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2020年08月27日 イイね!

セルフレベリング

SG型フォレスターのお客さんから頼まれて補修用の社外ショックを探してたのですが、カヤバのページを見てたら「セルフレベリング車は除く」との表記が。
セルフレベリング……ヘッドライトのレベライザのこと?と思ったのですがどうやらそうではない。
リヤサスペンションの仕様としてセルフレベリング車とそうでないのがあるらしく、買おうとしてたショックはセルフレベリング車には適合しませんよってことのようです。

調べてみると「荷物を積む量が多いか少ないかによって車高を自動調整する」とか書いてあるんですが、えっ?そんなことできるの?
フォレスターにエアサスとかって設定ないよね?
いったいどうやって車高調整するの?
車高を上げたり下げたりするにはそれなりの仕組みが必要で、ちょこっと部品を付け足したりするだけじゃ不可能なんだけど…。
他の車種と間違えてんじゃないの?カヤバさん。

とか思ったのですが調べてみたら一部グレードにちゃんとありました、セルフレベリング機構。
ダンパオイルをシリンダ内であっちやったりこっちやったりして、ロッド反力を上げたり下げたりすることで"走行中の"車高を調整する仕組みのようです。
なるほど。これならダンパ変えるだけで済みますね。
カヤバさん疑ってごめんなさい。
だって「自動車のサスペンション」(グランプリ出版)にはそんなこと書いてなかったんだもん。←こら





細かいとこはイラストが潰れてて見えませんが多分こういうことだと思います。
ピストンロッドが中空になっていて、中にポンプロッドというのが入っている。
路面の凹凸でダンパが伸びたり縮んだりすると、この部分がシュコシュコすることで、タンク室というところに入ってるオイルをシリンダ内へ圧送する。
このようなポンプの働きによって、シリンダ内のガス圧が上がる。

通常、ダンパはオイルで満たされたシリンダ内をピストンが上下し、ピストンに設けられたオリフィスからオイルが流れ出るときに減衰力を発生しますが、それとは別にシリンダ内のオイルの総量を増減させる仕組みを付け足すことで、ロッド反力の増減を実現しているようです。
ロッド反力が上がればそれに押されるかたちで車高が上がる、と。



(1)ダンパが伸びると、タンク室のオイルがポンプロッド内を通ってポンプ室に引き込まれる
(2)ダンパが縮むと、ポンプ室のオイルがポンプチューブを通ってシリンダ室、リザーバオイル室に押し出される
(3)リザーバガスが圧縮されてロッド反力が上がる

ここから、上がったガス圧を下げる仕組みが面白いですね。

(1)リリーフオリフィスはポンプロッドの上のほうに設けられている
(2)ポンプチューブの拡径部は下のほうに設けられている
(3)ダンパがいっぱい伸びると、ちょうどリリーフオリフィスと拡径部の位置が合って隙間が出来る
(4)その隙間からブシューっとオイルが流れ出てタンク室に戻る

つまり車高が上がっていくに従ってダンパは伸びていくので、ダンパが伸びるとオイルがタンク室へ戻る。
戻ると言っても一気に全量が戻るわけじゃないけど、ダンパは走行しているあいだ常に伸縮を繰り返しているので、オイルがシリンダ室へ行ったりタンク室へ戻ったりを繰り返しながら、結果的にタンク室に戻る量が増えていくと、ロッド反力が下がって車高が下がっていく。
はぁ~、りくつなぁ~(方言)

結局お客さんのフォレスターはセルフレベリング仕様じゃなかったので関係なかったんですが、今まで知らなかったので、調べてて楽しかったです。
走行中の上下動の力をポンピング作用に利用して車高を一定に保とうとする仕組みなので、車高調みたいに自由自在ってわけにはいきませんが、荷物を積んだり下ろしたりに対応したいってことであれば十分便利な機能ですね。
SF5とSG5のフォレスターの一部に採用されたのは確かなようですがその後は分かりません。
でもやっぱこれダンパの値段がずいぶん高くなっちゃうみたいですね。
消耗品と考えるとちょっとつらいかな?
でも考えた人すごいですね。
「そんなの強度が確保できるわけないだろ!」とか言って上司から怒られそう(勝手なイメージです。笑)

今回もスバルさんの資料を無断で勝手に使いました。
スバルさんごめんなさい。
現行フォレスターめっちゃ良いクルマですよ!みんな買ってね!(笑)
マイチェン控えてていま買えないけど!(笑)
Posted at 2020/08/27 17:36:17 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2020年08月06日 イイね!

SST

自動車整備などで、ある特定箇所の整備を行うために存在する専用の工具





Special Service Tool





一般的なスクリュー・ドライバーやソケット・レンチのような汎用性はない代わりに





その存在理由、生まれ持った目的





対象となる特定の作業を行うにあたっては





絶大な力を発揮して作業者の助けとなる





そんな工具たち

























さて、ここに1つの特殊工具があります





日本が誇る工具界の雄、KTCから





AH3という型式名を与えられた美しい工具






































すべての工具には





その形ひとつひとつに意味があって





細部に思いを馳せると





その裏にある様々なものが見えてきます





この工具は





いったい





何に使うための特殊工具でしょうか?


















正解は













………












「タイヤの溝に挟まった小石を取るための特殊工具」









作業時間を1/8に短縮します(当社調べ)









知るかっ!(笑)
Posted at 2020/08/06 23:50:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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「@Garage K 個人的には、「グリップする」=「より大きなグリップ力(コーナリングフォースまたは加減速力)を出せる」という意味かなと思って読んでましたが^^;
この件面白いんで記事にしますね!」
何シテル?   12/13 20:54
福井のロードスター乗りです。 ロードスターは現在休眠中。 タカスサーキットをホームコースとしてサーキットアタックしていました。 GPSロガーの結果を元...
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