エンジンヘッドカバーガスケット 交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
前回の整備手帳の続きとして、1番スパークプラグホール内のオイル漏れの修理です。
経年によるエンジン熱でプラグホールのOリングのゴム劣化が原因と思われる。
エンジン不点火で警告灯が点く前にエンジンヘッドカバーガスケットを交換しました。
2
エンジン冷間時に作業を行いました。
今回、交換した部品はサービスマニュアル画像の2/4/5です。
※画像では4のワッシャー付き六角ボルトは1個だけのように載っていますが画像4枚目赤色丸のように11個で固定になります。
※画像のスタッドボルトは5の位置で載っていますが R60 / R61 ガソリンターボ車は真反対の位置(ピンク色⑤矢印)になります。R55 / R56 後期ターボ車もおそらく同様かと思われます。
3
ヘッドカバーガスケットシールセットはELRING製を購入。ボルトも新しく新調。
・ヘッドカバーガスケットシールセット
(純正品番11127582400)
・ワッシャー付き六角ボルト×11個
(純正品番11127612825)
・スタッドボルト×1個
(純正品番11127612826)
・ワコーズ 液状ガスケットメイク
※非ターボ車とはヘッドカバーガスケットシール、ワッシャー付き六角ボルトの品番や個数が異なるので注意です。
4
サクションパイプ、イグニッションコイルを外し、エンジンカバー周囲のカプラー等を外す。各カプラーは爪を上げて外すタイプばかりです。またカプラーの配線がカバーに固定されている箇所もありますが殆どがクリップではまってるだけなので何か挟めるプライヤーなどで真上に引っ張れば外れます。
写真の撮り忘れでまたサービスマニュアルの画像に頼ります。。
赤色丸11個の10mmボルト、黄色丸のブローバイホース、ピンク色⑤の8mmナットで締めてあるアース線を外した後に10mmボルトを外せば完全にカバーは外れます。
※ボルトはガスケットゴム穴に入れて締め付ける為(後述の画像参照)、ネジ穴から外してもガスケットゴム穴に引っ掛かってぶらぶらの状態になります。手で真上に引っ張れば外れます。
※ピンク色⑤に付いていた8mmナットは新しいスタッドボルトに流用。
※青色丸2個のカムシャフトセンサーは8mmボルトで止まっておりセンサーは真上に引っ張れば外れます。外さなくてもカバー取り外しに影響しませんがこの際なので洗浄するのに外しました。
5
このタイミングで本来変えるはずだったスパークプラグを交換。
・BOSCH スパークプラグ ZR5SI332
(純正品番12122293697)
エクステンションバーと12角14mmソケット(マグネット付き)で交換が可能。
締め付け規定トルク23Nmで取り付け。
6
古いガスケットやOリングを外してヘッドカバーを洗浄。新しいガスケット、Oリングを組付けします。
Oリングは硬化してて外すのにかなり苦労しました。。マイナスドライバーなどで力任せでやれば簡単に外れますが、樹脂パーツに傷が入って密閉不良が起き兼ねないのでOリングピックツールで慎重に作業しました。
何気に一番苦労した作業箇所です(^_^;)
画像は外す前のものでガスケットやOリングは潰れてヘッドカバーとフラットになってる箇所もあります。Oリングは指で押すと弾力が無く元の形状に戻らない状態まで硬化していました。
10年10万km車両ですが仮に1回も変えてないとしたらよくもってくれたほうだと思います(_ _)
ボルトは予めカバーとガスケットゴム穴にはめて車体に戻す作業になります。(画像左上)
ここは非ターボ車とガスケットとボルト形状が異なるので仕様が違ってきます。
7
10万kmに達したエンジンです。上を開けただけですが一応綺麗な方なのかな?
周りをパーツクリーナーでガスケットカスやオイルスラッジの油分汚れを取り除く。
紫色丸の位置にワコーズ液状ガスケットを盛りました。左の紫色長丸は指で少し伸ばして塗布。ワコーズ指定では塗布後5分以内の組み付けとなっているので指定時間内に組む。また組み付け後3時間は油分との接触禁止なのでオイル注入やエンジン始動は厳禁。
液状ガスケットの塗布については色々な見解がありますが、今回MINIの作業で多くの海外の方々がこの位置に塗布してたのでそれを参考にしました。
8
画像はボルトの締め付け順です。
※この画像は非ターボ車のヘッドカバーで10番目がターボ車に存在しないので無いものとして数え、9番目以降は対角線順に締めていきました。均等に圧がかかるよう3回に分けて整備書の順に締め付けました。
①エクステンションバーの手締めでトルクの掛かり初めまで締め付け。
↓
②ラチェットレンチで少しトルクが掛かるところまで締め付け。
↓
③トルクレンチで規定トルク10Nmで本締め。
外した各部品を戻して完了。
液状ガスケットの硬化うんぬんは3時間ですが夜に作業したのでそのまま一晩放置。
余分に横からはみ出て硬化していた液状ガスケットは翌朝カッターで切り落としときました。
定期的に交換する場所でもないですが、10年経過車両なのでこれを機に変えてよかったと思います。
〜2月2日追記〜
取り付けから2週間経過していますがプラグホール、エンジンヘッドカバー周りにオイル滲みは無いのでとりあえずは良しとします。
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