと思います。

汗をかいたら塩分も補給・・・
これは大きな間違いです。

汗は舐めると確かにしょっぱいですが、実際に汗から失われる塩分というのはごく僅か。
更に、人間の体は元々塩分摂取は1日1g以下でも間に合うように出来ているのですが、我々は日常生活で平均10g以上の塩分を摂取しています。
ですので、食事から十分以上に塩分は摂れていますので、汗をかいたからといって塩分を補給する必要は全くありません。

「のどが渇いても海水は飲むな」って聞いた事ありませんか？
体液よりも濃度の濃い物を飲むと、濃くなった体液の浸透圧を戻す為に更に水が必要になるのです。
まぁ、それは極端な話ですが。

じゃあスポーツドリンクが良いのか？
実はスポーツドリンクである必要も全くありません。
「スポーツドリンクは吸収が速いので云々・・・」
これは本当です。
しかし、脱水になる前に水分を補給していれば、吸収を急ぐ必要もないのです。
そして、スポーツドリンクを飲む事によるデメリットもあります。

①やたらとスポーツドリンクを飲めば太る元になる(笑)
これは電解質だけではなく、糖分も入っているので当然です。
糖分もある程度無いと吸収を速くする事はできませんから、スポーツドリンクには糖分が入っているのです。
ですので、0kcalのスポーツドリンクなど無意味に近い。

②運動時にスポーツドリンクを飲んでいるとバテるのが早い。
糖分摂ってエネルギー補給してるのにどうして？と思いますよね。
糖分を摂るとまず血糖値が上がります。血糖値が上がるとインスリンという血糖を下げるホルモンが分泌されるのですが、インスリンは血糖値を下げるだけではなく、脂肪の分解も抑制するのです。
つまり脂肪がエネルギーとして使われにくくなるという事。

ですから、運動中にスポーツドリンクを飲んではいけないのです。

運動の開始前や運動後にスポーツドリンクを飲むメリットはありますが、運動中にスポーツドリンクによる素早い水分補給を要求する状態＝脱水になるという事はその時点で水分管理は失敗です。

じゃあ何が良いのか。

答えは真水。

水をきちんと飲んでいれば脱水になどなりません。
それで追いつかないのは補給量と頻度が足りないと考えてください。
尿が少なく濃くなる場合は間違いなく水分足りていません。
そうならない量の水を飲んでください。

※ちなみにマラソンやサッカーなどの有名選手の栄養学についてのコメントは必ずしも当てになりません。
なぜなら彼らはスポーツのプロであって栄養学のプロではないからです。

最後に
全部読んでくれた人ありがとう！
折角ですので今後のご自分の水分管理に生かしてみてください。

一番太い線が全体の平均血糖

面白いのは二日目の昼前から0時まで（写真真ん中辺り）
この日は昼食はカレーライスで、その後運動会。
運動会ではパン食い競争であんぱんを食べ、15時の間食ではアイスクリーム、そして夕食ではバイキング、更に21時にはケーキという超高カロリーで対策したにもかかわらず、どんどん血糖が下がっていくと言う。

いやー運動量考慮してメニュー変更してなかったら恐ろしかった(汗)

手に持っているのは血糖測定器

お膝に置いてあるのは血中ケトン体の測定器
今や、ケトン体は尿中で計るものでは無く、血中ケトンで計るものだそうです。
0.6以上だと有意に高い値として見るようです（勉強不足）

ケトン体とは脂肪をエネルギーとして燃焼している時に発生する物質で、体に溜まると具合悪くなります。
健常者でも少しは出ますが、インスリン欠乏時は多量に発生します。

予防方法はインスリンをしっかり打つ事、水分をしっかり補給する事。

みんなで遊ぶだけでは無く、血糖コントロールのお勉強もします。

私は中学生を担当。

思春期の子は総じて反応が薄くて困ります(汗)

お勉強の後はバイキングで実践。
今年はみんな考えて選んでくれたようでした。