お久しぶりでございます。
すっかりキーボード不精になった上に、ジュリアのトラブルが続いておりネガティブな話題は書く気が起きないので、超久々の更新となります。(ジュリアは近日復活予定!)
さて、今回の話題は開幕したアルファロメオ・チャレンジの関東第1戦でとあるショップさんに触発された事を書きたいと思います。
2月10日(日)アルファロメオ。チャレンジ2019が筑波サーキットで開幕しました。
前日に降った雪の影響はサーキットに向かう時だけで、午後からの走行となるアルチャレとしては、雪の影響をほぼ受けずに開催することができました。
今年の筑波の開幕戦は新設されたMitoクラスが11台の盛況、また、例年筑波ではまだまだ本気を見せない各ショップが開幕戦筑波から本気モードで勝負車両を持ち込むなど、開幕戦から話題の多いスタートとなりました。
しかし、私が触発されたショップというのは、アルファロメオをメインに扱うショップではありません。
草加市で輸入車販売をされる「畑野自動車」さんです!
「畑野自動車」さんと言えば、先ほど行われたオートサロンで超ワイドなランチア・デルタを展示して大きな話題をさらったのでご存知の方も多いかも知れません。
あの
ケン・ブロックも絶賛し自らブースを訪れ
(画像は社長のFacebookから引用させてもらいました。)
オートサロン終了後には、イタリア始め世界の車サイトで紹介され、今月号のティーポの表紙にもなってしまいました。
このランチア・デルタはアルファロメオ・チャレンジでまだボディがオレンジだった頃に何度もエントリーされていたので、アルチャレのスタッフとしてもこの状況は感慨深いものがありました。
そして、今後のこのデルタの方向性として、童夢の高橋社長の協力を得て、ボディパネルの一部カーボン化がなされるようです。
カーボン化したデルタがまたアルファロメオ・チャレンジで走ってくれたら嬉しいですね。
さて、デルタに関する話が長くなってしまいましたが、オートサロンから日も経っていないというのに、また畑野自動車がやってくれました。
それが、
「トン百クラブ」です。
正確に言えば、「トン百クラブ」は既に去年の筑波から参戦していました。
車両はFiat プントHGT ABARTHです。
10台も集まれば、プントHGT ABARTHは黄色が多いですから黄色い集団となります。
現在のプントHGT ABARTHの中古市場価格は30〜50万円程度。これにクラブ内規定となるようなイコールコンディションのチューニングを施して、レースに参戦してくるんですが、「トン百クラブ」はアルファに勝とうとはしていません。
レースに出る者であれば目指すはずの「トップチェッカー」を受けることなど考えていません。
何故なら、我々スタッフに決勝レースの「リバース・グリッド」を要求してくるのです。
「トップ・チェッカー」を目指すなら、誰よりも前のグリッドでスタートを切りたいところ・・・
でも「トン百クラブ」はバトルする事を選んだのです。
予選結果のグリッドなら早い車からグリッドに付くわけですから、決勝ではオーバーテイクが見られないまま、レースが終了するのもよくある事。
でも、「トン百クラブ」は仲間同士でバトルして楽しむ事を選びました。
この発想はアルファロメオ・チャレンジのスタッフの中には無かった発想!(スーパーカークラスなどで車両の力量があった際に採用したことはありましたが・・・)
まさに目に鱗でした。
そのレース模様はまさに楽しそう!
ほんと、スタッフの仕事を放棄して「俺も混ぜろ〜」と何度言いたかった事か(笑)
そして、レース終了後のドライバーの楽しそうな事。
このレースを肴にしたら、1週間ぐらい飲み続けても飲み会の話題に尽きなそう!
残念ながら、今回は私は「トン百クラブ」が出走するレースAをピットロードに送り出した後、次のレースB・Cのパルクフェルメ整列の仕事に従事していて、あまり「トン百クラブ」を観ることは出来なかったのです。
そして、その衝撃の事実を知ったのは、スタッフ反省会を終えて自宅に帰り、PCの電源を入れてFacebookを立ち上げた時でした。
Facebookのタイムラインの一番上に畑野社長(Facebookでお友達になっています)の動画投稿がありました。
そこにはこう書かれていました。
「試験的にクラブ内相互通話(グループトーク)を全員に導入。
○正しい使い方のイメージ
運行情報の共有
今日みたいにグリッドが長く最後尾は状況が見えないとか
後ろから速い車が来てるよ〜とか
初心者などへリアルタイムで注意喚起可能ですし。
超有効v
○もっと正しい使い方のイメージ
嘘も織り交ぜるのオッケーとしました。
ドライバーはより積極的に情報を確認せざるを得ず
結果として生存率を上げることができるんじゃないかな?的な
おっそいプントだから可能なことだと思いますが
もぅね。最高v なんでもっと早く導入しなかったんだレベル。
実際にはこのペースで15人が言いたいこと言いまくってレースしてる訳です。
そして並んだ時に
相手の目を見て優しい言葉をかけながら抜き去れます笑」
なんて楽しそうな事してくれてんだよ〜
スタッフの仕事する意欲が無くなっちゃうじゃんか〜(笑)
その動画には1コーナーでインに頭をねじ込んで「アンダー(ステア)出る!アンダー出る!アンダー出る!」と叫びながら当てられたくない前方車両に大外を回らせている間にオーバーテイクする車内映像が映し出されていました(爆笑)
残念ながら動画はYouTubeで投稿されたものではないので、ここにシェアすることは出来ませんでした。
いや〜、畑野自動車の社長は楽しい事を考えつくアイデア・マンですね〜。
グループトークはSportivaのツーリングでも採用できないか検討してみようと思います。
100万円でお釣りがくるような金額でレース車両が出来て、こんなに楽しめる。
レースへの敷居が低くなるだけでなくサーキットを満喫できる。
楽しむ事を最優先に真剣に考える。
草レース運営の端くれとして自分には無かった発想で、新たに触発された思いのこのアルファロメオ・チャレンジ開幕戦でした。
これからレースを始めてみようと思う方がいるなら、是非、畑野自動車さんを訪れてみてはいかがでしょうか?