![KZ1000 LTD プロジェクト㉕ KZ1000 LTD プロジェクト㉕](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/047/048/635/47048635/p1m.jpg?ct=6734803b1a32)
前回で腰下の組立が完成したので、腰上のシリンダーヘッドの作業に取り掛かります。
こちらは1番と2番の燃焼室です。コンディションはそれ程悪くなさそうです。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/065/671/131/20f114db89.jpg?ct=bd1098c15c01)
こちらは3番と4番。3番は1、2番と同じレベルですが、4番の燃焼室(右)の表面やバルブに少々腐食が見られます。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/065/671/132/fc236cb863.jpg?ct=bd1098c15c01)
以前に内燃機屋さんでシリンダーのボーリングをして頂いた時に指摘されましたが、このバイクは1番4番のバルブが開いた状態で長期間屋外に置かれていたものと思われ、4番シリンダー内に水が入り込み、ヘッドやシリンダーを腐食させてしまったようです。
下の写真は2022年11月にエンジンからシリンダーヘッドを外した直後の状態で、こちらは1番、2番です。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/065/671/601/a94686d063.jpg?ct=4dd4990f896e)
こちらは3、4番です。4番が明らかに他と比べて状態が悪かった事が分かります。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/065/671/625/efbcde9068.jpg?ct=d16f440308f2)
シリンダー側は全体的にカーボンが付着していたため4番だけ特別悪いという感じはしませんでした。
話しは戻り、一応タコ棒とバルブコンパウンドをを使って各バルブの擦り合わせをしてみましたが、4番は吸排気側共にバルブの表面が腐食によりデコボコしており、もはやタコ棒が吸い付かない状態でした。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/065/672/540/58830d8fb7.jpg?ct=cf04d1931001)
これはバルブ交換必至と思い、内燃機屋さんに持ち込み見て頂いたところ、バルブとヘッドの接合面の状態は悪くないので、シートカットと言って両者の接合面を隙間なくピッタリ合わせるための研磨加工を行えばバルブ交換は不要とのアドバイスを頂きました。ついでにZ系エンジンに多いとされるシリンダーヘッドの歪みの有無を計測して頂き、規定値を超えている場合は圧縮漏れを防ぐため、面研というシリンダーブロックとシリンダーヘッドの接合面を平らに研磨する加工をお願いしました。シリンダーヘッドはエンジンの中で最も重要かつ繊細な部位なので、不動エンジンを復活させるためにはプロによる加工・調整が不可欠である事を今回改めて実感しました。結局シリンダーヘッドは内燃機屋さんに暫く入院する事になりました。
続いてそろそろホイールにタイヤを付けておこうと思い、CB750Fを購入したバイク屋さんにホイールを持ち込み装着をお願いしました。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/065/672/568/452f458cf9.jpg?ct=9ef90786a2f1)
旧車を多く扱う店なので、装着するタイヤについて店主に相談した結果、昨年CB750Fに装着したのと同じブリヂストンのBATTLAX BT46 を採用する事になりました。
前輪が19インチと最近のバイクにはないサイズなので、実際は迷うほど種類はなく、国内大手メーカーが出している商品の選択肢はダンロップのTT100GPかこのBT46ぐらいでした。今回チューブ仕様のホイールにチューブレスタイヤが装着できるのか試してみる事にしました。ダメな場合はチューブレスタイヤ+チューブの組み合わせで装着します。
ついでに元々LTDに付いていたホイールも持ち込み、古いタイヤを外して処分してもらう事にしました。これらのホイールは不要ですが、この年代の純正ホイールをスクラップにするのは勿体ないので、少し小綺麗にしてヤフオクに出品する事にします。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/065/672/569/1832645525.jpg?ct=9ef90786a2f1)
さてこちらは店内です。相変わらずCB-Fシリーズを中心に旧車がズラリと並んでいますが、店主によると何れも売り物ではなく客から預かっているバイクだそうです。しかし、私は店主のコレクションではないかと密かに疑っています・・。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/065/674/470/342cb0a1a3.jpg?ct=94378ee8c179)
この中に修理預かりと称して長年置かれているKZ1000MK2があり、今回のMK2レプリカの製作にあたり、見本として何度も構造を見せて頂いたり、サイズを測らせて頂いたりしています。実はこのバイクがコピー元です。
今回は自身で作業というより、お店に依頼する話題が中心となりました。次回はピストンを準備しようと思います。
ブログ一覧
Posted at
2023/06/26 00:14:57