
ここ最近、『ブランド』という意味を追求しています。
ブランドと言って、直ぐに思い付くのがバッグやアパレルだと思いますが、そもそも『ブランド』に付いて考えたことがありますか??
女性に人気のある『シャネル』や『ルイビトン』、それが『ブランド品』として世界中の方々に愛されたのは何故なのでしょうか?
率直に答えを申し上げますと・・・一度購入した製品は、一生涯使い続ける保障をいたしますよ。と言うこと。もちろん、デザインの合い沿いや縫いに関しても職人が1つ1つ丹精込めて製作したもの。そして一生涯の保障とは、糸の解れや生地へのスリキズなどが入っても、責任を持って修理いたします。ということから、多くの方に愛され、日本でもブームになったわけです。
ただし日本では、ブランドという本来の意味ではなく、ファッションリーダーとなる著名人やタレント、そしてモデルを広告塔として起用し、同じものを所有したい。高価なモノ=贅沢品=見栄を張る=所有することがステイタス。として、上手いようにメーカーやメディアに嵌られただけのこと。それを持って、自慢している人たちを見ると哀れだと思う。
実は、こちらのブログでも登場している『肝命』のオーナーも、六本木の老舗イタリアンレストランの料理長を10数年に渡り務めた方。土地柄、政財関係者をはじめ多くの著名人がマスターの料理を愛して訪れたそうですが、彼はこれまでの功績と地位を捨て小さな料理屋をはじめた。
ボクが肝命を訪れたのは、昨年の10月頃。マスターの料理を口にした瞬間、只者では無いと感じた。難しい表現はできないけれど、一言『美味い』と思った。タバコを口にすることなく、黙々と食べてしまった。それがマスターとの出会い。そして肝命に通うようになり数ヶ月、遂にマスターの過去を知ることになった。
彼がイタリアンを離れ、小さな料理店を始めた理由は・・・連日予約でいっぱいとなり、次第に店がブランド化され、イタリアンに金粉を掛け、お客に出すようになったとき、これは自分の求めている料理ではないと・・・。
マスターとそんな話をしていて、マスターがボクに「ウチの店に何を求めていますか?」と・・・。ボクは「ここに来れば、安心して料理を食べることができる」ただそれだけです。と答えた。マスターは、「ありがとうございます。私はそんなお客様が足を運んでいただけることが1番の喜びです。」と・・・。
結局、ブランドって何なのかな?と考えたときに、1番は安心して使うことができる。単純なことだけど、そういうもんだと思う。それは、新しく入ったボメックスにも言えること。単純に、お客様が安心して購入することができること。なんじゃないかな?と思う。
それはチューニングショップに関しても同じことだと思う。安心して、愛車をメンテナンスしていただける。求めることをしていただける。たったそれだけのことかも知れないけれど、安心して任せられることができる。愛車を託すことができる。
規模は小さいかも知れないけれど、立派なブランドだと思う。
GT300ストリートVer.では、自分の信頼できる仲間、そしてチューナーやメーカーの開発者と共に製作を行なって来ました。製作中は、何の不安も抱くことなく作業を任せることができた。そしてクルマが完成した。
普通の人から見れば、外装が凄い。エンジンが凄い。単なるそれだけかも知れないけど・・・。でもね、ここ数ヶ月色々なことを考えるとね、GT300に貼られているステッカーこそが、ボクが感じたブランドなのかな??って、思うんですよ。
シールがカッコイイ。ロゴのデザインがカッコイイ。とかじゃなくて、全てが本物だからカッコイイのかな?って・・・。
中には、無名のショップや無名のメーカーもあるかも知れないけど、それは単にメディアに登場していなかっただけ。単に我々が知らなかっただけ。だった様な気が・・・。
世の中には、ブランド被れな人が沢山いますし、ブランドの意味も解からず購入している人もいますが、ブランドは会社の規模やロゴでは無いんです。雑誌だって全てが良いわけでもないんです。重要なのは、製作に携わる人間のこだわりでもあり『魂』だと思うんです。会社の規模が小さかろうが、そんなものは関係無いと思うんです。GT300ストリートVer.を通じて、本物のチューニングカー作りを目指して、自分自身が本物を知るようになった。人として本物を見極められるようになった。凄く良い経験をさせてもらったと思っています。
今年の東京オートサロンでは、2台のクルマを展示させていただきました。GT300ストリートVer.とAE111レビン。AE111レビンの方は、ボメックスの新作エアロを発表するための材料として展示を行なったわけですが、塗装や仕上げ、その他のパーツに関しては、私が吟味して選んだパーツや職人さんによるものです。
同じスペースに新型GT-RやBMW M3が並んで展示されましたが、クルマとしての注目度は2台のレビンに軍配が上がりました。世間一般で高級スポーツカーとして認知されているM3や新型GT-Rがレビンの引き立て役に・・・。
通常では考えられないことかも知れませんが、それこそがプロ魂であり、本来の美しさだと思います。サロン初日の夜に、隣のブースではM3とコンセプトカーのGT-Rを入れ替えていましたが、翌日も翌々日の結果も同じでした。
知名度があるから『ブランド』では無い。それは今の会社にも言えること。
見せ掛けだけのブランドではなく、本来のブランドにすることがボクの目標。
そしてユーザー方たちに、本物を知って貰うことがもう1つの仕事でもあり、ボクの目標でもあります。
大きな目標かも知れませんが、雑誌というメディアの仕事。そしてパーツメーカーというモノ作りの仕事を通して、本物を追及して行きたい。
新しい会社のお手伝いに加わって早1ケ月、最近そんな事を思っています。
どこまで実行できるか?
それとも思っているだけで終わってしまうのか・・・??
Posted at 2008/02/24 18:37:13 | |
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