MOSFETからサイリスタショートに変更
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
ST3のレギュレータをMOSFETに交換したのですが、問題が発生したので3層サイリスタショートタイプに交換(戻し)ます。
お約束ですが…
私はバイクや充電系のスペシャリストではありませんので、あくまで1つの事例としてとってくださいね。
ヤマハR1のMOSFETレギュレータは素晴らしい性能だと思いますし、ABSや電子スロットルやその他のデバイス等の電力が必要な最近のオートバイには良いと思います。
また、MOSFETに交換しても問題ないバイクや乗り方もありますので、いなほとはなのST3と乗り方では問題があったということなのであしからず。
さて、
私のST3ではコネクタ焼けと、高回転でのパワーダウン、水温が早く上がる(コイルの発熱に伴って油温が上昇している)だろうという問題がありました。
とりあえず純正新品が手軽に買えるSH821AAを入手しました。
ヤマハのMT-7/Boltのレギュレータです。
純正品番は27D-81960-00です。
今まで付けていたMOSFETレギュレータFH020AAとほとんど同寸法です
SH821AAを仮合わせしたところ同じ位置に収まりました。
コネクタも同じなのでぽん付け付け替えのかんたんな仕事と思っていました。
2
裏面をみてみました。
左がFH020AA、右がSH821AAです。
ちょっと光の加減でわかりにくいですが、サイリスタ式のSH821AAも裏面にステンレス板が貼ってありました。
コピー品はコーキング剤そのままですよね。
純正と間違えて高い金額でコピー品を買わないようにきをつけましょう。
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上面を見てみます。
ほぼ同寸法です。
外観はまったく同じかとおもいましたが、フィンの幅や形が違いますね…
ありゃ!?
前回作った回り止め付きの取り付けナットが使えないじゃないか〜
ぽん付けとはいきませんでした。
4
固定ナットを新しく作りましょう。
いつもの100V溶接機を引っ張り出してきました。
1ミリ厚のポンデ鋼板を四角に切ってナットをチョチョイと溶接です。
安い100V半自動溶接機ですけど、なかなか良い仕事してくれます。
5
鉄板にナットを溶接して錆止めスプレーしました。
鉄板をほんの少し大きめに切り出したので、フィンに挟まって固定されています。
このナットは手が入らないダクトの奥なんですよね〜
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コネクタ接続して手作りステーで固定しました。
これでSH821AAレギュレータに交換できました。
試運転したところ、ちょい高めのアイドリングで13.5V 4,000回転超えたあたりで14.3Vでした。
MOSFETよりも劣りますが、純正の古いレギュレータよりも効率がいいです。
本体を触ってみると、サイリスタはやっぱ熱いっすね。
MOSFETならば普通に触っていられるのだけど、試運転で触っていられない熱さです。
この熱さが余剰電力を逃していると思うと…どんどん熱くなってくれってね。
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ついでに…
冷却水の減りがあったので眺めてみたら、ラジエーターホースから漏れていました。
バンドをちょっと緩めてホースを押し込むと、ゴボッ!と冷却水が溢れてきました。
ホースが膨らんでいるようで、漏れが酷いようなら交換も考えなきゃですわ〜
次々とマイナートラブルが出ます
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カウルを戻して近所の牧場まで試乗しました。
結果は大満足♪
高回転のパワーダウンのほうは、やはりMOSFETではショートしていたコイルが抵抗になっていたようです。
上り坂を4000回転以上で引っ張って登ると、高回転の伸びが違います。
以前は高回転で抵抗を感じていたのですが、伸びが良くて気持ちいい。
なんつーか、スズキのマイルドハイブリッドのアシストが効いた…感じ?
2〜3馬力ほどアップして、ちょっと回転の伸びが良いの。
ただ…慣れないもんだから今までの感覚で走ると思ったより飛び出して「おっとっと!」って…
最近やっと乗り方わかってきたと思ってたけど、パワーダウンしてただけみたいで焦る。
水温のほうも上がりかたがゆっくりになりました。
試乗の日は25℃超えの日でしたが、高回転を回しながら牧場まで来ても水温は70℃代後半でした。
前回も5月の中頃に試乗で牧場まで来ました。
18℃くらいの長袖で走って少し体が冷える気温でしたが、牧場に付いた頃には80℃越えていた記憶があります。
水温も下がったので暑い時期も…いや、暑すぎて乗られんかな〜
MOSFETからサイリスタショートに交換で安心して乗れるようになりました。
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