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しろマシーさんのプロフ画像に懐かしい車が登場してたので、メッセージを送って連絡をとり快諾していただけ掲載することにしました。

この車、空力部品は純正品のみだった94年シーズン後半に製作した4台目のランティス。
それまでに製作した3台の市販バージョンに比べ、前後の重量配分を均等に近づけるためフロントオーバーハングは軽く、重たい部品はリアアクスル直前に集めることに注力して製作したスペシャルな仕様。

運転席のポジションも後部座席の足元付近まで後退せさ、運転するのが大変か？と思うくらいの位置。
必然的にペダル類も後退させる必要があり、フロアにペダルボックスを作りフラットにパネルを貼りフォーミュラーのような運転姿勢に・・・。
まっ運転するのは、プロなんだし何とか運転するでしょうなんて言いながら作ったっけ。

デビューは菅生だったんですが、これだけ運転席が後退している車は他車にも無かったので他の運転手の興味を誘い数多くの運転手が見学にやってきました。
中でも関谷さんは特に興味をもたれたのか、座らせて欲しいとのことで座ってハンドルやらペダルやらの感じを味わって帰られました。

この時、関谷さんはマツダスピード製電動パワステのシステムにも興味をもち、運転手の腕力や疲労度合いに合わせアシスト量を任意で4段階に可変できることに感心してました。
何でもトヨタさんの電動パワステはタイヤからのインフォメーションが伝わりにくいそうで何回も仕様変更しているようですが納得がいかないんだそうです。

で、トリさんのチームへ電動パワステのシステムを販売し、エクシブへ装着して好評だったらしく本山さんの車なのにタイヤテストの時に関谷さんが運転し気に入ったのか売ってくれって話が・・・。

そんな話が進みキット化されたのが下の画像。

マツダスピードの黄色い「競技専用」を表すステッカーが貼ってあります。

関谷さんの要望で、トムスの車両にも装着されるようになりました。(もぅ時効ですよね？)

更に、このシステムはJTCCが終演を迎えた以降もGT300の土屋さんのMR2とかダイシンのシルビアなど随分といろんな車種に搭載されました。

そんなビジネスを、マツダスピードがしていたのは知られてないかも？ですが「MS-ENGINEERING」の名前でモータースポーツに関わる部品を輸入し販売していたのは、その筋で？ある程度認知されていたと思います。

長文で失礼しました。