ヒューズからの電源取り出しについての補足
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
前回投稿した油温計&油圧計の取り付けの整備手帳で、ヒューズからの電源取り出しについて質問コメントを頂いたので、回答を兼ねて補足します。
追加メーターへのイグニッション電源(IG電源、IGNとも書く)を取り出すために、シルビアの運転席足元のヒューズから電源を引っ張ってきました。
myシルビアはHICASがないけれど、運転席足元のヒューズボックスにはHICAS用のヒューズが入っているので、ここを電源引き出しに利用したところ、下記質問を頂きました。
①HICASなしが前提で、そこのヒューズのA数は、いくつが最適なのでしょうか?
②ヒューズの上側端子VS下側端子で、どちらから追加配線を出すか?=つまりヒューズを通るのか?通らないのか?の違いが起こると思います。(電流[+上流]→[下流マイナス]とすると)上下位置どちら側の端子から出すのが良いのでしょうか?
③上側端子が下流側 でしょうか?
以下、質問の回答と、③の確認方法について書きます。
2
質問①HICASなしが前提で、そこのヒューズのA数は、いくつが最適なのでしょうか?
回答
まず、HICAS用のヒューズが10Aなので、これを超えないようにします。
その上で、
・ヒューズから電源を取り出すのに使ったエーモンの『ミニ平型ヒューズ電源(E511)』は、10Aヒューズ差し替え用だと5Aのヒューズが付いています。
電気回路として、元々のヒューズと取り出した先とに2分岐することを考えると、5Aというのは妥当だと思います。
・取り出した電源の先に接続する機器の電流スペックによります。
前回の追加メーターの取り付けだと、メーターのIG電源の電流が120mAで(取扱説明書で確認)、300mAのヒューズがメーターのIG電源線に付いています。
→追加する機器の最大電流値より多少余裕のあるA数のヒューズが機器側の電源ラインに付いていて、これが先述の5Aを超えないので、適切なヒューズが付いていると言えます。
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質問②ヒューズの上側端子VS下側端子で、どちらから追加配線を出すか?=つまりヒューズを通るのか?通らないのか?の違いが起こると思います。(電流[+上流]→[下流ママイナス]とすると)上下位置どちら側の端子から出すのが良いのでしょうか?
回答
上流=+から分岐させます。(上下位置どちらが+かは、質問③へ)
―(マイナス)から分岐すると、追加機器に流れる電流は、ヒューズ電源の本来のヒューズと、分岐線のヒューズの両方を通過することになってしまいます。
まぁ、電流が小さければそれでも動作はしますが、ヒューズには抵抗があるので余計なヒューズを通ると余計な電圧降下が発生
→追加機器に印加される電圧が低くなります。
12V車用の機器はだいたい10〜15Vの入力電圧で動作するように設計されていると思うので、10Vを下回ったら動作しない、というようなことも有り得ます。
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質問③上側端子が下流側 でしょうか?
回答
S15の運転席足元のHICASヒューズに関しては、
上側端子がマイナス(下流)、下側端子がプラス(上流)
です。
(HICASヒューズはエンジンルームにもあるので念のため運転席足元のほうに情報を限定)
なので、ヒューズ電源の分岐配線が下側の端子から出るようにしています。
運転席足元の他のヒューズも同じ向きだと思いますが未確認。
確認方法を続けて載せておきます。
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●ヒューズのどちら側が+かの確認
検電テスターを使います。
写真のようなもので、クリップをアースに繋いで反対側のペンみたいなのを持って先端の針を回路端子に接触させると、そこの電圧が+の場合は検電テスターのペン状になっている中のLEDが光ります。
(私が持っている検電テスターは6V以上で点灯)
6
いきなりIG電源のヒューズのところを検電するのではなくて、最初に検電テスターを正しく使えるか確認します。
まず、検電テスターのクリップをアース(GND)に繋ぐのですが、運転席足元のヒューズボックスから届く範囲で取る必要があります。
myシルビアは、写真の場所(右フロントフェンダーの外装パネル)でボディアースが取れました。
正しくアースが取れているかは、次に書くバッテリー電源で確認します。
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次に、キーOFFのまま、検電テスターの先端を、バッテリー電源が直接来ているヒューズの金属部分に当てます。
これでテスターのLEDが光れば、アースが正しく取れています。
光らない場合はアースを取る場所をいろいろ変えてみてください。
バッテリー電源が来ているヒューズは、運転席足元のヒューズボックスの蓋に記載の配置図でBATと書かれているところです。
写真はピンボケしていますが、一番下の段のルームランプのヒューズの金属部分に当ててLEDが光ったところです。
注意:光ったらそのまま当て続けることはせず、数秒以内に離します。
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検電テスターの正しい接続が確認できたら、極性を確認したいところのヒューズを抜きます。(今回はHICASヒューズ)
※抜かないと通電するので極性確認ができません。
キーをIG-ONにします。(目当てのHICAS用のヒューズがIG電源に繋がっているので)
※目当てのヒューズがACC電源ならキーをACCの位置にすれば良いです。
検電テスターで、ヒューズが挿さっていた上側の端子、下側の端子をそれぞれ当たって、どちらのときにLEDが点灯するか確認します。
下側端子のときに光り、上側端子のときには光らなかったので、下側が+だと分かりました。
確認が終わったら、キーをOFFにして、検電テスターを外します。
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