雪降りすぎでお外に出かけたくありません。
というかBjくんからのコメントでタカスを走りたくて走りたくて仕方なくなってしまったのですが早く天気になってくれないかなぁ~!
具体的な目標ができるとやはりモチベーションが違います(笑)
ちょっと調べ物してたら、久しぶりにロードスターの足回り関連の記事を目にする機会がありました。
それで、以前から少し気になっていたことを思い出したんです。
一般に「足回りの硬さ」ってどういう感覚で捉えられているんでしょうね?
ええと。
なんというか、つまり、人それぞれ「自分のロードスターはこれくらいにしたいな~」っていう理想の硬さがあると思うんです。
硬すぎるのは嫌だけど、ロールを減らしてスポーティにするのも捨てがたいな~、みたいな…。
でも自分が思い描いている硬さと現実の硬さって、結構ギャップがあるんじゃないか?と思うんですね。
これは足回りに詳しい人ほどギャップが少なく、そうでないほどそうでないと思うので、今日はあまり詳しくないよという方向けのお話…。
スプリングレートってあるじゃないですか、6キロとか、10キロとか…。
僕は街乗りしかしないから、このくらいでいいやとか、オレはサーキットも走るから、もっとこのくらいで、とか…。
例えば純正のバネの硬さは、1キロとか2キロとか、そのくらいらしいです。
それじゃあ、自分の場合は10キロとかは硬すぎるだろうから、純正の2倍くらいにしとこうかな、2倍もあれば変化を感じられるだろう、とか…。
でも一般的なロードスター用(NA/NB)の車高調で3キロとか4キロのバネを使ってしまうと、普通は、逆に乗り心地が硬くなってしまうわけですよね。
それはバンプラバーが押し潰されて硬くなるからそうなるわけですけど、「バネが柔らか過ぎると乗り心地は逆に硬くなる」っていうことが、もう少し一般的な感覚になってくれたら、理想と現実のギャップっていうのも減るんじゃないかなって思うんです。
純正ダンパと、車高調のダンパって、長さがめちゃめちゃ違うでしょう?
長さが違うということは、バンプラバーが押し潰されて硬くなるまでの余裕も、ぜんぜん違うわけですよね。
なので、例えば純正のバネがこのくらいだから、車高調にするときはこのくらいのバネで……みたいな比較されることってありますけど、その~、気持ちは分かるんですけど、純正のバネの硬さと車高調のバネの硬さは比べちゃいけない、と思うんですね。
純正ダンパのストロークって、正確な数字はちょっと忘れてしまいましたが、ロードスター用の一般的な街乗り向け車高調の倍近くあったはずです。
僕が持ってるMRRS-MSは、星の数ほどあるロードスター用車高調の中でもかなりストロークの長い部類だと思いますけど、それでも純正と比べると7割くらいの長さしかありません。
純正と車高調は、そのくらい、条件がぜんぜん違うんですね。
例えばストローク80mmくらいの車高調があったとして(オーリンズPCVでこのくらいらしいので)、乗り心地だけで言えば、許容範囲はフロント8キロ~10キロ、リヤ6キロ~8キロくらいかなと思います。
でも普通の人は「それだと自分の感覚よりレートが高い…」と思ってる人が多いような気がするんですね。
そこからレートを落としていくと、バンプラバーが押し潰されてしまって、ガツンガツン!が出てきてしまうことが多いと思います。
レートが低いと乗り心地が悪くなるっていうのは、そういうことなんです。
それを「自分のロードスターはバネレートが○○だから乗り心地が良い部類のはずだ、実際ほかのクルマと乗り比べると乗り心地悪いけど、車高調だからこんなもんだろう」と思ってる人は多いんじゃないかなって。
すでに付けてしまった人は仕方ないけど、これから交換する人もたくさんいると思うので、そのあたりの感覚をもうちょっと上方修正してほしいなって思って今日のお話を書きました。
よく分からない人は、車高調に交換するとき、前後ともNB用の純正バンプラバーを使ってください。
衝撃をふんわり受け止めてくれます。
でも衝撃が加わり続けると数年でボロボロになってしまう素材が使われています。
ボロボロになって砕けてしまうと結局ガツンガツン!が戻ってくるので、定期交換して欲しいのですが、自分で作業できる人じゃないと難しいと思うし、自分で作業できる人はこんな記事必要ない気がするので、結局は少し高めのレートのバネを選んでおいたほうが失敗がない、ということになります。
低めのレートを選ぶということは、大失敗するリスクを負った危険な賭けをするということ、と言えるかもしれません。
ガツンガツン!
でもやっぱり低いほうが乗り心地いいイメージあるだろうから、それが実情…かな…?
あと、バンプラバーを短くカットすれば、デメリットを伴うことなく乗り心地を改善できると思ってる方もおられるようです。
バンプラバーは衝撃を受け止めてくれるので、基本的にカットしてはいけません。
このあたりがすこし難しいところのようで…。
街乗りをしていて「どっちにしろ上下の振動でバンプラバーが押し潰される」ようなサスペンションの状態であれば、バンプラバーは分厚い(長い)ほうが、容量が大きいぶん衝撃をふんわり受け止めてくれます。
そういう状態のサスペンションというのは、つまりバネレートが低い車高調です。
だから低いレートのバネを使う場合は、バンプラバーをカットすると衝撃を受け止めてくれる性能が減ってしまうので、ガツンガツン!に近づきます。
まぁどっちにしろバンプラバーが押し潰されているならガツンガツンなんですけど…それがさらに悪化するってことです。
それとは違い、街乗りをしていて「バンプラバーが押し潰されるまでの余裕がありすぎて、バンプラバーに触れることすら有り得ない」ようなサスペンションの状態であれば、バンプラバーをカットしようがしまいが、もともとあまり関係がないので、変わりません。
つまり16キロとかそういうレベルのバネを使った場合ですね。
ところがその中間くらいのバネレートを使うとき、「バウンドしたときにだけ少しバンプラバーが潰れる」という状態になることがあります。
こういうときに、バンプラバーが潰れるのは許せない!という特別なこだわりを持った人だけが、バンプラバーをカットすることはあるかもしれません。
そうすると、普段はバンプラバーが潰れなくなる、かもしれません。
でもでも、でもね、普段より大きなバウンドをしたときは、やっぱり大きな力を最終的に受け止めるのはバンプラバーなんです。
そのとき、バンプラバーがカットされていると、受け止める容量が小さいわけですよ。
薄くてぺらぺらのバンプラバーと、しっかり分厚いバンプラバー、どっちが衝撃をふんわり受け止めてくれるかって考えたみたら、なんとなくイメージが湧くじゃないですか。
だから、僕みたいな足回りおたくでない限り管理できないと思うので、「バンプラバーをカットすれば乗り心地が良くなる」というのは基本的に誤りだと思ってください。
たいていのケースでは乗り心地が悪くなるはずです。
まぁ、不満のないようにしたかったら知識のある人にやってもらうのが一番なのですが、なかなかそうもいかないのが現状だと思うので、今日のまとめとしては「レートは少し高めのほうがガツンガツンしにくい」「バンプラバーはよほどの事情がない限りカットしない」というところで、ちょっと頭の片隅に入れといて頂ければ。
車高を落としたいときは低いレートのほうが落とせますけどね…^^;
十分に知識のある方々はまぁ自分の好きなようにやってください(笑)
あ、おたく予備軍の方は
こちら参考にしてください(笑)