
さて、本日はホテルを8時30分に出発し、朝ごはん食べたらバスで1時間半ほど揺られ、北朝鮮との軍事境界線近くのDMZ(非武装地帯)に行きます。
DMZとは、一切の軍事行動が禁じられた南北間の「緩衝地帯」です。
1950年6月25日に勃発した朝鮮戦争により、分断国家の道を歩むこととなった韓国と北朝鮮を、今なお両国を分け隔てているのが、北緯38度線付近にある軍事境界線です。
「非武装地帯」を意味するDMZ(Demilitarized Zone)は、この軍事境界線を挟んで南北それぞれ2km、幅4kmにわたる地域のこと。1953年に締結された朝鮮戦争の停戦協定により成立したエリアです。
このエリアには一般民間人は勝手に出入りできません。
途中からは制限区域になるので、韓国軍が配備されていて、バスの中まで韓国軍の兵士が入ってきてパスポートを確認します。
それにしても、韓国軍の兵士は若い。
韓国は徴兵制度があって、19歳~29歳の間に約2年間の兵役につく義務があります。
一般的な韓国人の男性は、大学を休学 → 軍隊 → 大学に復学というパターンが多いらしく、そのため19、20歳くらいが一番多いそうです。
非武装地帯ですが、現在も停戦中なだけですから、いつ北朝鮮が攻めてくるかわからないので、警備の兵士は帯銃してます。
当然ながら、韓国軍の正式小銃「K2ライフル」を首から下げてました。
その他、土嚢を積んだ所には無造作にK3 (分隊支援火器)が置いてありました(笑)
K3って、技術提供なのか、またはライセンス製造なのか、FN社ミニミ軽機関銃と瓜二つでした

(興味ない方はごめんなさい)
さて、そろそろ読み疲れたでしょうから、DMZ手前の観光地の紹介をします(笑)
まずは、臨津閣(イムジンガッ)観光地に立ち寄ります。
ここは、軍事境界線から南へ約7kmの場所にある大規模平和公園で、ソウルから自力で行くことができる北朝鮮に最も近い場所です。
観光していたら、ちょうど電鉄京義(キョンウィ)線が最寄の国鉄臨津江(イムジンガン)駅から走っていきました。
この先、2駅で終点・汶山(ムンサン)駅(約10分)になるそうです。
写真の右側の橋桁は、戦争のときに爆破された線路の残りだそうです。
電車が走っていたほうは新しく掛けなおした橋だそうです。
写真に見える川は北朝鮮と繋がっていて、進入してくる恐れがあるため川の両岸は監視所が一定間隔にあって、延々と有刺鉄線が張ってありました。
穴だらけなボロボロのかつての蒸気機関車が展示してありました。
これは、京義線長湍(チャンダン)駅で北朝鮮側の爆撃を受けて脱線し放置されていた蒸気機関車だそうです。
説明書きはハングル文字で読めませんでしたが、あとでガイドに聞いたら穴は銃弾の跡で、約1,000発の銃弾後があるそうです。
さあ、いよいよこれから制限区域に入っていきます。
まずは、制限区域の中の、韓国最北端の駅にあたる京義(キョンウィ)線都羅山駅です。
ソウル駅から58km、北朝鮮の首都・平壌(ピョンヤン)駅まで205km、開城駅まではわずか15kmの場所です。
都羅山駅へとつながる線路は北朝鮮の方まで延びており、将来南北の鉄道が連結した際には、都羅山駅が北朝鮮に向かう始発駅だそうです。(何時になるかわからないだろうなぁ・・・)
さぁ、いよいよ実際に北朝鮮が自分の目で見渡せる、都羅展望台に行きます。
ちょうど、他の観光客と重なってメチャ混んでました

まずは展望台の正面景色2枚。
かすんで見にくいんですが、キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!朝鮮の建物とか、国旗も見えました。
有料ですが、望遠鏡が設置してあるので安いからそれで見ると、国旗の色や模様までくっきり見えます。
続いて展望台左側景色。
韓国側の軍事施設や道路とかが見えます。
白人の若い男の子が、自録り棒で動画撮って、その場でブログアップしてましたよ(笑)
さて、この後は北朝鮮が秘密裏に侵攻のため掘ったいくつかのトンネルのひとつ、「第3トンネル」に行きます。
これは、1978年、軍事境界線にある板門店(パンムンジョム)から約4km、ソウルからはわずか52kmしか離れていない地点で発見されたトンネルだそうです。
発見されたトンネルは4本ですが、北ではそんなの知らねーって言ってるそうです

停戦合意しているのに侵攻のため掘ってるなんて・・・
ちなみにこのトンネルだけで1時間に3万人の兵力を送り込める広さだそうです
なんでも坑道は天井が低く、頭をぶつける可能性があるのでヘルメットをかぶらなければなりません。
コースをざっと書くと、まず坑道は73メートル地下なので、358メートルの坂道をくだって、その後まっすぐ245メートル歩くと突き当りがあって、そこは軍事境界線まで約200メートルだそうです。
で、ここでよ~く↑の説明を読んでください。
地下73メートルに行くのに358メートルの距離です。
計算すると傾斜角11度・・・・・・・・・・かなりの急坂でんがな
もう、ほんとに見た目も急坂でした。行きはよいよい帰りは・・・・・

だろうな~と思いながら下って行きましたが、その先には思わぬ悲劇が・・・
下り坂を何とか下るとその先はモロに岩肌が出た坑道になります。
この坑道が曲者で、身長176センチの自分は、ほぼ245メートルをずっと中腰で歩きました。
もぉ・・・・・こ、腰が死ぬ~

最初からわかってたら、いま腰が悪いから行かなかったです。
おまけに腰を屈めていても数箇所で頭を激ヒットしました。
片道245メートルですから、往復で490メートルを中腰で歩くようになります。
ちなみにこの坂道は、有料のトロッコがあるので個人で行くならそれで行ってもいいですが、腰が悪くて身長が150センチ以上ある方にはお勧めできません!!
ただ、ただ、ツライだけになります。
そんな腰の状態でやっと坑道を出たら・・・・
そう!
傾斜角11度の登り坂!!
はっきり言って、死にました。
こんなコース入れた幹事をう・ら・む~

このトンネルの全容は↓図のようになってます。
さて、その後は昼食に行きます。
韓国のうなぎだそうです。
うなぎの写真は後ほど、「韓国食べ物編」で紹介します。
庭園がきれいで特に写真の通り芝桜が見事でした。
その後、南大門へ行って買い物。
夕飯は待ってました!の焼肉

ところが、お店の近所がすごい煙。焼肉の煙なのか?と思ったら火事でした~(笑)
ちょうどお店が消防署のまん前で、緊急出動して行きました。
韓国の救急車。
赤色灯じゃなくて、目に優しい緑色灯なんですね~(笑)
もう、お腹いっぱいたべて、ホテルに帰って寝ます。
写真はソウルタワー。
ピンボケでスミマセン
韓国旅行3日目に続く。