2016年06月24日
はい、そこ、既に英国に自国資本の自動車メーカーがないとか厳しい事を言わないように(笑)
今回のお話はモータースポーツ関係というとても狭く経済規模も小さいお話ではありますが、この分野に関しては英国は未だに強大なシェアを誇る輸出国なんです。
分かりやすいのはブレーキのAPやアルコン、ちょっとレースに詳しい人だと知ってるトランスミッションのXトラックにヒューランド、目立たないですが燃料やオイルライン等のフィッティング等、レース屋さんはけっこう英国から物を買わないといけません。
Xトラックやヒューランドなんて殿様商売で平気で納期をぶっちぎってくるほど高慢ですが潰れる気配もありゃしない(笑)
童夢の創設者の林みのる氏も嘆いていましたが、自動車輸出国の日本なのにアキレス腱的な部品は輸入でまかなっている悲しい現実が日本のモータースポーツにはあります。
・・・英国のEU離脱でしばらく世界的に経済が混乱するとは思いますが、リーマンショック後に起こった政権交代やその交代した輩が無策だった震災の頃よりはるかにマシな状態です。
日本はひょっとしたら最初に混乱から立ち直るかもしれないな~なんてそれほど悲観していません。
なのでこの際、特にトランスミッションメーカーは自動車メーカーさんや一次サプライヤーさんあたりが買収してしまってはどうでしょうか?
APやアルコンはまあ曙ブレーキがあるからなくてもいいかな~と思いますが、ヒューランドかXトラックはアイシンさんあたりに買収してもらってTRDならぬARDなんぞにでもしてもらえないでしょうかね(笑)
日本の資本下におかれれば高慢さはともかくきっと納期くらいはカイゼンしてくれるでしょうから
ま、まじめな話、元だの香港ドルだので買収されちゃうとレースそのものが成立しない信頼性とかも笑い話で済まなくなりそうですから、モリゾウさんの趣味と実益を兼ねてなんとかしてくれたら面白くなるし、せっかくの世界秩序の変更を少しでも自動車産業の勢力図変更に利用できそうなんですがね~
経済素人の図面書きの意見なんざなんの役にも立ちませんが、今回の円高ポンド安は守りより攻めがいいんじゃないかなと思います。
Posted at 2016/06/25 00:15:22 | |
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モータースポーツ | 日記
2016年06月19日
ま、つい先程終わったルマン24hの話になりますが、某愛知の自動車メーカーは立派にシルバーコレクターの記録を更新しました。
いや~惜しかったね~でもレースはチェッカードフラッグ振られるまで分からないからね~ペースは良かったから来年のリベンジを期待かな~
…なんて甘い事を言うと思ったか
レースの現場、車両の開発、奇策ではあったもののよくいい仕事をしたと思います。
前倒しで投入した不安定なソリューション、詰めたとはいえややアンバランスな空力、それらをサルテを走るための武器に変えた技術陣の仕事は敬服します。
WECの前半戦を捨ててサルテに向けたデータ収集に集中し、マシンを効率よく走行させたドライバーたちもすばらしい技量です。
でもね、それって戦術的優位をもって戦略を動かそうとする苦しい戦いでしかないんですよね。
今年のアウディを見ると非常に分かりやすいですが、昨年までの堅牢な走りがすっかり影を潜めました。
我々外部のものには分かりにくいですが、絶対にVWグループの不正問題による業績低迷が利いていますよね。
あのアウディがスタート早々にターボトラブルなんて…今まで100揃えた部品から良いものを10抜き取って使えたであろう体制が10作って全部使わざる得ない体制に弱体化した・・・のではないかと思いますよ
ポルシェだってトヨタ、アウディがあれだけクルマを変えてきているにもかかわらず迎え撃つ王者の体制とは言いがたいですよね
確かドイツメーカー2社は「紳士協定」(笑)とやらで今年のルマンは3台目を出さない事を早々に決めていたようです。
つまりお互い弱っている中で「プロレス」していたんです。
敵が弱っていることは割と早い段階で某愛知の自動車会社も気がついていたと思いますよ。
なのに弱った相手を叩くのに手を抜いてしまった・・・と私には見えます。
1回も勝ったことがないのに手抜いてどうすんだよ!!
手前とこの利益の数%でも突っ込めば3台エントリーなんか余裕だろ!!
レースは戦争と一緒、叩くときに徹底的に叩かなければ2度とチャンスなんかこねーよ!!
