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2015年12月24日 イイね!

備前おさふね刀剣の里 備前長船刀剣博物館 その2

昨日に引き続き、 備前長船刀剣博物館収蔵の日本刀を紹介していきます。

『刀 無銘(兼長)』 備前国(岡山県) 南北朝時代 刃渡り二尺三寸九分(約72.4cm)



備前長船・長義派 兼長の作と思われるが、この刀は磨上げられているため、銘がなくなっている。



磨上げに関しては下図を参考にしてください。
磨上げの目的は刀身が長すぎるため切り縮めて刀身全体を短くすることで、銘が完全になくなる程に磨上げられたものは大磨上と呼ばれます。時代が変り、戦闘様式の変化に伴い手持ちの太刀を磨上げたり、また所持者の好み、剣術の流派、手持ちのバランスを修正するためなどの理由により磨上げたりします。
今なら美術品ですから絶対にしませんが、当時は生き残るための道具ですから、武士の魂といえど使えてナンボでしょう。。。



はばきの周辺と刃文・鍛え肌
地鉄の映りよく見える優品



切先。
大切先となり、そりは少し浅め。




『刀 無銘(大宮盛景)』 備前国(岡山県) 南北朝時代 刃渡り二尺二寸五分(約68cm)



茎とはばき。
はばきは金無垢一重腰祐乗。
刀身は棒樋(棒状の樋)添樋(棒樋に沿って細い樋)掻き通しを掻く。



刃文と鍛え肌のアップ。
鍛は板目肌、乱れ映り淡く立つ。刃文は互の目に丁子。
この1口は、博物館で見た刀の中で一番のお気に入りww



切先。
大切先でとってもキレイ。




『刀 無銘(小反り派)』 備前国(岡山県) 南北朝時代 刃渡り二尺四寸一分(約73cm)



茎とはばき。
磨上げられて尚且つ二尺四寸一分も残っているところを見ると、作刀されたときは三尺以上あったのでしょう。



はばきと鍛え肌
板目肌に小模様の乱れ刃文。



切先。




『太刀 家助』 備前国(岡山県) 室町時代 刃渡り二尺二寸五分(約68cm)



茎とはばき。
樋は二筋樋(樋が二本そろっているもの)
余談ですが、ドラマ『子連れ狼』で主役の拝 一刀(おがみ いっとう)が好んで使っていた、『同田貫』という刀にも二筋樋が入っていました。



はばきと鍛え肌。
刃文は互の目に丁子刃が混じる。?は鑢掛け一重?。



切先。
樋の先端が唐突な形で終わってることから、戦闘で切先が折れて修正したと思われる(と書いてあったw)




『刀 康光(やすみつ)』 備前国(岡山県) 室町時代 刃渡り二尺九分(約63.4cm)



茎とはばき。
時代は打刀主流となり、茎は短く刃渡りも短めになる。



はばきと鍛え肌。



鍛え肌と刃文のアップ。
鎬地は黒く、鍛え肌はよく詰んで刃文互の目に湾れる。



切先。
中切先。物打ちあたりに刃毀れがあるのが惜しい。でも無くすと全体に身幅が減ってしまうのでこのままがいいのでしょう。



今頃ですが、刃文の名前に関しての資料を載せておきますねw





ひとまずはまた中断します。
まだまだありますが、また明日アップしたいと思います。





Posted at 2015/12/24 22:15:11 | コメント(1) | 御刀 | 日記

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