飛び石キズのリペア・再び

昨年12/10にトライしたガラスリペア。
それなりに跡が見えなくなったと思っていたのだけれど、いつの間にかまた当初の大きさのキズに戻ってしまったような…

つまり、前回施工したレジンが剥がれた？
今日は比較的、太陽光が強めだったので、リベンジすることにした。

写真のＡの下にある「1」左側に見えるのがそのキズ。

では作業開始。

前回同様、パラパラ漫画の世界でご紹介。

ちなみに今回は英文マニュアルの本文と、その素人翻訳を付けてみる。

-------------------------------------
【Windshield Repair Instructions】
【フロントガラスの修理手順】

１．Clean Damaged Area
　　傷んだ部分を奇麗にする

Clean out any loose glass particles from pit (hole caused by striking object) of the break using pin from injector.
インジェクターのピンを使用して、ブレークのピット (石が当たってできた穴) から細かなガラス粒子を取り除きます。

Replace pin after use.
使用後はピンを交換してください。

Clean area surrounding break using a dry cloth or paper towel.
乾いた布またはペーパー タオルを使用して、傷んだ部分の周囲を奇麗にします。

２．Mount Seal to Windshield
　　台座シールをフロントガラスに取り付ける

Peel backing off one side of adhesive seal.
粘着シールの片面の裏紙を剥がします。

Line up hole in seal with PIT (pointing Tag upward).
シールの穴を傷んだ部分に合わせます (タグを上に向けます)。

Press seal to glass.
シールをガラスに押し付けます。

Run fingers around seal to insure a good bond.
シールの周りを指でなぞって、しっかりと接着させます。


-------------------------------------
台座シールはまだ残り 2枚あったので、裏面の剥離紙を剥がして、キズが穴のセンターになるように貼り付け。

前回、この貼り付けが弱かった可能性があるので、指で押した上でスクレイパーを使用してしっかりと貼り付けた。

３．Remove Backing from Seal
　　台座シールから裏紙を剥がす

Peel backing from top side of adhesive seal.
粘着シールの上面から裏紙を剥がします。


-------------------------------------
表の赤い剥離シールを剥がして台座接着面を出す。

４．Mount Pedestal to Adhesive Seal
　　台座を粘着シールに取り付ける

Line up pedestal with adhesive seal making sure tabs match up.
タブの位置が合っていることを確認して、粘着シールで台座を並べます。

Press pedestal to glass.
台座をガラスに押し付けます。

Run fingers around pedestal to insure a tight bond.
台座の周りを指でなぞって、しっかりと接着させます。


-------------------------------------
台座を、タブの位置を合わせて貼り付ける。

ここでも指で押し付けてしっかりと接着するようにした。

５．Place Resin into Pedestal
　　台座にレジンを注入する

Cut tip off resin container to open stem.
ステムを開くためにレジン容器の先端を切り落とします。

Place stem 1/4 inch into pedestal opening.
ステムを台座の開口部に 1/4inch= 6.35mm ほど入れます。

Slowly squeeze 5 to 6 drops into pedestal.
台座に 5～ 6滴ゆっくりと絞ります。

Wipe any excess resin from tip with cloth & save the empty container for Step 11.
容器先端から余分なレジンを布で拭き取り、空の容器をステップ11のために取っておきます。


-------------------------------------
台座のレジン注入口にレジンを 5～ 6滴入れるのだが、相変わらずシャボン玉のようになってしまって中に入っていかないのはどうしたらいいのやら。

と思ったら、上記のような説明が。(6mmほど差し込んで滴下するってホントか？)

６．Connect Injector to Pedestal
　　台座にシリンジを接続する

Insure plunger tip is positioned in injector barel just above the pin valve.
シリンジの先端がピンバルブのすぐ上のシリンジバレルに配置されていることを確認してください。

Press fit injector into pedestal with the pin valve lined up with the tab.
タブに合わせてシリンジを台座に圧入します。

Insure connection is tight.
接続がしっかりしていることを確認してください。


-------------------------------------
台座にシリンジをねじ込む。

７．Lock Plunger in Vacuum Position
　　真空位置でプランジャーをロックする

Hold injector with one hand, pull plunger upward with the other hand.
片手でシリンジを持ち、もう一方の手でプランジャーを上に引き上げます。