ぶっちゃけ来年以降の手の内を先に見せてしまったので来年は私の予想以上にドイツ勢が弱体化しないとちと厳しいかなと思います。
あとね某愛知の自動車会社さん、クルマの味づくりも結構だけど「勝利」こそがそれを加速するんじゃないですかね?
あんたのとこのgazooカラーのクルマが勝って勝って勝ちまくれば10年先20年先あんたの会社でクルマを造りたいと思う人材がその勝利によって新しく「生み出される」と思いますよ。
マルボロカラーのホンダエンジンを積んだクルマがあったからこそこんな仕事をしてる実例がここにいますからね(笑)
Posted at 2016/06/19 23:10:49 | |
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モータースポーツ | 日記
2016年04月14日
レースは好きと言う人でも知らない方が多いかと思いますが、FSWのみで行われるインタープロトというカテゴリーのレースがあります。
関谷正徳氏が発起人となり御殿場、小山町界隈のレース屋さんで各部を分業して造られたレース専用車によってFSWのみでシリーズ戦が構成される特異なレースです。
またレースフォーマットも少々独特でプロドライバーとアマドライバーが1台のマシンをシェアすることになっています。
私もいくつかのパーツに関してお手伝いさせていただいた車両で多少思い入れがあるもので、この車両に関しては客観的な評価ができません(笑)
スタイリングに関してはきっと色々なご意見があるかと思いますが、ライトやウィンドシールド等、ワンオフ製作が高コスト化の原因となるものは全て市販車部品流用で製作され、空力的にもあまりダウンフォースが発生しない形と言いう普段と全く逆の要求に応え設計された車両だったりしますので少々スタイルが古臭くなっております。…ま、どうせ古臭くなるなら遊び心で「昔風」に仕立ててみたという面もあったりしますが…
このインタープロトにマツダが参戦との事で来年以降の参戦継続も視野に入れているそうです。
目的は社内のテストドライバーの育成で詳しくはmzracingに記事が掲載されているようです。
…でmzracingのページで車両の画像を確認してきたのですが、カラーリングとフロント開口部の形状のせいかフロントはけっこうマツダ車ぽく見える(笑)
こんな事ならグリルをもう少し鋭い5角形にしておけばよかったかもですね(笑)
Posted at 2016/04/14 11:55:05 | |
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モータースポーツ | 日記
2016年03月26日
ちょーお久しぶりでございます。
というか誰だか覚えていてくれてますかね…俺おれ、俺だよ、うんそう図面屋だよ、詐欺じゃないよ…
だいたい1年振りでしょうか? 前回はたしか9ヶ月振りとかだったので更新間隔が順調に伸びています。
今後は水曜どうでしょうの新作レベルで間隔が空くかもしれませんな…汗
愛娘とついでに艦娘の育成に手が取られるのでこんな状況となっております。
さてさて近況報告も終わったところでタイトルの件です。
某SGT 36号車のカラーリングが長年続いたペトロナスカラーから変更となりました。
私が御殿場の地場産業に転職した翌シーズンからずっと続いたカラーリングでよく目にすることもあったので名残惜しい感じもします。
SGT SF F3 と全て統一されたカラーってのはやっぱりカッコ良かったな~と思いますし、恐らく金額もある程度まとまったモノでこれだけの期間継続していればチームとして企業としての戦略も色々立てることができたでしょうから御殿場の地場産業界的にも色々有難いことが多かったのかもしれません。
親会社がいる野球、チームカラーが代名詞にもなるフットボール等と違いモータースポーツはメインスポンサーの変化によってカラーリングが大きく変化します。
ミラン、ユーベのようにカラー(赤黒 白黒)で呼んでもらえるチームは実質フェラーリ1つではないかと思います。
割と名門といって良いチームでもその辺りはあっさりと変えてきます。日本だと36号車のトムス、38号車のセルモといったトヨタ系チームは実力があるからなのか複数年契約である程度カラーは維持されることが多い(トムスのカストロールカラーやセルモの現ZENTカラーは各時代の代名詞的存在ではあります)ですがこれまでは契約変更に伴いどこのクルマか判別に困ることもしばしば、ルマン6号車のエネオス→ワコーズ変化も今年は色々混乱しそうです。
このあたりはトヨタ系チームの事情(ワークスが存在せず建前上有力プライベートチームへのTRDからの優遇的な貸与)というあたりも絡んでいるのかもしれません。「分かりやすい」関連子会社のロゴつけて支援…とかはあまりないようです。
