2011年12月16日
流行にのってF-Xの話をしてみる3 欠陥未完成機???F-35A編
さらに続きます
唯一のステルス機にして欠陥を抱えた未完成品、そして日本導入最有力と言われるF-35Aです
・一応有料β版の導入は始まりましたが…
米空軍への納入は低率生産とはいえはじまりました
…が、翼に亀裂が入ったとかorz
カーボン製の航空機の難しいところですね~
ある程度しなる事を計算に入れていますが、飛んでみないと分からない事が沢山あります
F-2もこの亀裂には悩まされました
…が条件は違うとはいえ、日本はばっちり解決しましたよ
アメさんよ~もうちょっと気合いを入れてくれ~
・伝家の宝刀「ロングランス」が使えない…orz
伝家の宝刀とは私が勝手に思っているだけですが、太平洋戦争では酸素魚雷がアメリカ軍から「ロングランス」と呼ばれ恐れられました
当時のアメリカの魚雷をしのぐ射程距離があり、速力が高く、航跡が見えにくいとなかなか手強いもののようです
現代において自衛隊の装備で米軍の同等装備アウトレンジできる、99式空対空誘導弾がそれにあたる…と勝手に思っていますが、ステルス機特有のウエポンベイ(レーダーへの反射を抑えるため、ミサイルを機体内部に搭載する)に収まりませんorz
高性能なんだけど、アメさんのより大きかったのよね…orz
・ライセンス生産は無理でしょ
一説によるとステルス機は機体の造りからして別物すぎて、機密保持の関係以外にも技術的にライセンス生産が難しいと言われています
有名な軍事系ブロガーの言によりますと、「木製機と金属機くらい違う」との事…私らしく表現するとCFRPモノコックのレーシングカーとパイプフレームのレーシングカー、F1とナスカーくらい必要とするノウハウが違う…ということかもしれません
…逆に言うと既存の航空産業を支えている会社はライセンス生産が認可されても今後「ステルス」が必須になることが予想される以上、撤退するしかないのかもしれませんね~
じゃあライセンス生産比率が低く、ノックダウン生産(特アでは「国産」ていうただの組み立て)でも「まずステルス機に触れておく」というのは決して悪いとは言えないかも…
難しいところですね
※これは民間機の分野の話ですが、CFRP素材をふんだんに使うようになった結果、アルミ系合金がチタンに置き換えられています(電蝕の関係上)そのため金属加工でもチタンが取り扱える機械が必要となり、追従できる余力のない会社は取り残されつつある…そうです
一応加工もやるもので、そういったセミナーで聞いたことがあります
民間機でも納入企業の入れ替わりがあるわけで、ステルスかつCRFP使用のこれからの戦闘機でも企業の入れ替わりは間違いなく起こると思います(主契約企業が変わるとは思えませんが)
・遅いよ
はい、F-35は色々な意味で「とろい子」です
開発も遅れ、最高速度性能もF-X選定機種で最低です
一説では武装状態では空気抵抗が少ない為逆転できる領域があるそうですが、私ではそれがどのあたりの速度領域かはわかりません
また対艦誘導弾をサイズの問題から機内装備できませんので、対艦攻撃ミッション出撃時はステルス性を失うことが予想されます
ま、絶対搭載できないF-22よりも汎用性は高いと評価できるかもしれませんね
ステルス性が要らないという戦局の場合、F-X選定の他の二機種並に重武装可能ではあります
目的に合わせた柔軟な運用は可能だと思いますが…やっぱり遅いでしょうねその場合は(汗)
・普段は脱げない(笑)
ステルスと言えども「レーダー」には映るんです
ノイズとの見わけが難しいレベルだと思うのですが、いつもいつも「完全ステルス」状態で領空侵犯機をお出迎えをするといずれソフトウェア的に解析して「対ステルス」ソフトウェアを造られてしまうかもしれません
その為、機内兵装で武装時の抵抗は少ない!!といっても普段は外付けのタンクなりミサイルなりを取り付けてレーダー反射面を「擬装」しなければなりません
平時においてはさらに「とろい子」になってしまうかもしれません
脱いだら凄いんですけど、平和な限り脱がせるわけにはいかない…という運用が予想されます
勿論抵抗が少なく、よくレーダー波を反射するパーツを取り付けてもOKですが、つねに「クリーン」でない状態での飛行を強いられるでしょう
・スゲー高いだろ
高いですorz
でも他の2機種も100億を下回るとは思えません
どれだけ長く使えるか、そういった点を考えるF-35Aだけべらぼうに高いとは言い難いかな???
このまま行くとF-15Jの置き換えもF-35Aになりそうですから、トータルコストは抑えられる可能性もあります
・専守防衛にステルスはいらない???
いえいえ、「専守防衛」とはある種究極の「嫌がらせ」です
日本を攻めようとする相手が嫌だと思う事、そういったことを優先的に行うべきなんです
今は主に人民軍が「嫌~(泣)」ということをするべきですよね
そうするとステルスは最高の嫌がらせになります
日本を威圧するためには自分たちがステルス技術を確立するだけでなく「カウンターステルス」を確立できて、しかも日本近辺まで充分な数を送り込めなければ、「よくわからないうちにやられちゃいました、テヘ(笑)」なんてことになりかねません
これは予算食われます
それによって間接的に相手の正面戦力を削ぐことができます
高いかもしれませんがこのあたりまでコストパフォーマンスに含めるとステルスって素敵です(笑)
そんなわけで私としては(最高の嫌がらせとして)一応F-35Aが一押し…かな
あと順調にいけば米海軍でF-35C、海兵隊でF-35Bの導入が予定されています
一応統合開発ですから、共通部品も多いはず…です
日本には空軍、海軍、海兵隊と駐留しています
これらの保守点検設備の設置ができることはそう悪いことではありませんよね
生産ではありませんが、航空産業の基盤維持には多少貢献する可能性はあります
なのでライセンス生産の取り分以外にも在日のF-35系の修理、保守契約も先のことではありますが考えた交渉が行われるといいな~と思います
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Posted at
2011/12/16 14:43:25
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