2010年05月26日
もうレースが終わってから随分経って、皆様忘れかけている話ではありますが、今年のニュル24hレースにはエネルギー回生システムを搭載したポルシェが参戦しました
残念ながら終盤トラブルでリタイアしてしまいますが、昨年まで4連勝を記録していたポルシェが接触によるダメージでコース上でリタイアして以降、かなりの時間に渡って首位を守りました
もちろん、異色のクルマですからレース前から興味深く思っていたのですが、レース内容を見てますます気になるようになってしまいました
なかなか詳しい情報の得られない車ですが、みんカラレベルでも収集できる情報からいったいどんな車だったのか妄想を巡らせてみました(笑)
結論としては
「現状、レースカーとしてはポルシェだけが可能であり、ニュルにおいては非常に合理的な車両」だと思います
ポイント1 何故現状ポルシェだけが可能なのか?
「レース車両が市販車に近い車であり、尚且つ四駆モデルがラインナップされている」
物凄く語弊のある言い方になるのですが、レース車両においてポルシェという車はトヨタ車みたいなものなんです
(レースをするだけの資金があればの話ですが)誰でも購入できて、おそらくシェアNo.1、買ってきたままでも走れて、メンテナンスやセッティングをしたことのある人も多く、カップカーのようなスプリントから24時間耐久まで、世界中、色々なカテゴリーで走っていますから、パーツや対策品も色々です
少なくともエネルギー回生システム以外の信頼性はほぼ確立されています
また、シャシーの状態がノーマルの車両に近いので、今回ポルシェが搭載したエネルギー回生システムを搭載する為に必要ないくつかのパーツは市販車のものを流用できたのではないかと思います
ポルシェが搭載したエネルギー回生システムはレース車両の本来の駆動輪であるリアではなくフロントを駆動するものだったようなのです
またシステムの馬力は60馬力程度だったのでは、と言われていますから、短絡的ではありますが市販車のドライブシャフトでも耐えられるかもしれない範囲です
まあ流用できなくても、設計データは利用できるかと
GTRやアウディR8等も元々四駆でレースに出てる車はどうなんだ?という疑問もあるかと思いますが、あの辺はターゲットとするレースのレギュレーションの自由度が高いので、そういった機能を搭載できない程改造されているとおもいます、でなきゃ市販車との重量差が説明つかないくらい違いますし、GTRに至ってはエンジンが全然違いますね
ポイント2
ニュルにおいて合理的である
「オールドコースは峠道なみに路面が悪く、出走台数多さ、車両の速度差が大きく他のレースに比べてラインを外す事が多い、また天候も変わりやすく、加速時に四駆になるのは大きなメリット。多分に主観的であるが、それなりに速度が乗るところから、ブラインドの低速コーナーに進入する箇所が多く、エネルギーの蓄積に適したコースと思われる」
とにかく路面が悪いそうです、また雨が降るとコースに土砂が流入してくる箇所もあるそうで、こういった時メリットは大きいと思います
これは私の完全な推測ですが、フロントにドライブシャフトがあると言うことは、以前BARホンダが搭載したようなFTTのようにシステムを活用する事も可能だったかもしれません
ポルシェが搭載したエネルギー回生システムはKERSタイプですからブレーキでエネルギーを蓄え、加速時に何秒間かアシストするタイプです
つまりエネルギーを蓄積するにはガッツリブレーキを踏む事の多いサーキットのほうが活用できる機会が多いわけです
その点、ニュルは山を縦走するかのようにコースがありますからそういったパターンには困らないと言えるでしょう
凄く長くなりましたが以上です(笑)
エンジンの搭載位置は違いますが、リアを駆動すればMSアクセラにも欲しいですね、マツダの提携先のハイブリッドシステムより絶対面白いだろうにな~

Posted at 2010/05/26 22:36:33 | |
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