サードと坂東組は…スポンサーというかタニマチに近いレベルでメインスポンサーが変わってませんのでなんとも…ただどちらもGT500では苦しい時間が長いようです。
某怖い監督の青チームとホンダの青チームはずっと継続…なんですがチームのカラーかといえば少し違います。
某怖い監督の青チームはSGTはずっと変わらない青なのですが、SFでは割と短い期間でカラーが変化しています。
ホンダの青チームは中身のレースチームが別物だったりします。最初は森脇さんで有名なノバ(たまに電話に出られることがありびっくりする…)→由良さんで有名なムンクラ→元は無限のエムテックと実質的にレースチームがマメジメントチームとセットのスポンサーを得てGT500に短期的に参戦しているような感じです。
オレンジ一色チームも自社メンテ能力(つまり自前のレースチーム)を持っていますが過去参戦し撤退したカテゴリー等では他のレースチームに投げる事も多々あったり、GT500もエムテックに投げたことありと…ホンダ系青チーム的な部分があります。また今年GT300はマシンスイッチしてますのでメンテナンス担当(中身のレースチーム)が変更されてるかもしれません。
ホンダのワークス枠というか実験枠(失礼)だった童夢は色々変わっていました。あれは変わり者の林御大の所業のせい…なのかは不明です。
F1だとウィリアムズは長年続いてますがスポンサーカラーに染まりきるタイプですね。
むしろ最近のF1はチーム首脳部ごと買収で入れ替え、カラーどころかチーム名自体が変わる事が多かったり、スポンサー変更というよりチームが消滅するのでカラー変更どころの話じゃない場合が多過ぎで、チームとしてまともに存続し続けているウィリアムズだからこそ変化に気が付く…のかもしれませんが…
随分と逸れました…m(_ _)m
そんなわけで「チームカラー」が定着しない、むしろ定着すると困るかもしれないモータースポーツですが、トムス36号車はカラーを緑からオレンジに一新してきました。「au」カラーということだそうです。
SFの方もペトロナスが抜けバンテリンがメインスポンサーとなったようです。
でぱっと見の印象ですが、色が変わっただけです…メインスポンサーのカラーを配置するパターンはほとんど変化していません。SFに至っては緑の色味が変わった???くらいの印象です。
デザイン料をケチッたとかSGT37号車が継続なのでイメージを統一したという見方もありますが、パターンが変わらないと意外と馴染みやすい。ちょうどメインスポンサーのロゴを入れるスペースが大きく白地なのも幸いしているようです。
「au」のKDDIさんも安定した大企業で複数年続く可能性も高いですから統一された配色パターンを計10年継続…なんて可能性もありそうです。
もしそれだけ続くとなったら「伝統のパターン」として継続するのもアリなんじゃないかと思ったりします。
Posted at 2016/03/26 17:54:05 | |
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モータースポーツ | クルマ
2014年05月01日
5月1日です
もう20年も経ちました
あの時私は14歳でした
ついに年齢だけは今年であの人を超えてしまいます
91年、本田宗一郎氏が亡くなった時に「俺が代わりに最高のエンジンを作ってあげたい」と思ってこの道を志しましたが、残念ながらエンジンでなくなぜか「クルマ」を作っていたり、ホンダにはいけなかったりと、もしあの人が無事に現役を続けていたとしても全然間に合わない人生でした(汗)
最高の「エンジン」でなく最高の「クルマ」にもまだまだ届きません
もし事故がなければあの人は54歳、第一線は既に退いているでしょうがニュル24hあたりで戦うことができたかもしれませんが…
妻と子供には申し訳ないのですが、実は34歳より先の人生に関してこれまであまり考えて生きてきませんでした
20代のクルマで無茶していた頃はあの人だって死んでしまうのだから俺が30過ぎまで生きてるわけない、そう思っていました
残念ながら気合が足りないせいかまだ生きてます
もちろん結婚して子供も生まれてすぐ死んでしまうわけにはいかない状態になりましたから、これからも稼いで頑張るわけですが…(笑)
…別に今までと変わらなくてもいいのかな、誰かに最高の「クルマ」を託す事だけ考えて生きていけばいいのかなと思います
別に何も変わらないけど何か少しふっきれた気がする2014年、あれから20年経った5月1日でした
Posted at 2014/05/01 14:42:56 | |
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モータースポーツ | 日記