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2016年11月15日 イイね!

サーキットシミュレーション その7

ちょっとバタバタしてました。

さて、続きです。

5mごとに速度の観測地点を設定する、そしてタイヤ使用率の数式を定義する、といった説明で少し話がややこしくなってきました。
ちょっと整理しますね。

サーキットシミュレーションでは「この走行ラインで走ったときの最速タイムは何秒か」というのを計算します。
そのためには走行ライン上における5mごとの各地点(別に1mごとでも2mごとでもいいんですけど)における「速度」と「曲率半径」の2つが分かると、あとは数学というか物理というか、公式に基づいて計算していくだけで経過時間が算出できます。
それはつまり中学校のときに習った「電圧」「電流」「抵抗」の関係のように、「速度」「距離」「時間」の関係として計算できるわけです。

ところで「この走行ラインで走ったときの最速タイムは何秒か」を求めるということは、前提として走行ラインはすでに決まっているということですから、したがってラインの曲率半径はすでに分かっていることになります。
曲率半径が分かっているので、あとは各地点の速度が分かれば、つまり「この地点では100km/h、この地点では90km/h、この地点では73km/h…」といったようなことが分かれば、その数字を公式に当てはめて計算していくだけでタイムが算出できます。

でも、残念なことに各地点の速度というのはまだ分からないわけですよね。
そのため、どうやってその速度を求めればいいのかを考える必要があります。

「各地点の速度」が分かれば、それさえ分かれば、あとは計算できるんです。
物理的に最速で走ったときの各地点の速度が分かれば、結果として、物理的に最速で走ったときのタイムが分かるわけです。
それをどうやって求めればいいのか。

その際に「タイヤ使用率」を使います。
タイヤ使用率の計算には「発生できる最大の縦G」「発生できる最大の横G」、また「現在発生している縦G」「現在発生している横G」の4つが必要になりますが、「発生できる最大の縦G・横G」のほうはロガーで実測したときの最大値をそのまま使えばいいとして、「現在発生している縦G・横G」のほうはどうでしょう?
縦Gと横Gは、「5mごとの各地点における速度と旋回半径」が分かれば算出できます。
でもちょっと待ってください、肝心の「各地点における速度」というのが分からないからこそ、タイヤ使用率を使ってそれを求めようとしているわけですよね。
うーんまいったぞ。
これ、堂々巡りで結局分からないんじゃないか…?

一見すると矛盾しているように思えるこの関係が、サーキットシミュレーションを理解するうえで一番難しいポイントになります。
それと同時に、一番面白いポイントでもあります^^

というわけで次回からは解決編です!

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「@Garage K 個人的には、「グリップする」=「より大きなグリップ力(コーナリングフォースまたは加減速力)を出せる」という意味かなと思って読んでましたが^^;
この件面白いんで記事にしますね!」
何シテル?   12/13 20:54
福井のロードスター乗りです。 ロードスターは現在休眠中。 タカスサーキットをホームコースとしてサーキットアタックしていました。 GPSロガーの結果を元...
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