鑑定書が届きました。

こんばんは。
内容を拝見して思ったことは、ブランドに囚われないこと、ですね。
おっしゃる通り、自分が満足できるかどうか、です。
鑑定するのも人間なので完璧じゃなく、本物なのに偽物だと鑑定したり、その逆もあったりもすることでしょう。
何でしたら、新撰組の近藤勇の愛刀である虎徹も実は偽物説があります。
そして私はこう言うのです。「だったら何だ?」と。
「近藤勇の虎徹が本物であることにそなたに何の不都合があろうか？」とも。

おはようございます。
いつもコメントありがとうございます。
その通りなんです。ブランドは現代になって後からつけた人間の価値観であって、それに囚われるのはよくありません。
本来、御刀は武器ですからどこそこの誰々だろうと無銘だろうと本物であることに違いはありません。
しかしながら、人間の卑しいところで無銘の普通作に有名刀工の銘を刻んで騙そうとします。
近藤勇の愛刀である虎徹も、当時は今で言うと都内で一戸建て買うくらいの価値だったと言います。貧乏侍の近藤勇に買えるはずがない、との事で偽物だとする人もいますが、自分は当時、新選組を支援してたお金持ちがいて、そこから託されたのかも？とも思います。
余談ですが、虎徹の偽物で刀剣好きの近藤勇がわからないのであれば、虎徹ではなくてもよほどの業物だったと思います。当然、切っているんだからその切れ味に不満もなかったのでしょう。
また、池田屋事件の後、郷里の養父に宛てた手紙の中で、「下拙刀は虎徹故に哉、無事に御座候」と書き送り、他の隊員の刀はボロボロになったが、自分の刀は長曽祢虎徹だったので命が助かったということを述べています。

些か長くなりましたが、御刀を愛するのに必要な事はブランドではなく、その出来栄えだと思います。自分が見て好きになれる出来であれば、それが何時の、何処の、誰の作品であっても関係ありません。
その好きになった御刀に、あとから何時頃の物だろう？何処の産地で誰の作だろう？と考えるのが楽しいのです。
正に今回鑑定の御刀がそれに当たります。