WRX STI ですが、納車から4ヶ月目を経過しました。
走行距離は1,000kmは超えて、3,000rpm縛りは解除して、徐々回転域を上げている最中です。
一昨日に6,000rpmまで、ハーフスロットルかつブースト圧を最大より半分~3/4程度かけて走りました。
まだまだ、本格的に全開にはしておりませんので、この車の性能は存分に堪能しておりません。
しかし、ここまで回しましたので、その片鱗は垣間見れました。
このような感じでの乗り方しかしておませんが、ここまでの主に走行性能に係わる部分であるエンジンや足回りについての感想を綴ってみたいと思います。
• エンジンについて
低回転域が、とても使いにくいです。びっくりしましたが、FD3Sより1,500rpm以下はトルクがないと思います。ダイレクト感にかけるクラッチフィールと相まって、街乗りでかなり乗りにくい車だと思います。
2,500rpm以上はトルクが湧いてきて、とてもパワフルで乗りやすいです、盛り上がり感はFD3Sよりメリハリがあります。しかし、見方によってはスムーズではない感じがします。
80年代ごろの昔の日産でよくあったドッカンターボの感覚にやや近いかなと思います。
現在、6,000rpm縛りですが、トルクフルさを感じますので、早く8,000rpm域まで回してみたいです。
エンジンのメカニカル音(振動音や摺動音)ですが、結構大きいです。4気筒だと仕方がない部分かも知れません。ノーマルマフラーが静かな分とても目立ちます。おまけに振動も大きい。
水平対向エンジンって、こんなにもガサツな感じがするのかとびっくりしています。
初代レガシー、二代目レガシー、GC、GDの頃から、EJ20エンジンの排気音、メカニカル音はあまり好みではないので、これは仕方ないかなと思っています。
当方は、どうも水平対向エンジンのメカニカル音、排気音って子供のころから好みでないんです。
実は、私はポルシェのエンジンさえもガサツに感じるくらいです。
ドコドコ、ガシャガシャ音がとても気になります。
まあ、レシプロエンジンの4気筒は、トヨタの3S-GE以来約20年ぶりなので、久しぶり過ぎて振動は、忘れてしまったのかも知れません。
その他乗ったことがあるレシプロ4気筒は、R30スカイラインのL型、ホンダZCくらいですが、EJ20ほどガサツな感じはしなかったと思います。
私は、直6やV6気筒エンジンの方がよほどスムーズで好みです。
長年、父や伯父、従妹が乗っていた日産V6のVG系、トヨタの直6の1G系(70~110系マーク2すべて)や1JZ(70スープラ)、3GR-FSE(初代マークX)の方がメカニカル音は周波数が高波長のが多いことや、振動も小さいためにとても静かでした。
まあ、私の直近の基準であるメカニカル音が、5速ギアで7,500rpmまでスムーズに回るREであるので、比べては酷なのかもしれません。
なお、パワー感は、6,000rpmを軽く回したのみの感想ですが、ブーストアップFD3Sと比べると絶対的なパワー感は物足りませんが、車体が重くなった今時の車としてはほぼほぼ不満はありません。
• 水温について
以前のブログでも、話題として触れましたが、高速道路を制限速度で流す程度のエンジン低負荷領域でも水温が高いですね。この暑い夏の時期の水温もびっくりするぐらい高いです。
この状態を続けると長期スパンでエンジンにダメージはあるでしょう。
それなりの高負荷の運転をする用途では、10年、かつ、10万km以上良好な状態で所有していくならば、ラジエター交換は必要になると思います。
この程度の冷却性能であると、スポーツ走行は無理でしょう。
燃費対策とはいえ、このラジエター容量では厳しいですね。
パワー見合いで、こんな薄いラジエターでよいの?という感じです。
聞いたところによると、GDBあたりよりラジエターは薄くなっているようですね。(インプにあまり詳しくないので間違っていたらすみません。)
この高めの水温設定でオイルクーラーもないですし、ハードに走る用途では油温もかなり上がるでしょう。
よって、短期的な対策として、純正指定粘度のエンジンオイルより、硬めのオイルを使用することにします。
エンジンオイルの熱的な劣化が進みやすいタービン冷却も必要なターボ車ですし。
当方は、10W-50程度のオイルを使用したいと思います。
将来的には、恒久対策として、ラジエターは容量アップを検討します。
冷却性能に余力があると、安心ですし。
• サスペンションについて
当方のVABは、EJ20 Final Edition なので、タイプSと同じ、ビルシュタインが標準で装着されています。
このビルシュタインかなり期待していたのですが、期待外れでした。
街乗りで使用する速度域での乗り心地が固すぎます。不快なゴツゴツ感が強いですね。
