早いもので、GT1300Juniorを所有してから2年が経過しようとしています。
という事で、先月末から車検にGT1300Juniorを車検に出しました。
今まで、大きなトラブルもほぼその場その場で直してきたつもりなので、今回は素通し・・・のつもりでした。
ただ、そう簡単にはいかなかったのです。
最初は工場長からの電話でした。
「1番プラグホールに水が溜まっています。年末のオーバーヒート症状の際、ガスケットが抜けた可能性があります。ブロックが歪んでいる可能性もありますので、エンジンを下ろして調査してみます。」
ええ〜〜〜〜〜っ、そんなの予定してないしお金なんて無いよ。
年末のオーバーヒート症状とは、12月も末のアルファロメオチャレンジに向かう途中、圏央道に乗って直ぐに、いつもと違う異変を感じました。
水温計がいつもより高い!外は零下という環境の中で120度近くを指しています。
たまらず、SAに入り圧抜きすると100度くらいまで落ちてきたので、先を急ぐと、まら120度に・・・。
次のPAで空の1Lペットボトルをよく濯いで、水を入れると、1本半を飲み込みました・・・。
その後、水温が上がることはなかったので安心してましたが。心配なのでスポルティーバさんに持ち込んだ時は、ラジエターキャップの圧が低いので、もう少し圧を上げられるものに車検時に交換しましょう という話だったのです。
もし、ブロックが歪んでいたら、また内燃機関屋さんで修正かけるのか・・・、いやガスケットが抜けるぐらいだから修正も効かないかもしれない・・・、そしたらブロックを探さないといけないのか・・・何ヶ月乗るの我慢したらいいんだ?
そもそもそんな修理費はらえる金なんか無いぞ!
数日後、工場長から画像が送られてきました。

ふむふむ、まずはエンジン下ろしたのね。

1番プラグのこの湿った黒さは何だ?そう言えば、いつも4番ばかりで、あまり1番プラグはチェックしてなかったな・・・

プラグホールに水が溜まったらしき跡が・・・。

ん?これはメタルガスケットか?

ピストンヘッドは大丈夫そうだけど、シリンダー内にも水が入って乾いたように白っぽくなってる?

メタルガスケットのコーティングが剥がれてんじゃん?
直後に工場長から電話
ブロックは曲がってる感じは無いですね。
面を軽く仕上げる程度でいけそうですが、メタルガスケットの黒いコーティング部分が剥がれてしまっています。
ここから水が少量ずつですが、水が入っていた可能性が大きいです。
原因はわかりませんが・・・
その話を聞いてあっと思う事がありました。
納車されてから1ヶ月後、キャブの調整が難しくて1番プラグを見た時に妙に濡れてテカテカしていたのを思い出しました。
その時は、こんなにガソリン濃くなっつてると思ったのですが、考えてみればガソリンなんて表面に付くぐらいの量なら直ぐ気化してしまうはず。
ということは、あの時から既に水はプラグホール。シリンダー内に進入してたんだなと・・・。
つまり、このメタルガスケットは初期不良を起こしており、運悪くそのガスケットを引き当ててしまったということか!?
新車で買った車ならディーラーを通して文句を言ってタダで治してもらうこともできるでしょう。
でも、自分が買ったのはフルレストアといえど、中古車と同じ扱いの旧車。
このガスケットを作ったところに文句は言えるかもしれませんが、工賃まで払ってくれるわけでもありません。
そして、エンジンを下ろしたなら、ついでにやらなければならない事がありました。
去年の秋に長野でドナドナされた原因、セルモーター破損で傷んでしまった軽量フライホイールのリングギアが始動時に新しいセルモーターとの相性が悪くバックラッシュ音が始動時に酷いので、フライホイールも交換しなければなりません・・・。
本当は今年の夏に交換する予定だったんですけど、エンジン下ろすならこの機にやってしまおうということになったのです。
ああ、諭吉様が・・・
さらに追い討ち
フライホイールも交換したけど、バックラッシュ音が消えないとの事で、セルモーターをオリジナルリビルド品に交換。
そして、リヤブレーキバッドが残り3mmで交換。
トドメに不調気味だったHIDライトがご臨終になりました。
以前から右が点滅状態になる事が多く、電圧が下がると消えてしまう事があったのです。
お勧めという事もあり、3000kの電球色に近いLEDを入れることにしました。
HIDであろと、LEDであろうと生粋のジュリア乗りからすると邪道である事に変わりは無いと思いますが、電球色になった事で罪の意識は小さくなった気がします(笑)
いや〜、GT1300Juniorの初車検、痺れました〜。
乗れない約1ヶ月の間、やはり自分のような貧乏人には乗る資格が無いのかな〜と悩んだりしました。
でも、帰ってきたGT1300Juniorに乗ってみると、以前より更に粒だちが揃ったエンジン音とまるでストレート6に乗ったような上品さがあって、この名器たるエンジンに再度惚れ惚れしています。
貧乏人故に、どこまで乗っていけるかわかりませんが、最後の最後まで足搔いて乗りつづけてやろうとは思っています。
っていうか、もう不安箇所はやり尽くしたよね?
さて、次はカフェ・ド・ジュリア2019だ!
