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イイね!
2019年03月16日

バンプラバーを積極的に使ったセッティング

先日、Garege Kさんのブログでバンプストッパに関するお話が書かれていました。
僕はよくバンプラバーと書くのですが、材質がウレタンのものを指す場合「バンプラバー」という表記では微妙かもしれませんね。
でもバンプストッパというとプラスチック製のものを連想してしまうので、言葉は難しいものです。
ちなみに部品名称としてはダンパと表記するメーカもあります。
僕はダンパと聞くとショックアブソーバのことを連想します。
言葉は難しいものです(笑)

バンプラバーがダンパケースに接触することを俗にバンプタッチと言いますが、ただ単に軽く触れるだけでもバンプタッチと呼ばれますし、バンプラバーがめいっぱい潰れた状態も同じくバンプタッチと呼ばれます。
ひとくちにバンプタッチと言っても様々なので、まれに「バンプタッチ=底突き」と解釈してしまって誤解が生じることがあるようです。
バンプタッチという言葉が使われる際は、どのくらいの潰れ具合を指しているか?ということに注意したいですね。

ところでバンプラバーを積極的に使ったセッティングについて、ばね定数の面から見たとき、バンプラバーがもたらす効果というのは基本的には「コーナ入り口でフロントのばね定数アップ」「コーナ出口でリヤのばね定数アップ」というものです。
それによってステア特性がどのように変わるかというと、「コーナ入り口でアンダー方向」「コーナ出口でオーバー方向」ですね。
例えばコーナ入り口で曲がりにくくなるのを嫌う場合はバンプラバーの潰れを抑える方向へセッティングするかたちになりますし、コーナ入り口で曲がりすぎるのを嫌う場合はその逆となります。

それとは別に、ほとんどの独立懸架式のサスペンションには「たくさんストロークするほど、入り口でオーバー&出口でアンダーという傾向が強くなる」という性質があります。
前のめりになったり、後ろのめりになったり、その姿勢変化の大きさがコーナリング中のステア特性に影響を与えるためです。
ここで、もしたくさんストロークしすぎて「コーナ入り口で曲がりすぎる、コーナ出口で曲がりにくい」という症状の出ている車があったとしたら、バンプラバーを積極的に潰す方向へセッティングすることで、挙動を相殺する方向に持っていくことが出来ます。
もちろんコーナリングの各段階で一様に相殺できるかどうか(違和感なく綺麗に相殺できるかどうか)は車両毎のジオメトリやバンプラバーの使い方によって変わります。

ただしフルブレーキングでバンプラバーが潰れきるようなかたちで使ってしまうと、タイヤ性能の限界よりも先に足回り側が限界を決めることになります。
そのため一定以上グリップ力の大きなタイヤを履いたとしても、それを使い切ることが出来ません。
「純正サスペンションでアタックするときはブレーキを強く踏みすぎないほうが速い」と言われることがあるのはこのためですね。

ところでNB8C後期型RSグレードのロードスターに標準車用のいわゆる「黒サス」を装着すると、設定車重の違いでちょっとしたダウンサス状態になります。
本来の設定よりもバンプラバーが潰れていくタイミングが早まるので、結果としてバンプラバーの効果というのが色濃く出るかたちになります。

 走りを比較してみよう(2016年08月24日走行分)

このときの走行ではコンフォートタイヤを履いてアタックしたのですが、やはり減速Gや横Gを手加減してあげないと「入り口でアンダー&出口でオーバー」という挙動が出ていました。
タイヤからは「オレまだまだ行けるぜ!」という声が聞こえてくるにも関わらず、実際にまだまだ行こうとすると、特有の挙動が出てきて失速します。
逆に言うと手加減してあげれば素直な挙動で乗りやすいのですが、それではつまらないのと、「アンダーやオーバーを出しながらでもうまくやればもうちょっと速く走れるのでは?」という思いがあったので、いろいろ試行錯誤してみました。
これはこれで結構おもしろかったです。
ただ、思いっきりバンプラバーを潰しながら走ってたので、タイヤの角が削れてしまってちょっと悲しい気持ちになりました(涙)

バンプラバーは「スプリングのばね定数を可能な限り下げたいが、あまり下げすぎると不都合がある」という場合に利用するのが賢い使い方だと思います。
ワンメイクレースのレギュレーションでサスペンションをいじれない場合などでは、タイヤ空気圧などと合わせて数少ないセッティング項目になると思うので、例えばフロントのバンプタッチを早めてアンダー方向へ、あるいはリヤのバンプタッチを早めてオーバー方向へ、というやりくりは出来るかもしれません。
でもスプリングや車高をいじれるなら本来はそちらで調整したいですね。

バンプラバーのお話でした。
なんだかネガティブなことばかり書いてしまいましたが、ばね定数の調整としてあくまで補助的に使うぶんには大きな問題にはならないと思います。
バンプラバーだったりアシストスプリングだったり、いろんなやりくりがあるのでサスペンションは楽しいですね^^
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2019/03/16 22:59:04

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「@Garage K 個人的には、「グリップする」=「より大きなグリップ力(コーナリングフォースまたは加減速力)を出せる」という意味かなと思って読んでましたが^^;
この件面白いんで記事にしますね!」
何シテル?   12/13 20:54
福井のロードスター乗りです。 ロードスターは現在休眠中。 タカスサーキットをホームコースとしてサーキットアタックしていました。 GPSロガーの結果を元...
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