FD3Sでは、ハードな足回り仕様だった2型タイプR、4型タイプRSを所有していましたが、乗り心地面で悪評高いFD3Sより、同じノーマルベースではるかに乗り心地が悪いです。
この低負荷ピストンスピードの遅い領域での、バネレートとショックの減衰のバランスが悪すぎると思います。
ノーマルですので、バネレートは低いと思いますので、この遅い入力領域で減衰力が強すぎると思います。
減衰力調整ができないノーマルショックで、スポーツ性能を持たせるため、入力として速度の速い領域で減衰力を最適化されているんだと思います。
しかし、車のスピードを上げていくと、高速コーナーなどでは、ノーマルで設定されているバネレート程度では、バネが軟らかすぎるのでとてもフワフワした乗り味になります。
FD3Sのノーマル足の高速領域でのロール感は、18年前でしか経験していないのでほとんど忘れましたが、4型以前の足回りよりVABはロール感は顕著だと思います。
5、6型と同じくらいか、少し少ないでくらいでしょうか。
それにしても、VABってセダンボディの重心が高さに起因するのか、高速領域で腰高感が目立ちますね。
加えて、この高速領域でのノーマル足の軟らかさが相まってますます気になります。
それと、街乗りでの不快なゴツゴツ感も相まってこのサス+ショックは、本当にうんざりします。
結局、高速領域でバネレートに起因する安定感の不足が出るわけですから、こんなことなら、街乗りの乗り心地を重視した足回りの設定でよかったような気がします。
高速領域(スポーツ走行など)は、足回りを交換する前提でよいかと思います。
スバルとしては、ノーマル状態である程度の走行性能を取ったのでしょうから、このような半端な設定なるのはある意味仕方がなかったのかもしれませんが。
街乗りの乗り心地がもう少しよければ、当方も車高調を導入しようとは思わなかったかと思います。
街乗りに不満があるので、それを解消し、どうせなら高速領域、スポーツ走行などにも、対応できる車高調を導入したほうが良いなと思ってしまいました。
今回、VABはノーマルで乗るつもりでしたが、アラゴスタ、オーリンズDFV、アペックスN1ダンパー、TEIN RAなんかを使い慣れている当方としては、改めて車高調を導入したいなと思っています。
これらの足回りは、バネレートは高いのですが、それを抑え込める減衰力を持ち、入力の遅い領域でもとても動く足なので、街乗りでも乗り心地はよく、減衰を高くして高速走行すればしっかりとロールも抑えられて踏ん張りが効いた上でで、キャップ等の収まりもよくなり、結果的に速く気持ちよく走れます。
足が良くないと本当に気持ちよく運転できないと思います。。
街乗りから、高速域の運動性能を両立させるためには、それなりのグレードの高い車高調が必要だと実感しました。
ブーストアップなどより、足回りを先に手を入れたいなと思っています。
パワーより足回り性能が勝る方が、車は乗ってて楽しいですし。
VABは、ほぼほぼノーマルで乗ろうと思っていましたが、車高調などの便利さ、性能を知ってしまうと、やはりノーマル足では満足できませんね。
• 車体の大きさについて
一言でいうと都内で乗るには大き過ぎます。おまけにかなり見切りが悪い気がします。このボディーの大きさと見切りの悪さは、あまり好みではありません。
以前所有していた父親のマークXと寸法的にはさほど変わらないと思うのですが、それにしても街乗りで乗りにくいです。慣れればまた印象は変わっていくのかもしれませんが、都内の道路事情ではとても扱いくいです。
• 使い勝手について
車内ですが、かなり広いですね。後席の広さにびっくりしました。歴代マーク2、マークXなどに比べて足元がかなり広いです。
4人以上の利用で、とても使い勝手が良いです。
何気にトランクスルーも便利です。
加えて驚いたのが、トランク容量の大きさですね。かなり広く荷物が積めます。
当方にとっては、日常生活でハッチバック車などが必要がないくらいです。
これは意外な満足点でした。
以上、長々と綴ってみました。
○総評としては、以下のようになります。
・エンジンは、少々ガサツでメカニカル音が好みではない。
・FD3Sと比べると落ちるがパワー感はそれなりにあって、不満がない程度であり及第点はある。
・燃費対策及びラジエター容量に起因する水温設定が高く、長期的なスパンでエンジンダメージが心配である。(油温も高そうだ)
・ノーマルでの走行性能を重視しすぎ、日常生活の中でのショックの減衰設定が微妙である。
・車体の大きさは日常生活で取り回しに不便を感じるものの、車内、トランクも大きくて使い勝手が良い。
慣らしがまだ途中段階であるので、まだ気づいていない点もあるかもしれません。
慣らしが終了した後、引き続き色々と感想を綴っていきたいと思っています。