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イイね!
2015年02月19日

タイヤ横力の説明の図

今日は「説明」についてのお話です。

ところでタイヤってなんだか不思議ですね。
タイヤ自体はエネルギを生みださないのに、地面に食いついたり、ころころ転がったり、いろんな面があります。
近年、タイヤの研究はとても進んでいるそうですが、まだよく分からないことも多いそうです。
僕はあほなので尚更よく分かりません(笑)







さて、タイヤの入門書などでコーナリングフォースが発生する仕組みのところを読んでみると、大体こんな図が載っています。
タイヤがどのように変形するかを見ていくことで、発生する横力を明らかにするための図です。
これ。文献によりますが、ときどきこんなふうに横向きに載ってることがあります。
思いっきりナナメに載ってるのもあります…。

クルマを運転するとき、普通の人は正面を向いて運転するので、右に曲がりたいときは右にハンドル切るし、左に曲がりたいときは左に切りますね。
当然、タイヤは右方向か左方向に動きます。
この図のように、上下方向に動くわけではありません。

ところで、大事なことなのですが、タイヤの入門書を読む人は、タイヤ横力発生のメカニズムを「まだ分かってないから」読むわけです。
すでに分かっているのではなくて、まだ分かっていないから、メカニズムを理解するためにうーんうーんと悩みながら頑張って読むわけですね。
いろんなイメージを膨らませ、自分の感覚に照らし合わせながら想像し、理解しようとするわけです。







上下左右どの方向へどんなふうに変形し、どのような力が発生するのか?
こういった図を説明/理解しようとする場合、ハンドル切ってタイヤが動く方向はどちらなのか?という大前提を正しく合わせることが重要です。
僕はあほなので、この図を初めて見たとき「えっと、ハンドルを切ると…んん?」と思いながら、仕方ないので頭を横に傾けて「うーん」と悩みました。首が痛くなりました(涙)
うそです実際は脳内でせっせと変換しました(笑)







正面に向けて説明するほうが、理に適っています。
説明する側の都合で横とかナナメに書かれても、読むほうは分かりません。
同じことを説明するなら、分かりにくいよりも、分かりやすいほうが確実にヨイので、専門書を書かれる偉い先生方はもっとしっかりしてもらいたいものです。
素人の日記じゃあるまいし、自分の書きたいようにだけ書いて「理解できないのは読む側が悪い」という態度でいるのだとしたら、それは怠慢です。

「何故この図を横に向けて載せているのか?」というのは、たぶん紙面のスペース上の問題だと思います。
書籍を発行するにあたってはいろんな制約があるので、まぁ仕方ないこともあります^^;

ちなみに進行方向を正面とするか、タイヤの向きを正面とするかは、賛否が分かれるかもしれません。
ブリヂストンさんが絡んでいる文献は、大抵タイヤの向きを正面としているようです。
それはそれぞれの考え方で構いませんが、ともかくとして、「読む側にとって分かりやすい」示し方はどういうものなのか?ということを、ちゃんと意識することが大事です。

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思うに、知識というのは「説明しようとする人」と「理解しようとする人」の双方が、それぞれに努力すべきなのだろうと。
「僕が今この記事で伝えようとしていること」についても、立場としては僕が「何かを説明しようとする側」で、読む人は「それを理解しようとする側」です。
読む人は「なに言ってんだこいつ???こういうことが言いたいのか?」と、書き手の意図を理解しようという努力をしてくれるわけですし、そうであるならば、僕は僕で、読んでる人が「もっと分かりやすいように」という努力をしなければいけません。
どの順番で、どの画像を使って、どういう構成の文章で伝えるか…。
いろいろ考えて、自分が出来る努力は、出来る範囲できちんとしておかなきゃいけません。

ロールセンタはどのように決まるか」という記事において、僕がやりたかったことは、そういうことでした。
このページの説明はとても丁寧だと思いますけど、これ読みながらすぐに理解できる人って少ないんじゃないかと思うんですよ^^;
もちろん、すでに理解している人は別です。
でも、読む人は「まだ分かっていないから」読むわけです。

雑誌の記事などでは、「説明する側の努力」というのはもっと少ないように思います。
制作期間が短いし、専門知識もないだろうし、仕方ないと思う面もあります。
ただ、その結果どういうことが起こるかというと、こういうことに繋がっていくわけです。
人それぞれ都合がありますので、こういった勘違いが起こることも仕方ないとすれば、しかし、どこかでそれを補ってあげなきゃいけませんね。

やはり人には得意・不得意がありますから、「得意分野で能力の高い人は、能力の低い人に対して、どういうふうに向き合うべきなのか」というのを、僕はときどき考えるわけです。
もう少し言えば、"すでに"能力の高い人が、"今はまだ"能力の低い人に対して、どのように振舞うべきなのか。
一人前のプロドライバーが、初心者に対して「へっ、こんなこともできねーのかよ、ダセーな」というのでは情けないので、そこはやはり「あるべき姿」というものに目を向けられるべきですね。

もちろん僕たち素人は最初から情けないので(涙)、同じレベルの責任を求められるべきかというと、そうは思いません。
人は完全ではないので、聖人君子みたいに振舞え!ってのもちょっとね^^;
ただ、自分が出来る努力を怠っているとしたら、それはやはり怠慢だと思うわけです。

というわけで、「説明する」ということに関しての、個人的なこだわりでした。
足回りに関しては僕はあまり持論やこだわりはありませんが、こういうことに関してだけ、少しこだわりがあります。
「同じことを書くなら、分かりにくいよりも、分かりやすいほうが、確実にヨイ」
…と自分を戒めながらブログを書くようにしています。
でもまぁあくまで「僕の」こだわりなので、最悪僕だけが自分を戒めていれば良いだけのことであり、僕以外の方は「またへんなこと言ってる」程度にご理解ください。

クルマとあんま関係なかったな…(汗)
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2015/02/19 23:06:03

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この記事へのコメント

2015年2月20日 1:18
自動車関係の言葉って数自体が少ないですよね。

R35GTR開発責任者である、水野さんが自動車生まれて
100年くらいしか経っていないので説明したいことも
言葉が少なすぎるって言ってまして、確かにそうなんだと
思いました。
雑誌社や、メーカーの人がもっと自分の思いを伝えたいっと
考えたら単語が増えていくと思います。

ハンドリングでも、いまだにアンダーステア、オーバーステア、ニュートラルステア
とかでしかないのに不思議で仕方がないです。
コメントへの返答
2015年2月20日 20:42
あーっ、確かに用語が足りないって思うことは多いです^^;
以前タツゥさんのところで「ラジアルタイヤ」の話になったときも、新しい表現をメディアが作ってくれればいいのにーみたいな話が出てましたね。

「アンダーステア」とかは本当、「アンダーが出る」とかみたいな表現で使われたりもしますから、言葉を分けないと、いろいろ混同しちゃって訳わかんなくなっちゃいますよね。
この話題おもしろいし、こんど書こ(笑)

プロフィール

「@Garage K 個人的には、「グリップする」=「より大きなグリップ力(コーナリングフォースまたは加減速力)を出せる」という意味かなと思って読んでましたが^^;
この件面白いんで記事にしますね!」
何シテル?   12/13 20:54
福井のロードスター乗りです。 ロードスターは現在休眠中。 タカスサーキットをホームコースとしてサーキットアタックしていました。 GPSロガーの結果を元...
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