E60の後継車探しは難航します。
「冬はクルマ乗らないからいらない」これはまあ正解です。
しかし「クルマ探しにクルマがいる」これも真実。
知恵が足りませんなあ。
電動アシスト自転車で近所を回り、電車で神奈川あたりまで足を伸ばします。
問題は何を買うか。
E60後期型はどうやら予算300万越え、中期型ならもう少し安いのですが買い替えた意味を失うことは必至。
E63の630などはさらにおカネが飛びそうです。
もう一回、E39に行くか。これもありといえばありですが、面白味に欠けましょう。
そこで気がついたのがアルピナ。
B10というE39ベースのモノがあまり素のE39と値段が変わりません。
変わらないというのは語弊があるかもしれません。
数10万円しか変わらないといった方がいいでしょう。
とある杉並の店にあったE39-B10を見に行きました。
乗り出し200万ちょいですが、走行距離が3万km。
アルピナブルーの前期型です。イカリングがついておらず、ナビが古いヤツ。
この店は親子でやっていて息子兄が営業、息子弟がメカのようです。
兄ちゃんの方が猛プッシュ、父が泣き落とし系で攻めてきます。
何とかその場を乗り切ってアタマを冷やします。
チャリンコで行ったせいか、兄ちゃんがメガネの奥で嘲笑したこともネガでした。
中古車屋さんは「客の乗り馬」で懐具合を見ますなあ。
ちなみにお金持ちが客筋のディーラーに商談に行くとそれは顕著。
最も付き合いの長くなる近所のTOMATSUの営業にはひどい目に遭いました。
買おうと思ってハンコ持っていったら、「栗之介様、もうちょっとアタマを冷やした方がいいのではないでしょうか」と断られる始末。
案の定店がなくなっちまいましたが、あのおっちゃん今何しているかな?
改めてみるとE39はE60世代にない魅力があります。
他にも150万位のB10もちらほら。
大田区に見に行ったブツは並行モノの黒、これもなかなかイカしますがちょいヤレ気味。
E39武蔵黒で数々のトラブルを経験した栗之介、いざとなると腰が引けてしまいます。
今なら全く気にしない「保証なし」も当時は気になるところでした。
そんな時、ふと思いついたのが「Golfにしとくか?」です。
「おいBMWが好きなんじゃないの?」と思われるでしょう。
その通りでございます。
しかし名車の系列はBMWだけではないのもまだ事実。
「他のメーカーも勉強しとくか」。
この思いつきが現在まで続くクルマ遍歴の曲がり角でした。
勉強ですからそんなに高い予算はかけられません。
Golfを物色しているとおもしろいブツを発見。
2004年登録GolfⅤのGT、パサルトブラック+黒レザー、6速AT。
走行距離は4.4万km。
交通不便な新青梅街道沿いの某所までチャリンコでGo。
実車をみるとそこそこ程度がいい。
お値段、本体価格で108万円也。
当時のGolfⅤ相場としては高めですが、それには理由が。
コイツは事実上最後の正規輸入の左ハンドル仕様でした。
いろいろ好事家の間でも物議を醸す左ハンドル問題。
栗之介、特に左ハンにこだわっていた訳でもありませんが、コイツに引かれる気持ちにはこんなものがありました。
「アルピナのE39やらMモデルの練習用にうってつけ」
この頃、BMW5シリーズをふたつ乗り継いでBMW好きになった頃、すれ違う各種BMWやメディアの情報で気にかかるモデルがありました。
それがE31、8シリーズでございます。
めったにお目にかかれませんが、これが強烈にかっこいいのでございます。
80年〜90年代にクルマの世界に入ったものの通過儀礼、リトラクタブルライトがイカしております。
「おカネはそこそこあるけどブツがない」。
「それでGolfを仕事クルマにしてE31やらアルピナ探しにも使おう」と思い立ったのです。
試乗して状態を確認。
まあディーラー認定中古車ですから問題があれば後から直せばいいのは武蔵黒で経験済。
そしてこのディーラー網、TOYOTA系列の保証が適用できるのです。
しかも3年間の追加保証が何と3万円ちょいプラス。
2013年2月15日、その日のうちにハンコをドン。
3月中旬、店頭納車に出向いて引っ張って参りました。
ちなみに当家の駐車場はバックで入れると右側が隣家の壁。
左ハンだと降りやすいのもメリット。
右折が怖い、バスを抜けないのも確認済(笑)。
振り返ってみるとこのGolfVを「ちょい買い」したことで我がクルマ遍歴は全く違ったものになります。
そう考えると、350万のE60後期型を買わなかったことが転機ですなあ。
チャリンコをバカにされていなかったら、今頃E60の次何乗る?と悶々としていたのかもしれません。
TOMATSUのKさんに感謝いたしましょう。