Lock plunger by engaging lower notch in plunger with spring clip.
プランジャーの下部のノッチをスプリングクリップにかみ合わせて、プランジャーをロックします。

Release hands and aldevice to remain in locked position.
手を放し、デバイスをロックしたままにします。

Let sit 10 minutes.
10分間放置します。


-------------------------------------
シリンジが抜けないように注意しながらプランジャーをゆっくりと引き上げていく。

が、負圧が強くて思うように上がらないし、上がってもスプリングクリップで押さえきれない感じで困っていたら、どこからか負圧が抜けてしまったのか、急に軽くなった。

８．Fill Injector with Air
　　シリンジに空気を入れる

Take injector out from the pedestal, make the plunger to its maxi position put the injector back to the pedestal.
台座からシリンジを取り出し、プランジャーを最大位置にしてシリンジを台座に戻します。

To max injector out.
シリンジ出力を最大にします。


-------------------------------------
前回はここでシリンジを外さなかったのだけれど、英訳してみるとどうやら一度台座から外して大気開放するらしく読めたので、そのようにしてみた。

その後、プランジャーを目一杯引いた状態でシリンジを台座に取り付けた。

９．Move Plunger to Pressure
　　プランジャーで圧力をかけます

Hold injetor with one hand and rotate plunger releasing spring clip from lower notch.
シリンジを片手で持ち、プランジャーを回転させて、スプリングクリップを下のノッチから外します。

Depress plunger downward engage upper notch with spring clip.
プランジャーを下に押し下げ、上部ノッチをスプリングクリップにかみ合わせます。

Let sit for a min of 20 minutes.
20分間そのままにします。


-------------------------------------
前回失敗したスプリングクリップ部分は、カッター加工済みなので今回は何とかロックすることができた。

そのまま 20分以上放置…

と思ったら 1分くらいして前回と同じようにどこからか正圧が抜けてレジンが飛び散ってしまった…orz

またもや失敗である。

それでもここで止めるわけにもいかず。


-------------------------------------
10．Remove Pedestal from Glass
　　台座をガラスから外す

Loosen outer edges of pedestal with a sfety razor.
安全カミソリで台座の外側の端を剥がします。

Once top part of pedestal and seal is bent away from glass surface, grip pedestal tab as shown.
台座とシールの上部がガラス面から離れたら、台座タブをつかみます。

Slowly pull up until removed.
剥がし切るまでゆっくりと引き上げます。

Wipe and remove excess resin.
余分なレジンを拭き取って取り除きます。


-------------------------------------
ということなので、取り外した…(-_-;)

11．Pit Filing Procedure
　　ピットファイリング手順

Hold resin container in one hand and make ready the clear curing film in the other hand as shown.
片手でレジン容器を持ち、もう片方の手で透明硬化フィルムを用意します。

Slowly squeeze resin container applying a drop of resin in pit.
ピットにレジンを一滴落として、レジン容器をゆっくりと絞ります。

Place clear curing film over pit holding resin in the pit.
ピット内にレジンを保持しているピットの上に透明硬化フィルムを置きます。


-------------------------------------
キズの位置にレジンを数滴垂らし、透明硬化フィルムを乗せてスクレイパーで気泡を抜く。

12．Curing & Finishing
　　養生・仕上げ

Run safety razor lightly over clear film to vent out any air bubbles.
透明なフィルムの上に安全カミソリを軽く当てて、気泡を出します。

Note: Ultra violet sun rays cure the resin.
注: 紫外線はレジンを硬化させます。

Park vehcle in direct sunlight for 15 minutes.
車両を直射日光の当たる場所に 15分間駐車します。

(On hazy days park vehiclein sun light for minimum of 1 hour.)
(もやのかかった日には、車を太陽光の下で最低 1時間駐車してください。)


-------------------------------------
今回は念のため、そのまま 90分以上、太陽光の下に置いておいた。

13．Finish
　　仕上げ

Scrap off cured resin and clear film flush with the glass surface using safety razor.
安全カミソリを使用して硬化したレジンと透明なフィルムをガラスの表面と同じ高さに削り取ります。


-------------------------------------
透明硬化フィルムを剥がして、残った部分を安全カミソリで奇麗にそぎ落とし。

やはり前回と同様、レジンがまだ少し柔らかい感じがした。(早過ぎたか)

結果、キズは前回同様、目立たなくはなったが、さて、耐久性はどうだろう。